Leonna's Anahori Journal
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備忘録。 八重洲地下街の小洒落た古書店、R・S・Booksにて。 「定家百首 〜良夜爛漫」 塚本邦雄(河出書房新社) 「翡翠逍遥」 塚本邦雄(湯川書房) 「定家百首」は文庫本で持っているのだが、繰り返しページを捲ってすでにボロボロ。本日購入したのは昭和四十八年発行の箱入り本だが、私は本当の(文庫本の元の)「定家百首」をみたのは初めて、しかも売価が五百円ということでしばし呆然としてしまった。 この本を、五百円という値札をつけられた状態でここに置いて帰るわけには行かないだろう、やはり。
「翡翠逍遥」、帰りに日本橋の地下通路にあるスターバックスで一休みしながらパラパラ捲ってみたら、思いのほか面白かった。きっと心底飢えていたのだな、こういう高貴なまでに美しい日本語で書かれた文章に。 ところで。「逍遥」という字、ちゃんとコンピューターに入っていて、何だかとてもうれしい。字面も意味も、醸す雰囲気も、とても美しい言葉ですよね。
それにしても、八重洲地下街には要注意だ。八重洲古書館、R・S・Booksときて、あともう一軒、金井書店というのもあるらしい。 しかもこの三件は共通のポイントカードまで発行しているらしいぞ。 …らしいぞって、すでにポイントカード作っちゃったんだけどさ(笑) -- ついでに。数日まえに買った文庫本二冊。もうどこで購入したかも忘れてしまったけれど。 「朗読者」 ベルンハルト・シュリンク(新潮文庫) 「イタリア遺聞」 塩野七生(新潮文庫) 「朗読者」が文庫になっていた。待てば海路の日よりあり。
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