Leonna's Anahori Journal
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2003年01月17日(金) |
ジャンヌ・モローかく語りき |
現在発売中のヴォーグ日本版、特集「オールド・ウーマン」に載っているジャンヌモローのインタヴュー。これが大傑作。
老いについてどう考えるかと訊かれたモローさん、少しだけ意地悪そうに目を輝かせながら、「それは女がする質問ね。あなたの質問じゃないでしょう?」 その瞬間、取材をおおせつかった小野正嗣という若い小説家、思わず首をぶるると振ったそうだ。モチロン違います、ボクはただ訊いてこいって言われただけなんです、とばかりに。
さらにモローさん、老いのことなんか考えたこともない、日々生きているというそれだけで十分ではないか、と。そして「でも質問はそういうことじゃなくて女の虚栄心の問題でしょ?人にどう見られるかって?」と鋭く看破。アタシはもう愉快で愉快で。笑いが止まりませんでしたわ…
さらにさらに。「老いに怯えるなんて冗談じゃないわ。年をとればとるほど、創造性と芸術性はより繊細に、より深くなっていくものなのよ」とキッパリ。もっともこれも無いものは出ないわけで。結局若くても年とっても漫然と生きていれば何も変わらないという、当たり前のはなしに行き着くわけなのだ。
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そういえば公開中の『デュラス 愛の最終章』、まだ観に行っていない。来週中にはぜひ。
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