無修正版が昇天した。
ああ、やっぱり自分は弱い人間なんだな、と思った。
ファイルが開かないと分かった瞬間、消失感よりも大きかったのは。 ・・・1年近く経つというのに、自分をえぐった時の痛みは消えないものらしい。
忘れるのが怖いのは確かだ。 でも、思い出さないことと忘れることは違う。
無修正版と修正版の違いは文章量にしたらごく僅かで、数kバイトに過ぎない。 それなのに、自分がオープンにしないと決めたシーンが頭に甦った。
あの時間が。 温度が。 ・・・左手が。
そうして、今ならあれで良かったのだと、冷静に考えられるようになった。 えぐられた箇所は治ることなんかないけど。
文章に変換したところで、あの時の時間も温度も、すべてが、私の中にある。 あり続ける。 選んだのは自分だから。
データが死んでもアタシが死んでも、なかったことにはならないから。
文章に変換したことで、自分の中が軽くなったような気がした。 そういう気になろうとしていた。 楽になった気でいた。
・・・ああ、やっぱり自分は弱い人間なんだな、と思った。
弱い人間で居続けることを選ぶのは、弱さだろうか、強さだろうか?
というわけで、しばらく消えます。
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