2009年04月11日(土) |
Jrユース: 練習試合 川崎フロンターレ戦 |
Jrユース: 09年04月11日 (土) 12:30開始 鈴与三保グラウンド 練習試合 対 川崎フロンターレ U-15 ※35分×3本+20分 天候: 晴れ
[1本目] 清水エスパルスJrユース −−−−−−−−八谷−−−−−−−− −−柳沢−−中村−−江井−−佐藤−− −−−−−−石毛−−白井−−−−−− −−水谷−−−−−−−−−−浅沼−− −−−−− 加瀬澤 −海野−−−−−−
−−−−21−−12−−11−−−− −−−−−−07−−23−−−−−− −−−−−−−−14−−−−−−−− −−03−−13−−24−−25−− −−−−−−−−16−−−−−−−− 川崎フロンターレ U-15
02分、川崎が裏のスペースにフィードしたボールをCB中村がカバーに入るが、トラップミス。フィードに反応していたFW21番が、転倒した中村を尻目にフリーでシュート。しかし、GK八谷が至近距離のシュートを見事にブロック。が、リバウンドに再び21番が反応し、空のゴールに蹴り込む。0−1 31分、川崎GKのフィードを中村がヘッドで跳ね返すと、引いてきたFW加瀬澤がリフティングで受けて、ターンから左スペースにパスを送る。反応して飛び出したFW海野、内側ゴールへの進路をDFに塞がれて暫し足を止めて対峙するが、急加速からゴールライン沿い「裏街道」を抜けて突破、GKが飛び出したところに中央へパスを戻すと、遅れて飛び込んできたLH浅沼がゴール、1−1
川崎U-15 清水エスパルスユース 5(5) シュート 5(2) ×石毛、×加瀬、◎浅沼、×海野、○水谷 2(0) 右クロス 4(0) ×柳沢、×水谷、×水谷、×白井 2(0) 左クロス 0(0) 2(0) 右側CK 1(0) ×石毛 0(0) 左側CK 2(0) ×石毛、×石毛 1(−) 犯OS 2(−) ・海野、・加瀬 2(1) ファウル 1(0) ・柳沢
[2本目] 清水エスパルスJrユース (16分〜) −−−−−−−−斉藤−−−−−−−− −−柳沢−−杉山−−江井−−中村−− −−−−−−石毛−−浅沼−−−−−− −−勝又−−−−−−−−−−佐藤−− −−−−−−海野− 鈴木聖 −−−−−
−−−−21−−12−−11−−−− −−−−−−07−−23−−−−−− −−−−−−−−14−−−−−−−− −−03−−13−−24−−25−− −−−−−−−−16−−−−−−−− 川崎フロンターレ U-15
04分、PA左角手前でポストに入ったFW鈴木聖が左サイドにパスを流すと、加速してきたLH佐藤が縦に抜ける。細かいドリブルタッチでボールをコントロールし、十分に抉り、しかし相手が寄せきる前のタイミングで速い左クロス。PA中央、FW海野の飛び込みは…合わず。しかし、右サイドでRH水谷が右足を丁寧に合わせると、クロスの勢いそのままに逆サイドネットへと跳ね返った。1−0 15分、川崎は右サイドでRB25番が佐藤と1対1となる状況をつくりだすが、佐藤は突破を許さず、右CKとなる。キッカーの03番はショートコーナーを選択し、リターンを受けて角度を付けると、利き足の左足でインスイングのクロスを入れた。GK斉藤が飛び出すが中央で触ることができず、ファーポスト前でフリーになっていた24番が、落ちてきたボールに頭を合わせた。1−1 16分、清水、交代: 水谷→勝又
26分、自陣中盤で奪ったCH石毛が、速いグラウンダーのパスでGK斉藤にボールを戻す。相手FWのプレッシャーのない状況で、斉藤は味方にラインの押し上げを指示。動き出しを見て一気に前線にフィードすると、海野が走り出す。追走するDFに対して、一度減速して再加速するスピードの変化で引き剥がすや切り返し、PA中央に小さくパスを送った。そこへ海野に負けないスピードで飛び込んだ佐藤、勢いのままにゴールへ突き刺し、2−1 33分、自陣でボールをキープしたCB江井、ノープレッシャーのまま前に出ながらロングフィード。左サイドに抜け出た佐藤がトップスピードに。ゴールライン際で急停止、右に切り返すや即座に再び左、マークを外して左足でマイナスのクロスを入れる。それに対しニアに走り込んだ鈴木聖、なお相手より外側にいたが、上半身でDFを抑えつつ右足を伸ばす。そして、アウトサイドボレー。GKの寄せきれない空のニアサイドに蹴り込み、3−1
川崎U-15 清水エスパルスユース 6(5) シュート 3(3) ◎水谷、◎海野、◎聖矢 4(0) 右クロス 3(1) ×聖矢、○柳沢、×水谷 1(1) 左クロス 4(2) ◎佐藤、×石毛、×佐藤、◎佐藤 2(0) 右側CK 2(0) ×佐藤、×佐藤 1(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 0(−) 4(0) ファウル 1(0) ×斉藤
[3本目] 清水エスパルスJrユース −−−−−−−−八谷−−−−−−−− −−三田−−杉山−−福島−−稲葉−− −−−−−−勝又−−白井−−−−−− −−渡邉−−−−−−−−−−小林−− −−−−− 加瀬澤−鈴木聖 −−−−−
−−−−10−−06−−15−−−− −−−−−−25−−22−−−−−− −−−−−−−−23−−−−−−−− −−07−−24−−05−−25−− −−−−−−−−16−−−−−−−− 川崎フロンターレ U-15
04分、川崎がDFラインでのパス回しでトラップミスを犯す。前に転がってきたボールを拾ったCH勝又が、位置の高いGKの頭上を越えるロビングでの20Mミドルシュート。空のゴールにすっぽり決まり、1−0
