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2009年04月18日(土) プリンス東海 常葉橘高校戦

09年04月18日 (土) 12:00開始 静岡県草薙総合運動場球技場
 JFAプリンスリーグU-18 2009 東海 1部
 対 常葉学園橘高校 ※45分ハーフ
 天候: 曇

[前半]
清水エスパルスユース
 控え:久保田、溝口、中原、矢守、伊東渉、伊藤直、進藤、酒井、山崎祐
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
−−深澤−−田代− 山崎教 −稲毛−−
−−−−−−青木−−柴原−−−−−−
−−石原−−−−−−−−−−成田−−
−−−−−− 畑 −−影山−−−−−−

−−−−− 富ヶ原 −渡邊−−−−−−
−−−−梅原−−−−−−中村−−−−
−−−−−−松下− 小野寺 −−−−−
−−清野−−石川−−浦山−−提坂−−
−−−−−−−−芹澤−−−−−−−−
常葉学園橘高校

 09分、橘、警告: 石川
 12分、清水、警告: 稲毛

常葉橘高      清水エスパルスユース
3(1) シュート 1(1) ○成田
3(0) 右クロス 6(1) ×深澤、×石原、○深澤、×石原、×柴原、×石原
1(0) 左クロス 7(1) ×成田、×柴原、×稲毛、×成田、○畑、 ×稲毛、×稲毛
1(0) 右側CK 0(0)
2(0) 左側CK 1(0) ×柴原
0(−)  犯OS  2(−) ・畑、 ・稲毛
7(2) ファウル 11(1) ・柴原、・影山、・柴原、×稲毛、・深澤、・成田、・青木、・石原、・成田、・深澤
               ・影山

[後半]
清水エスパルスユース (70〜86分)
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
−−中原−−田代− 山崎教 −稲毛−−
−−−−− 伊東渉 −柴原−−−−−−
−−深澤−−−−−−−−−−石原−−
−−−−−− 畑 − 山崎祐 −−−−−

−−−−−−提坂− 久保山 −−−−−
−−− 富ヶ原 −−−−−中村−−−−
−−−−−−松下− 小野寺 −−−−−
−−清野−−石川−−浦山−−梅原−−
−−−−−−−−芹澤−−−−−−−−
常葉学園橘高校 (54分〜74分)

 45分、橘、ポジションチェンジ: 梅原LB、富ヶ原OH、提坂FW
 54分、橘、交代: 渡邊→久保山
 59分、清水、交代: 青木→伊東渉
 61分、清水、交代: 成田→中原 (中原RB、深澤RH、石原LH)
 70分、清水、交代: 影山→山崎祐
 74分、橘、交代: 提坂→坂口
 86分、清水、交代: 石原→矢守
 90+1分、清水、警告: 柴原

常葉橘高      清水エスパルスユース
6(3) シュート 1(1) ○柴原
5(3) 右クロス 1(1) ○石原
4(0) 左クロス 4(0) ×稲毛、×成田、×柴原、×稲毛
0(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  3(−) ・石原 ・成田、・石原
2(0) ファウル 9(3) ・石原、・畑、 ・影山、・畑、 ・深澤、×深澤、・渉、 ×柴原、×祐也

[雑感]
 グランパスの海外遠征のため、1週遅れで始まった清水のプリンスリーグは、不完全燃焼のままスコアレスで緒戦を終えた。

 3年生7人、2年生7人、1年生11人の25人と、少数の上に学年構成も偏っている今年の清水。鍋田・山田・柏瀬・犬飼が怪我などでベンチ外、GK瀧川を除いて出場できる全選手がベンチ入りという異常事態だ。GK久保田と中原以外、控えが今年高校生になったばかりの1年生というのは、いかにも苦しい。先発こそ3年生5人、2年生5人、1年生1人という構成だったが、終了時には3年生4人、2年生4人、1年生3人となり、時間が経って疲労が蓄積されるにつれ、厳しいベンチワークを強いられた。また、禿げ上がった部分が散見されるほどピッチ状態が悪く、審判は20回も清水にファウルの笛を吹くなど競り合いに厳しく、しっかり足下で止めて蹴る、大榎サッカーを展開しづらい外的環境も災いした。

