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2009年05月04日(月) Jrユース (U-14): プレミア全国 グランセナ新潟・名古屋グランパス戦

Jrユース (U-14):
09年05月04日 (月) 10:30開始 Jヴィレッジ No. 3 ピッチ
 JFA PREMIER CUP 2009 supported by NIKE
 対 グランセナ新潟FC ジュニアユース ※25分ハーフ
 天候: 曇り

[前半]
清水エスパルス ジュニアユース (U-14)
−−−−−−−−石塚−−−−−−−−
−−柳沢−−中村−−福島−−佐藤−−
−−−−−−浅沼− 三ツ井 −−−−−
−−大木−−−−−−−−−−太田−−
−−−−− 鈴木聖 −海野−−−−−−

−−−−−−清水− 本間爽 −−−−−
− 渡辺悠 −−−−−−−−−轡田−−
−−−−− 渡邊匡 −金子−−−−−−
−−星野−−堀内−− 東 −−赤川−−
−−−−−−− 渡辺笙 −−−−−−−
グランセナ新潟FC ジュニアユース

 14分、左奥で囲まれた太田が粘って得たCK。キッカーは浅沼。右足で巻いたボールを入れると、ニアの相手DFを越えて沈み込む。沈むボールにおじぎするように合わせた大木の頭を掠め、GKの手を弾いてゴールに決まる。1−0

グランセナ     清水エスパルス ジュニアユース
0(0) シュート 3(1) ×太田、◎大木、×太田
1(0) 右クロス 4(0) ×柳沢、×柳沢、×大木、×大木
0(0) 左クロス 3(0) ×太田、×佐藤、×佐藤
1(0) 右側CK 2(0) ×浅沼、×三井
1(0) 左側CK 2(1) ◎浅沼、×浅沼
0(−)  犯OS  1(−) ・??
3(0) ファウル 1(0) ・大木

[後半]
清水エスパルス ジュニアユース (U-14) (43分〜)
−−−−−−−−朝倉−−−−−−−−
−−柳沢−−武田−−福島−−佐藤−−
−−−−−−粟冠−−望月−−−−−−
−−和田−−−−−−−−−−丸山−−
−−−−− 鈴木聖 −山下−−−−−−

−−−−−−石塚− 渡邊良 −−−−−
−−田辺−−−−−−−−−−蔵田−−
−−−−−−成澤−−金子−−−−−−
−−星野−−堀内−− 東 −−加藤−−
−−−−−−−−畑山−−−−−−−−
グランセナ新潟FC ジュニアユース (47分〜)

 25分、新潟、交代: 渡邊匡→成澤、轡田→石塚
 32分、清水が前線に当てようとしたクサビはCH金子がカット、最終ラインにバックパスして立て直そうとするがパスが弱く、一瞬に加速したFW鈴木聖が奪い去る。責任を感じた金子が追い縋り、体を当てるが鈴木聖は倒れない。GK渡辺笙が飛び出すと左に交わし、DFに囲まれて体勢を崩しながらも左足シュート。を、RH大木が直前に押し込んでゴールを横取り (笑)、2−0

 35分、中盤のCH浅沼が大きく左へサイドチェンジ。緩いボールがバウンドしながら流れると、LH佐藤が左に膨らみながら受け、一発のロングフィードを縦に送る。PA左横のスペース、そこへ中央からFW鈴木聖が斜めに走り込み、体を捻らせるやバウンドしたボールに上手く合わせて左足ダイレクトシュート。ゴール右に豪快に突き刺す。3−0
 35分、新潟、交代: 渡辺悠→田辺
 36分、清水、交代: 海野→粟冠
 38分、中盤でボールを奪った清水は最終ラインにパスを戻すと、CB福島がダイレクトでスルーパスを送った。FW鈴木聖が抜け出すものの、GK渡辺笙が飛び出してキャッチ。が、勢いを抑えきれずにボールをこぼす。即座に体をGKとボールの間に入れた鈴木聖が、即座に空のゴールにループシュートを決めて、4−0
 38分、清水、交代: 大木→和田

 41分、新潟、交代: 渡辺笙→畑山
 41分、清水、交代: 三ツ井→望月、太田→丸山、浅沼→山下 (粟冠CH、山下FW)
 43分、清水、交代: 石塚→朝倉、中村→武田
 43分、新潟、交代: 清水→蔵田 (蔵田RH、石塚FW)
 47分、新潟、交代: 赤川→加藤、本間爽→渡邊良

グランセナ     清水エスパルス ジュニアユース
2(2) シュート 7(5) ◎大木、×太田、◎聖矢、○和田、◎聖矢、×丸山、○粟冠
2(0) 右クロス 0(0)
2(0) 左クロス 1(0) ×浅沼
2(1) 右側CK 1(0) ×山下
0(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  0(−)
0(0) ファウル 1(0) ・??


