2009年05月03日(日) |
Jrユース (U-14): プレミア全国 サンフレッチェ広島・アンフィニMAKI.戦 |
Jrユース (U-14): 09年05月03日 (日) 10:30開始 Jヴィレッジ No. 5 ピッチ JFA PREMIER CUP 2009 supported by NIKE 対 サンフレッチェ広島F.C ジュニアユース ※25分ハーフ 天候: 曇り
[前半] 清水エスパルス ジュニアユース (U-14) −−−−−−−−石塚−−−−−−−− −−柳沢−−中村−−福島−−佐藤−− −−−−−−浅沼− 三ツ井 −−−−− −−大木−−−−−−−−−−和田−− −−−−− 鈴木聖 −海野−−−−−−
−−−−−−清谷−−浅海−−−−−− −−宮原−−−−−−−−−−神原−− −−−−−−上村−−島田−−−−−− −−山口− 長谷藤 −大谷−−川辺−− −−−−−−−−前川−−−−−−−− サンフレッチェ広島F.C ジュニアユース
03分、広島は最終ラインからのビルドアップに詰まり、RB川辺が右サイドから中央にボールを運ぶも、しつこく追いかけたLH和田が体を入れてカットする。そのまま代わって和田が中央に持ち運び、LB佐藤も中央に併走。相手を寄せたところで空けた左サイド、PA角前に斜めにパスを出した。FW鈴木聖、足下で受けて止まると一瞬の加速、マークするCB大谷と体を入れ替え、競り合いつつ前へ。角度のないところから左足を振るうとGK前川が横っ飛びで弾く。が、遅れて飛び込んできたCH浅沼がこぼれ球を蹴り込み、1−0
広島JY 清水エスパルス ジュニアユース 6(3) シュート 4(3) ○聖矢、◎浅沼、○大木、×聖矢 4(1) 右クロス 2(0) ×大木、×柳沢 1(0) 左クロス 1(0) ×海野 0(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS 0(−) 2(1) ファウル 3(0) ・??、・福島、・大木
[後半] 清水エスパルス ジュニアユース (U-14) (39〜47分) −−−−−−−−朝倉−−−−−−−− −−柳沢−−中村−−福島−−佐藤−− −−−−−−浅沼− 三ツ井 −−−−− −−大木−−−−−−−−−−山下−− −−−−− 鈴木聖 −海野−−−−−−
−−−−−−清谷−−浅海−−−−−− −−宮原−−−−−−−−−−神原−− −−−−−−上村−−島田−−−−−− −−渋谷− 長谷藤 −山口−−川辺−− −−−−−−−−前川−−−−−−−− サンフレッチェ広島F.C ジュニアユース (33分〜)
25分、清水、交代: 石塚→朝倉 26分、LB佐藤からのダイアゴナルのサイドチェンジはRH大木の手前、広島LB山口にカットされる。前に弾いたボールを拾ったH宮原が、縦に低い弾道のフィード。裏に抜けるボールを頭でカットにいったCB福島、しかし弾ききれずにこぼれを拾ったFW浅海が半歩前へ。追う福島をスピードで寄せ付けず、飛び出すGK朝倉をよく見てファーに沈めた。1−1 28分、LH和田の上げた高く緩いクロスは、飛び出したGK前川がキャッチした。そしてスローで速攻、…のはずがRH大木へのプレゼントボールに。すかさず、大木の25Mロングループシュート。綺麗な放物線を描いて空のゴールに収まる。2−1 28分、上記ゴールからのキックオフでの再開。清水のフォアプレスでファウルがあり、ハーフライン付近から広島のFKとなる。川辺がPA内へ直接蹴り込んだボールを弾き返すことができず、混戦からマイボールにしたのは広島。PA内の左に流れた清谷がDFを背負ってキープ。そこへ左から回った大谷が追い越して抜け出し、フリーのままファーへと流し込んだ。2−2
30分、クリアボールをカットしたLB佐藤から二次攻撃。左タッチライン沿いを持ち上がると、グラウンダーのクサビをPA左角付近のFW海野の足下へ入れる。強引に振り向いた海野は中央にドリブルしつつ、シュートコースを探すが、DFも併走。そこでボールをPA外へ戻した。そこにCH三ツ井、走り込む勢いのまま25Mダイレクトシュート。ゴールまで一直線で突き刺し、3−2 33分、広島、交代: 大谷→渋谷 (山口CB、渋谷LB) 39分、広島、警告: 山口 39分、清水、交代: 和田→山下 47分、清水、交代: 三ツ井→粟冠
