今日、お水上がりのガス馬車御者と、ゴリさんが大喧嘩。
経緯はこう。
お水が、ショートの仕事をこなしたとき、同時にロングの仕事を取ってきた。 それはよい。 ただ、他のガス馬車御者の手前、無線番に配車を預けた。 本当は、本人がその仕事を持っていて、時間になったら「ちょっと頼まれた仕事いってくるよー」といって出かけても良かったのだが。 で、時間が過ぎ、予約の時間の直前、お水がトップになった。 だが、予約の時間の二分前に、別の仕事が入ってしまい、そっちに配車することになった。 まあ、ガス馬車御者連中は、順番関係なく行かせてやってもよかったのに、という。けれども、彼はおいらに判断をゆだねる、というので、じゃあ順番どおりね、と彼を仕事に送り出した。
だが、対面上仕事を拒否したものの、やはり面白くなかったのだろう。 たまたまあたったお客さんが、メーターの額を口うるさくいうお客だった。 何度か乗せていたが、今日も同じことを言われて彼は激怒。 「毎回乗ってるだろ? なんで、そんなに毎回毎回高いって言うんだ!」と怒ってしまった。 その後、迎えに行ったゴリさんが、お客からその話を愚痴られたとき、即親会社に電話するようにいったらしいのだ。 お客は、それほど話を大掛かりにする気はなかったが、ゴリさんにそそのかされて本社に電話。すると、受けたのが運悪く社長だった。 それを聞いた社長はすぐはげのところに電話し、始末書を取れといって電話を切った。
おいらは配車は間違っていないとは思うが、おいらのちょっとした判断が彼に始末書を書かせることになってしまったというほんの少しの自責の念から、社長のところに行き、ことの顛末を話す。 ゴリさんはハードバカの事件のからみで実は大ボスだったりする。 実はお客さんが、大騒ぎする気はなかったんだよ、でもゴリさんに焚き付けられて本社に電話した旨を社長に話した。 社長は黙って聞いていたが、「やはりゴリさんか」といっただけだった。
おいらは、始末書は書かせるが「もし同じことをした場合はいかなる会社の処分にも従います」という文面は入れないことを社長につげ、事務所に戻る。
戻ると、ゴリさんとお水が対決していた。 お水の主張は、「お客さんに対して、何でわざと火に油を注ぐようなことをいうんだ!」ということ。そりゃそーだ。文句を言うつもりの無かったお客に本社に電話をさせたのはゴリさんなのだから。 だが、それに対してゴリさんの答えはすごかった。 「ハゲが自分の話を聞いてくれないから、その腹いせにやった」 というのだ。 ゴリさんは自分の話を聞いてくれないハゲを、自分が今までやってきた数多くのことを棚にあげて、ハゲを悪く思い込み、その腹いせにお水を本社に差し出し、始末書を書かせるよう仕向けたというのだ。
「俺はあんたのストレス発散のために始末書かくんか?」 と激昂するお水。 だが、ゴリさんは 「ハゲが悪いんだ」 の一点張り。 もう、話も何もあったもんじゃない。 お水は話を切り上げた。
お水は、ハゲやおいらに、これ以上話をでかくしても仕方ないから、とりあえず始末書を書いとけ、と説得され、サイン。これで、お水の件はすべて終わり。彼にそうつげ、納得させた。
ゴリさんは、ハードバカに自分がしたことを得意げに話しているようだったが、ゴリさんの主張はあまりに自分勝手。 おいらははげと相談して、やめさせる方向での異動を検討し始めた。
いくらはげが話を聞かないから憎らしいとはいっても、そのストレス発散でお水に始末書を書かせる様な振る舞いをするのは言語道断。 それを会社が許したら、もう統制が取れなくなる。 明日、お水から取った始末書を社長に見せつつ、ゴリさんを異動させるはなしをする予定。
あそこまで狂ってるとは思わなかったよ。 ハードバカ2の称号を差し上げます。
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