Jrユース (U-14):
09年05月04日 (月) 15:00開始 Jヴィレッジ No. 5 ピッチ
 JFA PREMIER CUP 2009 supported by NIKE 準決勝
 対 名古屋グランパス U-15 ※30分ハーフ
 天候: 曇り

[前半]
清水エスパルス ジュニアユース (U-14) (〜26分)
−−−−−−−−石塚−−−−−−−−
−−柳沢−−中村−−福島−−佐藤−−
−−−−−−浅沼− 三ツ井 −−−−−
−−大木−−−−−−−−−−和田−−
−−−−− 鈴木聖 −海野−−−−−−

−−−−−−北川−−曽雌−−−−−−
−−伊藤−−−−−−−−−− 森 −−
−−−−−− 金 −−真柄−−−−−−
−−中島−−松田− ニッキ −後藤−−
−−−−−−−−板倉−−−−−−−−
名古屋グランパス U-15 (〜24分)

 05分、名古屋LB中島の突破にはRH大木が体を入れるも、同時にボールに触れてしまい、左CKとなる。両チーム合わせて最初のセットプレー。真柄の右足キックにGK石塚が飛び出すも触れることができず、ファーで待ち受ける北川が丁寧に頭を合わせて、0−1
 23分、左サイドを抜け出したFW北川がトラップしたところを、CB中村が強く体を当てて食い止め、左CKとなる。真柄の右足キックにGK石塚が飛び出すも触れることができず、折り風の強風にも煽られたボールは綺麗に巻いてゴールに収まった。0−2
 24分、名古屋、交代: 曽雌→児玉
 26分、清水、交代: 三ツ井→粟冠

グランパス     清水エスパルス ジュニアユース
8(4) シュート 0(0)
3(1) 右クロス 1(0) ×大木
1(0) 左クロス 0(0)
1(1) 右側CK 0(0)
3(2) 左側CK 0(0)
1(−)  犯OS  0(−)
2(0) ファウル 6(1) ・三井、・太田、・海野、・粟冠、×粟冠、・太田

[後半]
清水エスパルス ジュニアユース (U-14) (51分〜)
−−−−−−−−石塚−−−−−−−−
−−−−柳沢−−粟冠−−中村−−−−
−−−−−−浅沼−−佐藤−−−−−−
− 三ツ井 −−−−−−−−−和田−−
−−−−大木−−海野− 鈴木聖 −−−

−−−−−−曽雌−−宮市−−−−−−
−−加藤−−−−−−−−−−石川−−
−−−−−−直江−−真柄−−−−−−
−−中島−−松田− ニッキ −若園−−
−−−−−−−−板倉−−−−−−−−
名古屋グランパス U-15 (57分〜)

 39分、清水、警告: 海野
 40分、清水、交代: 太田→和田
 41分、清水、交代: 海野→三ツ井 (三ツ井LH、大木FW)
 45分、名古屋、交代: 森→石川
 45分、清水、ポジションチェンジ: 粟冠CB、中村LB、佐藤CH
 47分、右サイドから名古屋RB後藤が縦にクサビを入れると、サイドに流れてきたFW北川がポストに受け、そこに後藤が勢いのまま走り込んでスイッチ、ドリブルで縦に抜けようとする。清水DFもそうはさせじと体を入れて混戦、PA右角手前でFW児玉がこぼれ球を拾うや、後藤が内側を回って中央へのフリーランを開始する。そこにパスが出ると、ボールサイドに人が寄りすぎていた清水は、中央のスペースをぽっかり空けていた。フリーになった後藤はPA内に持ち込むと、左足でゴール右に流し込み、勝負を決めた。0−3

 51分、清水、交代: 福島→海野 (3-4-3に変更: 海野FW)
 51分、名古屋、交代: 伊藤→曽雌
 52分、名古屋、交代: 後藤→加藤
 54分、名古屋、交代: 北川→宮市
 55分、名古屋、交代: 児玉→若園 (若園RB、加藤LH、曽雌FW)
 57分、名古屋、交代: 金→直江
 60+2分、名古屋、警告: 板倉
 60+2分、中盤の底でパスを受けたCH佐藤が、グラウンダーで中央を割る見事なスルーパスを送り込む。抜け出すのはFW鈴木聖、トラップでボールを止めるとGKを抜きに掛かり、足先のフェイントから左足に持ち替えて左に交わすが、GK板倉がたまらず足首を掴む。なおも倒れずにゴールに向かう鈴木聖だがシュートは撃つことはできず、ここで笛。PKが与えられ、板倉には警告が与えられる。鈴木聖自らゴール右上に突き刺し、3−1

グランパス     清水エスパルス ジュニアユース
4(4) シュート 4(4) ○佐藤、○佐藤、○聖矢、○聖矢
3(1) 右クロス 0(0)
1(0) 左クロス 1(0) ×佐藤
1(0) 右側CK 2(0) ×佐藤、×佐藤
0(0) 左側CK 1(0) ×浅沼
2(−)  犯OS  0(−)
5(3) ファウル 1(0) ・海野

[雑感]
 グループリーグを全勝首位で勝ち上がった清水は、グループ2位の中で唯一勝点7を稼いだ名古屋と、全国大会準決勝の舞台で再び相まみえた。東海の時とは違い、恐らくベストメンバーを組んだのであろう名古屋に対し、逆風の前半は手も足も出ず、追い風の後半もその利を生かすことができず、1−3で完敗。3年前と同じく、準決勝で大会を去ることになった。

