Leonna's Anahori Journal
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2003年04月05日(土) 武闘派の女

♪雨よ降れ降れ、花粉を流せ〜

とはいえ今日は少し寒すぎた。満開の桜花に、氷のように冷たい雨が降り注いでおりました。

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横浜へ行く電車の中で姫野カオルコ『レンタル(不倫)』を読み終えて、布製のブックカバーを『ガープの世界』上巻に掛け替えた。

そして読み始めたらすぐ、一行目に、ガープのお母さんが傷害罪のためボストンで逮捕された、と書いてあったのでたまげてしまった。なぜなら、たった今読み終えた『レンタル(不倫)』の主人公、力石理気子も半径30センチ以内に人影が入ってくると反射的に武術を使ってしまう“強い女”だったからだ。ヒェ〜、二連続武闘派のオンナだよ〜。
 
理気子は、小説の最後で或る男の顔面に鉄拳をお見舞いする。彼女は空手、合気道、剣道、なぎなたの有段者。当然男は鼻血ブー。そこで彼女は、一応手かげんはした、「骨折はさせなかったと思う」と呟く。

一方ガープのお母さんはというと、映画館でしつこく言い寄ってきた男を持っていた武器(古いメス。彼女の職業は看護婦なのだ)を使って血祭りに上げる。で、駆けつけた警察に対して言った言葉が「咽喉をねらったわけじゃありません」。

…こんな、こんな面白い偶然ってあるだろうか。

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ガープの方はまだ読み始めたばかりだけれど、どちらもとても面白い小説。今年にはいってから読んだ本は、どれもこれも当たり(もしくは大当たり)ばかりだ。願わくば仕事の方でも当たりが出ると万々歳なんだけどなぁ…


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