ということで、ルンバ初めての(というか、わが家にとって初めての)運動会の到来である。
朝8時40分に園に集合。いつもは登園時間が9時半のわが家には、相当きついスケジュール。しかも夫は前日、仕事で真夜中に帰って来たため、なかなか目が開かない。それでもどうにか起こしてレッツゴー。
園に着くと、門の前に人だかりができていた。40分にならないと開門しないらしい。いまかいまかと開門を待つ。 門が開いた途端、待っていた人たちが園内になだれこんだ。「もしかして、場所取りしなきゃいけないのかな?」と思った時にはすでに、残っている場所はわずか。あわてて夫が場所を取る。
0・1歳児は教室で受け入れだったので、私はルンバを連れて教室へ。先生に引き渡し、いつものように「行ってきます!」と言って教室を出る。2歳クラス以上の子どもたちは園庭に並べたイスに座って競技を見るのだが、ジッとしていられない1歳児と0歳児は、出番の時以外は2階のテラスで遊びながら競技を見るらしい。
オープニングセレモニーが終わると、最初の競技はかけっこ。1歳児クラスの登場だ。かけっこなんてできるのだろうかと見ていると、ゴール地点で先生が待ち、「みんな、おいで〜」と呼んでいる。そこを目がけて走るという形。スタート地点でフライングしたくてたまらず、飛び出す隙をうかがっていたルンバは、先生に「まだよ」と押さえ付けられていたためにスタートが遅れ、皆が飛び出してから慌てて後を追った。そして皆がワーッと先生に抱きつく。先生、倒れる。そりゃそうだ。
その後はしばらく、お兄ちゃんお姉ちゃんたちの競技を見る。保育園くらいの年齢でも、こんなにいろんなことができるんだーと感動したり、ルンバも2歳とか3歳になったら、こんな風にできるのかなあと想像したり。一生懸命な子どもたちの様子はかわいくて、楽しかった。
次に来るは保護者競技。その名も「いちごだいふく」。夫に出場してもらう。玉入れの紅白玉が地面に散らばっている周囲をぐるぐるまわり、笛と同時にかかるかけ声を聞いて、その色の玉を取れた人の勝ちというゲーム。「いちご」なら赤、「だいふく」なら白、「いちごだいふく」なら赤と白を1個ずつという具合だ。少しずつ玉を減らしていって、最後に残った人が優勝となる。
夫は善戦した。最後の5人に残り、最終戦。メンツはパパ4人と小学生の女の子1人。「いちごだいふく!」のかけ声とともに、見事玉を勝ち取ったのは女の子。それでも最後の5人には、先生から「よくできました」と手作りメダルが贈呈された。夫がメダルを首にかけてもらっている時、ルンバが2階から一生懸命、手を振っていたらしく、夫もニコニコして手を振り返していた。
そしていよいよ、1歳児クラスのメイン競技。「1歳ぐみ、しゅつどう!」と銘打たれたこの競技、子どもたちが消防隊員と救急隊員に扮し(先生お手製の帽子とマント着用)、たくましい隊員になるための訓練に励むというもの。まず子どもたちが一人ずつスタートし、斜面板登り、鉄棒ぶらさがり、布くぐりを順にクリアしていく。全員そろったところで、次の訓練はランニング。「ファイト!」と声をかけながら、園庭を1周。すると突然、火災発生の知らせが鳴り響く。大変だ!パパとママが、燃えさかるビルのなかに!!隊員、全員出動だ、パパとママを助け出すぞ!…無事パパとママと出会えたところで、親子ダンスを披露して、おしまい。というもの。競技というよりは演目という感じだ。
私は助けられる役で競技に参加することになっていたので、ほかのパパママたちと一緒に、園庭の隅に隠れながら競技をのぞいた。
ルンバは2番目に並んでいたのだが、1番目の子がスタートしてすぐに後を追って行ってしまう。まだ1番目の子の紹介をしているよう。でもそんなことはお構いなしに、ズンズンと斜面を登り、鉄棒ぶらさがり。ブランとつかまったと思ったら、今度はいつまでも離さない。次の子が鉄棒に来ても、隣でずっとぶら下がり続ける。なんと1分以上ぶらさがっていた。これには私も夫も驚いた。
布くぐりを終えて、皆が到着するのを待たなければならないのに、ルンバは動きたくて仕方がない。またもや先生に押さえつけられながら、どうにか待つ。そしてランニング。
その間に隠れていたパパママたちは、紙製の「火事ビル」の裏側に移動。くり抜かれた窓から様子をうかがう。
いよいよ子どもたちがやってきた。火災警報が鳴り響く。パパママたちは一斉に「たすけて〜!」と叫ぶ。でも、火事ビルは目の前に立ちはだかったままなので、はて、どうアピールしたものか…なんて考えているうちに、ほかのパパママたちはどんどんビルの前に出て、自分たちから子どもを抱っこしたりしている。 「あれ?」 気がついたら残っているのは2人くらい?
私としては、ルンバのほうから気づいて助けに来てほしかったのだけれど…。ルンバときたら、全然気づいてくれな〜い。 「ルンバー!」 と何度か叫んでようやく気づき、駆け寄ってきてくれた。うう、ビリじゃない?(順位を競ってはいないけれど)
そのまま抱っこして、親子ダンス。事前にフリを聞いていたわけではないので、おたおたしながら先生に合わせる。最後に園長先生から「よくできました」のメダルをもらって、競技終了。ふう。
その後はルンバも一緒に観戦したのだけれど、すっかり力つきてしまった彼は、途中で寝てしまった。プログラム一番最後、全員での親子ダンスには参加できず。教室でおみやげの栗をいただいて、帰途についたのだった。疲れたけど、楽しかった。
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