 立ち上がりの10分は一進一退の攻防が続いたものの、時間が経つにつれて青木、柴原のダブルボランチの支配力が効果を発揮。体格が良い上にボディバランスに長け、足が伸びてくる青木は、対地対空ともに自分の後背への進入を許さない。柴原は機動力が高く、ルーズボールを素早くマイボールにする足下のテクニックについては、今さら言うまでもないだろう。2人がしっかりボールをキープするのでSBも上がりやすく、青木がバランス良くパスを左右に配給、前半だけで13本のクロスを入れたが、シュートに結びつかなかった。成田が中央に入ってきてヘディングを放った32分の場面など、攻撃を厚くする工夫もあったのだが、今後もっと洗練させていく必要があるだろう。
 このコンビを崩したのは、大榎監督だった。59分という早い時間で、青木に代えて1年生の伊東渉を投入。待って弾く青木ではなく、機動力の高いコンビで前からボールを奪い、前半少なかった中央からの仕掛けを増やし、ひいてはボールをキープではなくシュートに行くようにとの意図だったのだろう。しかし、伊東渉自身は悪くなかったのたが、徐々にチーム全体の運動量が落ちてボールを支配できなくなり、柴原が中盤の底で体を張るため前に出て行けないという、本末転倒の状況に陥ってしまった。そうした状況ですら柴原は82分、CB田代の奪ったボールを受けて中盤の底からロングフィード、FW山崎祐がDFラインの裏に飛び出すと左に流れ、LH石原が中継に入って長い距離を走った柴原が中央、ドリブルでDFに突っ込みつつシュートを放ったが、GKに抑えられた。しかし、このプレーで体力を使い果たしたか、89+1分に自分が奪われたボールを奪い返すべくファウルを犯し、チームとしても非常に痛いイエローカードを受けてしまった。

 一方、FWは交代も制限されるほどやりくりが苦しかった。主将の鍋田は長期離脱中、練習試合でスタメンを張ってきた柏瀬が直前に怪我をし、残った2人…畑と影山が2トップを組む。畑は爆発的な瞬発力を生かした意外性、影山は走力を生かした裏への走り込みが武器の選手。それ故に消耗が激しく、次第にパスを引き出す動きを失い、せっかくボールを奪っても前線に当てられず、サイドに展開してそこで攻撃が手詰まりになっていた。良くも悪くも思いっきりの良い成田ならともかく、後半のSHを務めた石原・深澤は連携で崩すタイプであり、稲毛と中原は攻撃面のアイデアよりも守備の強さが魅力のSB。どうもちぐはぐとした印象を受けた。
 一方、CBは盤石。橘が清水にボール支配を奪われてもなお、単純にロングボールをPA内や最終ラインの裏に放り込んだりしなかったことも、2人には幸いした。橘はFWがサイドに流れてロングボールを受け、パスが通ればPA横で起点をつくり、OHやSBも絡んでゴールに向かって斜めにドリブルで持ち込んで、積極的にミドルシュートを狙うスタイル。2人はドリブラーに強い清水DFの伝統を引き継ぎ、単純な1対1の勝負で後れを取ることはなかった。シュート数で橘が大きく上回る試合になったが、後半30分を過ぎるまではセットプレーとミドルシュートのみだったことが、それを証明している。ただ最後の15分間はシュート4本、クロス6本を浴びるなど完全に後手に回り、85分にはLB稲毛のクサビをLH石原が反応できずにDH小野寺に奪われ、右に捌いてRB梅原のクロスにニアへOH中村に突っ込まれる (枠外) 決定機をつくられている。90+3分のラストプレーでは、小野寺のフリーキックから松下のヘッドがバーを叩く場面もあった。

 課題が山積みなのは紛れもなく事実。だが同時に、伸びしろがあるのも事実。課題を解決するのは簡単なことではないが、チームの成長に期待したい。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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