Leonna's Anahori Journal
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2003年03月22日(土) ガスマスク体験

“サッカー日本代表、アメリカ遠征中止に”って、あったりまえだあな。

しかし川淵キャプテンというひとも、なんというか、鬼軍曹みたいなひとだよね。

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横浜の父の家で、一緒にイラク攻撃関連のTVを観る。
父はカート・ヴォネガットと同じ1922年の生まれで第二次大戦で徴兵され、従軍経験がある。この父、最近では私が戦争について何か意見を求めても口が重くて喋りたくないようなそぶりを見せることが多くなった。

それでも今日は、NYの人たちがテロ対策に買おうとしている防毒マスクの映像をみて「あれ着けて走るとすごく苦しいんだ、訓練のとき」と、兵隊だった頃のガスマスク体験を話してくれた。

なんでも、訓練中あまり苦しいときはマッチの軸を折って弁のところ(だかどこだか)にはさみ、空気が入ってくるようにするのだそうだ。こういうちょっとしたコツは年上の兵隊が教えてくれるらしい。それで、はさんだ軸のことを忘れてそのままにしておいた若い兵隊がガスを吸って倒れるのをみたことがある(おそらく実戦ではなく訓練中に)そうだ。

それがモラルに関することでなく“単なる思い出話”としてならば、結構楽しそう(懐かしそう)に戦争体験を語る父なのだが。訊いても答えてくれないときのその沈黙は、どんなに能弁なひとの“戦争反対論”よりも重たく感じられる。少なくとも私には。
 
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しかしさぁ。
衆人環視のもと、あんなことしていいのだろうか。バクダッド。
人命が一番大事にきまってるけど、町だって建物だって、よその国の大切な財産じゃないか。

ああいうこと、ああいう破壊行為が“仕方ない”とか“当たり前”になったら、それは人としての価値観がゆがんでるってことになる。
 
 


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