川崎U-15 清水エスパルスユース 2(1) シュート 3(1) ◎勝又、×加瀬、×渡邊 1(0) 右クロス 1(0) ×三田 4(0) 左クロス 4(0) ×小林、×小林、×小林、×稲葉 1(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 1(−) ・聖矢 0(0) ファウル 1(0) ・加瀬
[4本目] 清水エスパルスJrユース (16分〜) −−−−−−−−斉藤−−−−−−−− −−三田−−福島−−稲葉−−岩間−− −−−−−−水谷−−勝又−−−−−− −−島村−−−−−−−−−−白鳥−− −−−−− 小柳津 −渡邊−−−−−−
−−−−14−−21−−06−−−− −−−−−−25−−22−−−−−− −−−−−−−−24−−−−−−−− −−03−−13−−05−−11−− −−−−−−−−16−−−−−−−− 川崎フロンターレ U-15
03分、川崎のPA内突破に対してCB稲葉がカバーに入り、左CKに。14番が右足で蹴ったインスイングのボールは清水DFに当たってファーに流れ、今度は右からのCKとなる。ショートコーナーこそ使わなかったが、2本目の失点と同様に5番が左足で入れたインスイングのボール、それに対して2本目同様、ファーポスト前で6番がフリーになっており、ヘディングを決められた。0−1 14分、清水PA内でルーズになっていたボールを、相手を背負う形でキープしようとした稲葉が転倒。詰めてきたOH22番にボールを取られまいと、倒れたまま背後から足を伸ばして絡めるが、それをファウルにとられ、PKが与えられる。22番が左隅に蹴り込み、0−2
川崎U-15 清水エスパルスユース 7(6) シュート 1(1) ○白鳥 3(0) 右クロス 1(0) ×島村 1(0) 左クロス 2(0) ×渡邊、×岩間 2(1) 右側CK 0(0) 3(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 1(−) ・小柳 0(0) ファウル 2(2) ×島村、×稲葉
[雑感] U-14がプレミアカップ全国大会出場を決めた1週間後に行われた、川崎フロンターレとの練習試合。当初はU-15とU-14に分かれて試合を行う予定のはずが、いつの間にか試合はU-15のみ、U-14は10時からU-13と合同練習となっていた。果たして、中2チームから中村 (20)、柳沢 (22)、浅沼 (23)、鈴木聖 (24)、海野 (27) の5人を昇格させ、35分×3本+20分と充実の試合を組むことになった (( )内は背番号)。先週結果を出した中2チームが上の世代にどのように刺激するかを注目していたが、5人全員が主力組の1本目・2本目に登場。浅沼・鈴木聖が1ゴール、海野が2アシスト、また早生まれでU-14チームに参加していた佐藤は1ゴール2アシストと結果を出し、ミスもあったが中村・柳沢も遜色ない守備を見せ、大会を通じて得た自信の大きさを感じさせた。
主力組では加瀬澤の評価が難しい。運動量も豊富な加瀬澤は、ピッチにいれば最もボールを受ける回数の多い選手になるのだが、なまじ単独で局面を打開できる能力があるだけに、周囲が絡みにくい傾向がある。能力的には加瀬澤より下でも、海野は味方の厳しいパスにも常に反応して体を張る責任感があり、鈴木聖は使われる動き…DFの間にポジショニングしてパスを受け、簡単にパスを返して自らはゴール前に走り込む動きがある。すると、このチームの強み、石毛と白井のダブルボランチが生きやすいのだ。白井は自らドリブルで仕掛け、前に出ながらパスを捌くようになり、怖さが出てきた。そして、何と言っても石毛。相手のプレスを足裏などを使って交わしつつ、そうして生まれた隙を使って急所にパスを出す、そのセンスは別格。インサイドキック一つ見ても高いレベルで基礎を身につけており、昨年、上の学年で揉まれた経験が生かされているようだ。石毛と同じU-15代表候補の八谷も、クロスへの対応一つ見ても基礎レベルが高く、今年のJrユースのストロングポイントとなるだろう。
控え組中心となった3本目、4本目は、このチームの悪い面を引きずっていた。単独突破ばかりで展開が単調で、相手に読まれやすい。チーム戦術だけでなく、個人戦術を見てもパスを受ける前や後の動き出しが乏しいため、ドリブルできるかできないかの二択に自ら選択を狭めてしまっている感がある。特に3本目は中央のラインはなかなか強力で、試合を支配していたのにも関わらず、サイドにパスを捌いた後に展開が遅くなり、結局はシュートに至る前にドリブルを潰されることが多かった。 先週の記事でも書いたが、メンバーを固めて結果に拘るのは、ここ最近のユース、Jrユース全体の傾向である。今回も、出場した順に江井・佐藤・石毛、八谷・白井・加瀬澤、水谷、杉山、斉藤、勝又、三田・福島・稲葉・渡邊・小林、岩間・島村・白鳥・小柳津と、序列を明確にしていた。最初の江井・佐藤・石毛は去年のJrユースの公式戦で出場機会を当てられた選手であり、続く八谷・白井・加瀬澤もJrユースの練習に合流、一方で一部の選手は最後の4本目、20分間しか出場機会を与えられなかった。非情であるが、プロに繋がる下部組織とはそういうものである。そうした中、3・4本目まで出場できなかった福島が、プレミアカップ東海大会で培った自信を感じさせるプレーを披露。今は低評価に甘んじている選手の反発力に、期待したい。それは、プロとして必要不可欠な要素であるから。
|