新規事業の配車ははげしかできない。 この近辺の土地を知り尽くし、ガス馬車でどの程度の所要時間で移動が可能かを知らなければ、その業務はこなせないのだ。 目的地着の時間が決まっていて、日によって変わるお客様の自宅から目的地までの送迎は、一日として同じスケジュールがない。 それを限られた台数のお客様もちのガス馬車に誰が何人乗るかを決めなければならない、ということだ。
そんなもん、できるのははげしかいねーよ、と思っていた。 その一方で、ハゲが休めない状況ができているというのも事実。
ハゲが言った。 「なんちゃん、この配車いずれはできるようになっといて。明日は休みだから割に午前中は暇だと思うから、練習しな。たぶん、業務の流れがわかっていて、お客がわかっていて、ガス馬車経験があってある程度時間が読めるのは、なんちゃんしかいない。本社の連中なんざできやしないから。たぶん、俺の仕事ができる可能性があるのはお宅だけだ」
ある程度、ガス馬車の配車係ができるようになったおいらに対するハゲの目はまた少し変わった。 なんか、少し嬉しかったのでした(^^; 仮におだてだったとしてもね。
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