Leonna's Anahori Journal
DiaryINDEX|past|will
2002年03月29日(金) |
なつかしい場所 その二 |
冷たい雨の降る中、父と妹と三人で横浜の墓苑へ。 五月の百か日法要に借りる部屋を予約する。
--
妹は今日はじめて母のお墓の立つ場所を訪れた。「ここかぁ」と言ってうれしそうな顔をしたあとで、「私ここ、一度来たことがある」と言う。小学生の頃、キリスト教系の児童クラブの子供たちと一緒に遊びに来たのだそうだ。当時この場所は自然を活かした公園のようになっていたらしい。
「それで、あんまり楽しかったから私もそのクラブに入りたいってお父さんに言ったの。そうしたらお父さん、うちは仏教だからダメ、と言ったのよ」、だそうだ(笑)。これには父も苦笑いだった。
帰り、バスで以前25年間住んだ家の最寄り駅へ出て、そこから電車に乗った。私がそこを訪れるのは十五年ぶりくらい。なつかしい、などというなま易しいものではない。まるで夢をみているようだった。その場に母が一緒にいないことが、なんとも寂しく、残念に思われた。
--
横浜で妹とお茶を飲んだ。そのときに妹から聞いた話。
昆虫はアルコールが好きで、お酒の臭いがするとすぐに寄ってくる。また、飼っている虫が弱ったときには餌の野菜にお酒を塗ってやると元気になるのだそうだ。
妹の家で以前クワガタを飼っていたとき、少し元気がなかったのでエサの胡瓜に焼酎を塗ってみた。しばらくして覗いてみると、クワちゃん(という名前だそうです)はプラスチック水槽の中で、仰向けにひっくり返っている。やはり夏を越して体力がなくなっていたのだ、仕方がない、明日埋めてあげよう。と、台所のゴミ箱のふたの上に置いておいた。
ところが、翌朝埋めてあげようとふたの上を見たところ、クワちゃんの姿がない。おかしいなーと思って周りを探してみたが見あたらない。???と思ったけれど忙しさに紛れて、ま、いいやと忘れてしまった。ところが夜になって天井近くの壁に大きなゴキブリを発見。(賢明なアナタは、もうおわかりですね…!)
急いでスプレー殺虫剤を持ってきて、よくよく見てみると、アレ?ゴキブリってこういう形してたっけ? ・・・あーーーっ、クワちゃん!クワちゃんだー。生きてたんだね、クワちゃん!
結局クワガタは酔って寝ていただけだったという…。 妹曰く「普通死んだ虫のアシって縮こまってるでしょ?クワちゃんは、アシ、ダラ〜ッと伸びた状態だったの。私も変だとは思ったんだよね」、ですと。…ほ〜んとかなぁ!(笑)
ま、また妹とこういう馬鹿馬鹿しい話が出来るようになってホントによかったなあ、と。そのひとことに尽きますわ。
|