広島JY 清水エスパルス ジュニアユース 3(2) シュート 4(3) ◎大木、◎三井、○三井、×海野 1(0) 右クロス 4(1) ×大木、×柳沢、○大木、×大木 0(0) 左クロス 2(0) ×和田、×和田 0(0) 右側CK 2(0) ×三井、×三井 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 2(−) ・聖矢、・山下 2(1) ファウル 6(0) ・??、・聖矢、・和田、・??、・??、・粟冠
Jrユース (U-14): 09年05月03日 (日) 15:00開始 Jヴィレッジ No. 2 ピッチ JFA PREMIER CUP 2009 supported by NIKE 対 アンフィニMAKI. FC ※25分ハーフ 天候: 曇り
[前半] 清水エスパルス ジュニアユース (U-14) (〜22分) −−−−−−−−石塚−−−−−−−− −−柳沢−−中村−−福島−−佐藤−− −−−−−−浅沼− 三ツ井 −−−−− −−大木−−−−−−−−−−和田−− −−−−− 鈴木聖 −海野−−−−−−
−−−−−−国田−−田中−−−−−− −−矢野−−−−−−−−−−谷津−− −−−−−−成田− 佐々木 −−−−− −−菅井−−近藤−−吉田−− 李−− −−−−−−−−浅川−−−−−−−− アンフィニMAKI. FC
22分、清水、交代: 和田→山下
アンフィニ 清水エスパルス ジュニアユース 3(2) シュート 5(3) ○和田、○聖矢、×大木、×海野、○海野 1(0) 右クロス 2(1) ○大木、×大木 3(0) 左クロス 1(0) ×佐藤 1(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 0(−) 4(0) ファウル 2(0) ・柳沢、・浅沼
[後半] 清水エスパルス ジュニアユース (U-14) (34〜45分) −−−−−−−−石塚−−−−−−−− −−粟冠−−中村−−福島−−佐藤−− −−−−−−浅沼− 三ツ井 −−−−− −−柳沢−−−−−−−−−−山下−− −−−−− 鈴木聖 −海野−−−−−−
−−−−−−成田−−吉田−−−−−− −−−−−−−−田作−−−−−−−− −−矢野− 佐々木 −谷津−−高山−− −−−−菅井−−近藤−− 李 −−−− −−−−−−−−浅川−−−−−−−− アンフィニMAKI. FC (36〜42分)
30分、中央でLB佐藤が空中戦を競り合ったボールが、LBのスペースをカバーしていたLH山下のところへこぼれる。サイドに開きながら山下が受ける間に、FW海野が山下の下がったスペースを狙う動き。そして、山下の縦フィード。相手RBの裏へと海野が抜け出すが、CB吉田も素早くカバー。先にボールに触れて足下に入れ、食い下がる海野と競り合いながら、海野に当ててゴールキックにしようと目論んだ。しかし、中途半端なタッチは勢いが弱く、キックの隙に半身前に出た海野、ゴールライン沿いに粘ってクロスを入れる。ゴール前に走り込んだFW鈴木聖がきっちり決めて、1−0 34分、清水、交代: 大木→粟冠 (粟冠RB、柳沢RH) 36分、アンフィニ、交代: 田中・国田→高山・田作 (3-5-2に変更: 上記参考)
42分、アンフィニ、交代: 矢野→橋詰 43分、スローインを受けたFW吉田に対し、背後からプレッシャーを掛けたCB中村のプレーがファウルと判定され、PA右角から10Mほど離れた位置からアンフィニにFKが与えられた。キッカーは佐々木。右足で巻いた速いボールを入れると、吉田が戻りながらフリーになり、高い打点でヘッド。巧みに勢いを殺してコントロールされたボールが、ゴールに吸収されていった。1−1 45分、清水、交代: 山下→丸山 46分、空中戦で競り合ったCH浅沼が、自ら頭で前に持ち出して右サイドを縦に抜けると、PA手前を通す横パスを入れる。DFを背負ったFW鈴木聖が「これがファウルなんでしょ?」とばかりに前のめりに倒れると、審判は笛を吹かざるを得ない。PA直前18M、右75度。右足で壁を越える蹴るべく三ツ井がボールをまたぐと、すかさず佐藤が壁の外を抜く速いシュートを左足で放つ。壁に当たって勢いは殺されるが、軌道は変わりきらずにゴールに収まった。2−1
アンフィニ 清水エスパルス ジュニアユース 2(1) シュート 6(3) ◎聖矢、×山下、○聖矢、◎佐藤、×聖矢、×聖矢 2(0) 右クロス 2(1) ○柳沢、×柳沢 0(0) 左クロス 3(1) ◎海野、×佐藤、×浅沼 0(0) 右側CK 2(1) ×浅沼、○浅沼 1(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS 0(−) 5(1) ファウル 7(1) ・山下、・柳沢、・福島、・聖矢、・??、×中村、・福島
