おいらは、その現場には立ち会えなかったが(エコーそのものは見た)医者に言われたらしい。 男か……。 ゆずっこも男の子。 そして二人目も男の子。
二児の父か。 男二人はなかなか育てるのが難しそうだ。 なにがって……。 バランスだよね。 どちらにも偏ってはいけない(それは男女問わないんだろうけど)。 一人だったら、一人に集中すればいいのだろうけれども。
今までのそれらとは違うといえば違うのだが……。 おいらは、ひとつしかかわいがれなかった。ひとつにしか取り組めなかった。 ゲーム。ペット。すべてひとつずつしかかわいがれなかった。 二つ以上いる場合には優劣がついてしまっていた。 今まではそれでも良かった。 種類の違う動物だったから、そこまでの愛情差はうかがい知ることはできなかっただろうから。
けれど、今度は同じ人間。 愛情を二倍発揮することは容易だ。 しかし、それを当分に分配できるか。 それが実は不安で仕方ない。
性別がわかったことで、出生が近いことを再確認させられる。
ゆずによく言われた。 ゆずっこのときに比べて、おなかをなでる回数が少ない、と。 そのとき、おいらはゆずにこう答える。 『ゆずっこが間に寝てるからおなかなでづらいんだよ』。 けど、今日思ったのは、あれはもう人間である存在と、これから人間となっていくであろう存在との間にある、自分の中での差別。
おいらが今思っている不安は、ほかの人には理解されないものかもしれない。 けれど、おいらの不安は今ここにある。
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