Leonna's Anahori Journal
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2003年01月29日(水) フランドル遊記

うわぁ、さっぶぅ〜い!
会社から帰るなり、お湯を沸かして紅茶を淹れて、ふがふがとチョコレートクロワッサンを食べました。
じゃなきゃ寒いしお腹空いてるし、お夕飯なんか作れませんわ。(太るねこりゃ)

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柴田元幸訳『夜の姉妹団』を楽しく読み終わって、再び金子光晴の自伝三部作(の第一作目)『どくろ杯』を読み始めた折りも折り。机の引き出しの底にへばりついていたクリアファイルの中から妙な新聞の切り抜きが出てきた。

それは『フランドル遊記・ヴェルレーヌ詩集』という金子光晴の本の書評で、金子の没後発見された、1931年妻の美千代を伴ってのフランドル行を綴った文章とヴェルレーヌ詩集の訳稿を一冊にまとめたものだという。平凡社刊で413頁、2900円。

いっしょに出てきたもう一葉の切り抜きがポール・オースターの『ムーン・パレス』(本邦初訳)に関する沢木耕太郎の文章だったから、同時期に切り抜いたものだとすると、金子の発掘本が出たのはだいたい十数年前。この本、恐らく今はもう手に入らないだろう。『フランドル遊記』、夫人との関係が危機的な状況に陥った時期のものと聞けば、またかよ!とうんざりしないこともないのだが、でもやっぱり気になるなぁ。ちょっと調べてみるか…

そういえばポール・オースターも、やっと去年になって、初めて読むことが出来たのだった(『孤独の発明』、『偶然の音楽』)。こんな切り抜きのことなんか忘れていたけれど、結局、だいぶまえからこの人達の本は、私の中で読むことに決まっていたのだという気がする。



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