Leonna's Anahori Journal
DiaryINDEX|past|will
2003年09月12日(金) |
THELONIOUS MONK QUARTET "MISTERIOSO" |
さっそくジャズのCDを買ってきた。
セロニアス・モンクの『ミステリオーソ』というアルバム。試聴はしないで(CDって試聴できるの?できないよね)パッとお金を払ってからすぐにオープンカフェに入り、バリバリと包装を解いて中の解説書を読む。
依怙地なジャズミュージシャン同士の意地の張り合いのエピソードなどを感心しながら読むが、もちろん解説書から音が出てくるわけではない。なんというか、買ってすぐに開けたくなるのは私の性分。この場合は賭けみたいにして知らないCDを買ったので、帰って音を聴くまえの緊張緩和策みたいな意味もあった。
--
『ミステリオーソ』は1958年の録音だけれど、古いという感じは全然しない。そもそも新しいジャズについて知らないのだから、古い新しいという切り口で語ること自体が出来ないのだが。悪い意味での“古ぼけた音楽”という印象はない。それよりも、楽しいのだ。
どんなふうに楽しいかというと、“スィングしなけりゃ意味がない”なんて名曲のタイトルが浮かんでくるような、そんな楽しさ。 これはモンクのスタイルがスィングジャズであるとかないとかそういうことではなくて、ふと気がつくと軽く頭を振ってリズムをとっていたり、尖らせた唇が時たま、トゥルトゥトゥル、などと音にあわせて呟いていたり、そういう自然に身体が反応するような楽しさがあるということ。
とにかく私にとっては、どこか懐かしくて新鮮な音楽だった、モンクの『ミステリオーソ』は。
--
ところで、私が今日入ったオープンカフェ。 ららぽーと1階にある PRET A MANGER(プレタ・マンジェ)というところなのだが。ここがいつも気分のいいジャズを流している。
広めの店内、高い天井と抑えた照明、座りやすくて疲れない椅子。ここのテラスから少し入った席、外光がぎりぎり届くあたりに座るのが好きだ。本を読んでもいいし、ただジャズを聴いていてもいい。
ロンドンに一号店のある、サンドイッチをメインにしたカフェのようだが、今日食べたキッシュ風のパン(カレー風味のチキンと豆)はなかなか美味しかった。セルフサービスで、普段は紙やプラスチックのコップで飲み物を飲むのは嫌なのだが、ここではそれもあまり気にせずに、紅茶(旨いです)を飲みながらのんびりすることにしている。
べつに宣伝費もらっているわけではないけれど(笑)、特にBGMが気になるひとには、おすすめのカフェ。
|