[雑感] 選抜チームでの全小出場がなくなったため (中3はサルファスoRs…加瀬澤・白鳥、中2は竜洋FC (浜松))、昨年クラブ選手権に出場した佐藤を除けば、初めてとなる全国大会。ところどころで堅さというか、過度に結果に拘って持ち味を見失う場面が見られたが、追いつかれれば自分たちのペースを取り戻してすぐに突き放す「強さ」を見せて2連勝。明日の午前、2連敗で最下位のグランセナ新潟FC Jrユースに引き分け以上で午後の準決勝に進出という、非常に有利な立場になることができた。
広島戦では早々に先制すると、次の試合のことが頭を掠めたか、チーム全体が守りに入ってしまう。地面に足の裏が付いた状態で対すれば、スピードのある佐藤や中村でも広島のLH神原やFW浅海を抑えるのは難しい。特に広島の主将を務める神原は非常に良い選手で、清水のミスが絡んだ得点場面以外の好機 (09分、42分、43分) は、彼が仕掛けることで生まれていた。中でも16分には、RH和田がRB佐藤に戻したボールが弱かったのをすかさずカット、縦にパスを出してFW浅海が佐藤の裏のスペースに抜けると、内側から寄せてきたCB中村に一度潰されながら、粘ってこぼれ球をシュート。GK石塚の腕を越えるが、シュートの威力が弱く、LB柳沢にカバーされた。厳しいことを言えば、佐藤ならスペースで1対1となる守備側不利の状況でも、相手を止めなければならない。それが佐藤の実力に見合った期待値である。後半、PA内に仕掛けた神原に対し、スライディングでボールを奪った場面は、迫力があった。 後半はこのチームには珍しい守備の1対1でのミスが出て、5分間で敵味方合わせて4点の入る荒れた立ち上がりとなる。しかし、そのたびに攻撃のギアを上げ、すぐに突き放す力強さを見せた。最後は前半早々の失点から全開だった広島の運動量が落ちたため、動き出しが減ってパスが繋がらなくなり、途中交代のCH粟冠が中盤でガンガン跳ね返して逃げ切ることができた。攻撃面では、やはり強力2トップの2人。1点目は鈴木聖が、3点目は海野の仕掛けから生まれているが、どちらもチャンスメイクではなく、自ら点を奪うことを目的とした動きであることが、怖さを生んでいる。実際にゴールを奪った浅沼、大木、三ツ井もチャンスに躊躇することなくシュートを選択しており、このあたりは点取り屋、久保山監督の面目躍如というところだろう。
アンフィニ戦は非常に構えていた広島戦とは逆に、どうも試合への入り方が緩かった。北海道代表と言うことは全国でも結果を残してきたコンサドーレを抑えての出場であり、実際に準決勝でコンサドーレを、決勝で名門SSSを共にビハインドから同点に追いつき、PK戦を勝ち抜いて全国大会出場を決めている。主将の吉田を始め、CB近藤、FW国田など体格の良い選手が多く、1対1の勝負で強引に体をぶつけて優位に立とうとしたところを予想外に粘られ、パスを繋げない場面が目に付いた。広島戦の激闘の疲労色も濃く、守備に回った時には逆にラインがずるずる下がり、ボールホルダーに体を寄せられないことがあった。19分にはFW田中のドリブルへのスライディングでボールが前にこぼれてしまい、RH谷津が単身裏に抜けたが、ファーを狙ったシュートはGK石塚が横っ飛びで枠外に弾き出した。 後半、海野の粘りが相手のミスを誘い、鈴木聖が待望の先制弾。ハーフタイムに気合いを入れ直されたか、競り合いに体を当てに行く激しさが出てきており、その積み重ねが試合を優位に進めていた。後半の被シュートは同点のセットプレー以外では、38分に許したCH佐々木の単発ミドルのみ。微妙な判定でのセットプレーから残り6分で同点に追いつかれても、同じ判定をゴール前で誘い、きっちりワンチャンスをものにした。追い込まれても絶対勝てると自分を信じられる精神力、勝者のメンタリティーは指導者だけで教えられるものではなく、しかしプロになるには必要不可欠な要素である。常にルーズボールに対して食らいつく主将の海野を筆頭に、この日の5発の勝ち越し弾を別々の選手が決めるなど、チーム全体から勝者のメンタリティーを感じることができた。頼もしいチームだ。
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