Leonna's Anahori Journal
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2003年05月04日(日) チョムスキーとサイード

朝八時からテニスの特別レッスン。コーチを入れて8人で3時間。滝汗。

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いまだにアメリカのイラク攻撃にこだわっている。セリエAの優勝争いもそっちのけで、しつこく考え続けている。だって、やっぱりどう考えてもおかしいんだよ。

イ・イ戦争、湾岸戦争、911テロ、ネオコンの復活と台頭、ブッシュの先制攻撃理論、これらを通して考えたときに「アメリカに正義がある」っていうのは「洗濯ばさみにも脳味噌がある」というのと同じくらいおかしい。

政治のことを深く知らなくても、最近起きたことと、ブッシュの演説(ブッシュ・ドクトリンの表明)を聴けば、こりゃあどえらいことになったゾと思うのはあったりまえだと思うんだけれど。

それから、911テロの前も後も、十年一日のごとく反戦デモなんかやるのは烏合の衆みたいな言い方するひとの鈍感さも嫌だ。そりゃ私だって、知らない他人とつるんで歩くのなんか大っ嫌いだけれど。でもさ、国連安保理もNATOも止められなかった戦争を唯一止められたのは米国民だったかもしれないんだよ?

やっぱりアメリカ国民の戦争支持率70%ていうのがどこか変なのだ。ただ数値が大きいとか、そういうことだけじゃなくて、30%の非戦派との温度差があまりにもありすぎる。
911で「なぜアメリカを嫌うの?」と言った(思った)人たちが、そのナゼを真面目に追求したならば、こんな70%なんて支持率はあり得ないと私は思うのだが……(以下、延々と続く)

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そんなこんなで、ノーム・チョムスキーとE.W.サイードの本をあたってみることにした。

著名な言語学者であるチョムスキーが、911のかなり以前からその著作でアメリカを告発し続けていたことを、私は知らなかった。

そのことを知ったのは、少し前、久しぶりにこのサイトを訪れたとき。いつもは内外の文芸書や好きな作家の既読本のレヴューしか読まないのだけれど、この時期この書名には思わず目玉が吸い寄せられてしまった。

チョムスキーについてはもうひとつ、このサイトの紹介文にリンクを貼っておく。それから、彼のひととなりを知るのに良さそうなインタビュー記事をみつけたので、これも。

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もうひとり、エドワード・W・サイードは草津でBSのドキュメンタリーを観て強い印象を受けた人。TVを点けた五秒後に、この人の本を読まなければいけない、と思った。

サイードについては、少し古いけれど浅田彰氏のこの文章を紹介しておく。
ちなみに現在サイード氏の健康状態は比較的良好のようで、日本でも今年に入ってすぐ『戦争とプロパガンダ』の三作目、『イスラエル、イラク、アメリカ』が出た。

まだ自分も読んでいない本の著者を紹介するというのもアレだけど、興味のある人は、ぜひ。
“外しちゃいないぜ”という、根拠のない自信があります(笑)
 
   


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