 グループリーグ最終試合、グランセナ新潟戦は、ほぼ確実にしていた午後の準決勝のことが頭にあったか、球際の激しさが足りずに拮抗した試合となる。近年、育成年代でも結果を残すようになってきたアルビレックスを倒してきただけのことはあり、グランセナはCB東、LB星野、CH金子、FW本間爽など体格の良い選手も多かった。決して専守防衛というわけではないが、攻撃サイドのSBを除いた最終ラインの3人とCH金子を加えた4人が常に残って速攻をケア。きちんと守備がセットされている相手に2トップがなかなか起点になれず、苦しい時間帯では常に頼りになってきた大木の単独ドリブルも不発。それでも14分、セットプレーでしっかりリードを奪って試合を折り返した。
 後半になっても中盤の競り合いは決して優位に立ったわけではないが、ゴール前での精度の差がスコアに表れる。相手のミスを確実に得点に結びつけた鈴木聖に対し、ミスやセカンドボールから悪い状態で相手ボールになっても、次のミスを続けずに素早くカバーする集中力とスピードがあった。とりわけCB中村が素晴らしく、広い守備範囲で裏に抜けてきたボールを次々とカバー、相手にスペースを与えなかった。唯一38分、スローインに対しての反応が遅れ、PA内でバウンドするボールをLH田辺にハーフボレーで狙われるが、GK石塚が落ち着いてキャッチ。多くの選手交代があった後も最後の一線を割らせることはなく、無失点で逃げ切った。

 準決勝の相手、名古屋は東海での先発と大きく異なる布陣。10番後藤を右に、中島を左に置く最終ラインは全員が体格が良く、前回は交代出場すらなかったCH真柄は完成度の高い司令塔だった。前線に良い選手の多い清水は、苦しくなるとロングボールに頼る癖があり、海野の粘り強さ、鈴木聖の体の入れ方の巧さ、大木の絶対的な速さは、それを何とかしてしまうだけの武器なのも事実である。しかし、ただでさえ向かい風の前半、海野や鈴木聖が長身のハーフナー・ニッキやゲームキャプテン松田相手に上手く競っても、風に流されるボールがDFラインの裏にこぼれることはない。こういう時に頼りになるRH大木の単独突破だが、逆風の中で裏のスペースにフィードするのは難しく、体が強いLB中島も加速する前に大木を抑え込む。左ではLB佐藤が様々なパスでLH太田の走らせ方を工夫するが、RB後藤は裏へのパスへの競争でも、足下の勝負でも盤石を誇った。失点自体はセットプレーでのミス絡みだったが、失点直後に点を奪い返す反発力を見せることができず、前半を終えた。
 追い風になった後半は、重苦しい前半とは変わってパスが回り始める。しかし、今度はロングボールを使った縦に速い攻撃が不発で、足下で繋いで行くも最後までスピードに乗れずに囲まれる場面が続き、シュートが遠い。一方の名古屋は裏を狙ってきた前半と違い、下がってポストとなるFWを起点にパスを中盤に戻して丁寧に繋ぐサッカーを披露。FW北川のポストプレーと、CH真柄の展開力が光る。前後半通して、相手の意図する戦術に鏡のように合わせてしまった印象だ。スピードのある大木をFWにしたり、展開力のある佐藤をCHにしたり、最後は海野を再投入して3トップにしたりするなど、清水ベンチもメッセージを送り続けたのだが、結局、機能したのは3点目を奪われ、名古屋がメンバーを落とした後だった。佐藤が風を考えた巻いてゴールに向かう山なりのシュート (公式記録はシュートに含まれず) を放ってペースを掴み、最後に鈴木聖が一矢報いたものの、試合内容から言えば完敗だった。

 とはいえ、決して悲観的になることはない。例年、全国に出るとそれまで通用していた武器が通じない壁にブチ当たることも多いのだが、この大会では逆に全国でも通用することを証明した選手が多かった。石塚のシュート反応、柳沢のエンドレスアップダウン、中村のカバーリング、福島の前に向かう強さ (時々持ち味を忘れて当たりが弱くなり、自らを苦しめていたが)、三ツ井の判断力とキック精度、浅沼の相手の前に体を入れる推進力、和田のドリブルコースの選択、大木の絶対的速さ、海野の競り合いに怯まない粘り強さ。4ゴール2アシストと全国の舞台でも決定力を見せつけた鈴木聖に、守備での鉄壁の1対1に、とりわけパス出しのタイミングの早さ・得点に繋がる狙いの鋭さで別格の存在感を見せた佐藤は、言うまでもないだろう。後は足りない部分、足先だけでボールを処理せずに体を相手にぶつけること、ボールの反発力に頼らずに自分の力で弾き返すこと、それを普段の練習から意識することでリベンジは果たせる。全国での「失敗」の経験ほど、選手を育てるものはない。今後に期待したい。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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