Leonna's Anahori Journal
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2003年09月07日(日) 兄貴系DFの秘密

夜。
TVでジェフ市原×鹿島アントラーズの試合をみる。

単純な私は、市原の阿部がFKを蹴るたびにやってくれるんじゃないか、また決めちゃうんじゃないかとドキドキしてしまう。

そうなのだ、いまや阿部勇樹は私のアイドルなのだ。パスを出しても、クロスをあげても自分で打っていっても、もちろんFKでも、何をやっても若手の平均点を超えている。特にFKは、狙いもいいけど飛びが鋭い。しかも。そのうえ顔が宇崎竜童。あの怪しげな雰囲気を醸し出すヒゲまで含めて、申し分なし。

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ところがこの試合、目の醒めるような阿部のFK(一点目)は、味方を鼓舞する一方で敵方の闘争心にまで火を点けてしまったようなのだ。

なかでも特に負けず嫌い、目立ちたがり屋さんの平瀬君(アントラーズFW)はメラメラっときたようだ。そうでなくても長谷川、ヤナギのいなくなった今こそオレの出番、オレのディケイド!と熱く燃えている平瀬君なのだ。で、わずか3分後に同点弾、バーン。

その後チェ・ヨンスがPKを決めふたたび2−1、連勝するかに見えた市原だったが、高い集中力で地力をしぼり出す鹿島に、結局最後は2−3で負けてしまった…

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良いプレイ、強いチームというのは相手を叩きのめすばかりではなく、時として相手の良さや強さまで、引き出してしまうことがある。
こういう試合は観ているこちらとしては最高に面白いのだが、しかしチーム関係者(特に監督)にとってはそれどころではないだろう。

試合後の取材に対して市原のオシム監督は「ジェフは上位に来ると、心理的に耐えられないようだ。そのために、何かをしなくてはならない。監督、フロントを含めて。」と語ったそうだ(おそらく例の涙目で)。

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まるで柳に飛びつく蛙のような市原が、オシム監督のもと、どこまで強くなれるのか。なかなか興味深いことではある。(がんばれ阿部っち)

しかしそれ以上に私が興味深かった(おおっ…!と思った)のは鹿島の三点目だ。つまり。またしても出た、モモコの不思議なアタマ!

マルディニといい、秋田モモコといい、兄貴系DFのアタマにはなにかヒミツが隠されているような気がしてならない。しかも、その秘密に当事者はまるで気がついていないのではないか…

決勝点を決めて、年甲斐もなくオレがオレが状態になっている秋田モモコの後頭部のあたりを、目を細め、さぐるような目つきでいつまでも見つめ続けるチマリスだった。

(ほんとサッカーの見方、楽しみ方は人それぞれ)



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