Leonna's Anahori Journal
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2004年02月12日(木) ルーブルと新感線

胃液も止まり体調も戻ってきたので、さっそく会社を早退して遊びに行く。(こんなこと書くと、本当の不良社員みたい。フフ…)

まず映画。渋谷ユーロスペースでニコラ・フィリベールの『パリ・ルーブル美術館の秘密』。
それから池袋、サンシャイン劇場で劇団新感線の『レッツゴー!忍法帖』を。新感線の方はクルミ嬢(阿部サダヲファン)がチケットをとってくれたのだ。

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『パリ・ルーブル美術館の秘密』は、これ以上地味な映画があるだろうか!ないよ!、というような映画だった。ただ淡々と大改装中のルーブルの中で働く人々を追ってゆくカメラ。ナレーションも解説も一切ないので、大変有名な絵でも、そうと知って観ている人以外にはただの油絵。

個人的には、絵画のセクションを映したシーンより、ミロのヴィーナスに代表される古い彫刻をあつめた場所に心惹かれた。そういえば、私が初めて訪れたルーブルで最も印象に残ったのもサモトラケのニケだった。

映画では、彫刻を天井から照らす照明の電球を変えて、明るさの調子をみるシーンがあったが、あの彫刻の立ち並ぶフロアの、明るすぎず暗すぎず、何とも柔らかい光の加減はこういう人たちによって作り出されていたのかと納得。


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うって変わって『レッツゴー!忍法帖』は、派手!ウルサイ!バカバカしい!。でも、それが新感線の良いところ(笑)
オープニング映像は竜の子プロだ。音楽はメタル系だ。そこへ持ってきて、古田新太の存在感バ〜ン。

しかし私がこの芝居をみてうれしかったのは、なんてったって入江雅人がシレッと出演していたこと。そうなのだ。ついぞ忘れていたけど、私、入江雅人のファンなのだった(笑)
 
 
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渋谷で映画をみたあと、ブックファーストで購入した本。

 「誘惑者」 高橋たか子(講談社文芸文庫)
 「山梔」 野溝七生子(  〃  )
 「女獣心理」 野溝七生子(  〃  )
 「紫苑物語」 石川淳(  〃  )
 「三文紳士」 吉田健一(  〃  )
 
書籍の数のそろっている大きな本屋さんへ入るときには気をつけるようにしていたのだが…。 
  



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