今の会社じゃござんせん。 前の会社です。 田舎のガス馬車会社ですが、田舎地区規模では最大級の。
ゆずとゆぅ、けぃを迎えに保育園に行っているときにかかってきたTEL。 内容は、「どうしてる?」だった。 群馬に戻ってこいよー。
電話は最後にその言葉で締めくくられていた。
正直嬉しかった。 最後は辞めたくて仕方なかった会社。 原因はさまざま。 けれど、おいらを必要としてくれていたのが良くわかった。
今の会社はだめだ。 お客ではなくみんな社長を見て仕事をしている。社長は会長を見て仕事している。 こんな会社じゃ先はない。 社長が大きなビジョンを持って、自分なりに目的を持って動かないと。 会長に叱られないために、一生懸命やっている社長。 50親父のやることじゃないだろう。
かつておいらが発した「昔いたところは良く見える」。 まさにその通りなんだろう。 けれど、今は昔いた会社が良く見えて仕方ない。 わざわざ悪いところを思い出して、群馬に帰りたい気持ちを抑える。
ひとつの目標、楓は看取った。 後は、バーちゃんを看取る。 その二つの目的を達すれば、今回の強引な帰省の本当の目的は終わる。 その先、どうなるのだろう。
家族が寝静まった今、ふっと考えてみた。
|