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2006年08月20日(日) JY: クラブ選手権 全国大会 横浜F・マリノス追浜戦

06年08月20日 (土) 13:30開始 Jヴィレッジ スタジアム
 adidas CUP 2006 第21回日本クラブユースサッカー選手権 (U-15) 大会 決勝
 対 横浜F・マリノスジュニアユース追浜 ※35分ハーフ
 天候:雨のち曇り

▼試合展開

[前半]
清水エスパルスジュニアユース
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
−−加藤−−小澤−−山田−−深澤−−
−−−−−−青木−−荒井−−−−−−
−−石原−−−−−−−−−−柴原−−
−−−−−−鍋田−− 畑 −−−−−−

−−−−−−榎本− 小野裕 −−−−−
−−渋谷−−−−−−−−− 小野悠 −
−−−−−−中田−−保田−−−−−−
−− 岡 −−樋川−−伊藤−− 原 −−
−−−−−−−−四宮−−−−−−−−
横浜F・マリノスジュニアユース追浜

 02分、追浜、清水が中央に絞ったLH柴原からFW鍋田に入れた小さいクサビを、CB樋川が背後から足を出してカットしてカウンター。LB岡が右スペースへダイアゴナルで50Mフィードを送ると、サイドに開くFW榎本がウェーブに動いてゴールへと向き直す。CB山田が詰める前に放った右45度シュートがゴール左へ突き刺さり、0−1。
 14分、清水、LB深澤のクサビを受け、柴原が小さく送ったロビングのパスを鍋田が倒れ込みながら裏に流し、柴原が縦に抜ける。左足の高速クロスをファーでRH石原が頭で折り返すと、中央のFW畑がダイナミックにボレーで叩き込んで、1−1。

追浜        清水エスパルスジュニアユース
8(4) シュート 3(1) ◎畑、 ×荒井、×鍋田
3(0) 右クロス 5(0) ×畑、 ×青木、×畑、 ×石原、×石原
2(0) 左クロス 4(1) ○柴原、×青木、×荒井、×荒井
4(0) 右側CK 1(0) ×石原
1(0) 左側CK 1(0) ×青木
0(−)  犯OS  3(−) ・柴原、・鍋田、・鍋田
2(0) ファウル 4(0) ・柴原、・柴原、・深澤、・小澤


[後半]
清水エスパルスジュニアユース (11分〜)
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
−−加藤−−小澤−−山田−−深澤−−
−−−−−−青木−−荒井−−−−−−
−−大島−−−−−−−−−−柴原−−
−−−−−−鍋田−− 畑 −−−−−−

−−−−−−榎本−−丸山−−−−−−
−−天野−−−−−−−−− 小野悠 −
−−−−−−中田−−保田−−−−−−
−− 岡 −−樋川−−伊藤−− 原 −−
−−−−−−−−四宮−−−−−−−−
横浜F・マリノスジュニアユース追浜 (24分〜)

 11分、清水、交代: 石原→大島 (上記参照)
 15分、追浜、交代: 渋谷→天野
 18分、清水、中盤でCB伊藤から鍋田が受けたファウルを青木が素早く再開。一気に40M対角線先の柴原に渡ると、柴原はトラップから反転、戻りながら右足でクロスを入れる。CH中田が頭で跳ね返すが、小さくPA内に落ちたところを畑が突っ込んでボレー。これが決まり、2−1。
 24分、追浜、交代: 小野裕→丸山 (上記参照)
 33分、追浜、RB原のサイドチェンジは、やや乱れるも何とか岡へ渡る。岡は縦に勝負しクロスを入れようとするが、清水もマークを修正できており、LH大島がついていってブロック。PA前へこぼれたボールを拾ったのは中田、ミドルが途中でDFに当たると、方向の変わったシュートがGK長島の逆を突いてゴール右に収まり、2−2。

追浜        清水エスパルスジュニアユース
9(4) シュート 3(1) ◎畑、 ×青木、×青木
1(0) 右クロス 2(2) ○青木、○加藤
2(0) 左クロス 4(1) ×深澤、×柴原、○柴原、×柴原
2(0) 右側CK 1(0) ×柴原
1(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  1(−) ・柴原
6(0) ファウル 8(1) ・青木、・鍋田、・深澤、×深澤、・荒井、・山田、・青木、・柴原


[延長]
清水エスパルスジュニアユース (前半01分〜後半03分)
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
−−加藤−−小澤−−山崎−−深澤−−
−−−−−−青木−−山田−−−−−−
−−大島−−−−−−−−−−柴原−−
−−−−−−鍋田−−関口−−−−−−

−−−−−−榎本−−丸山−−−−−−
−−天野−−−−−−−−− 小野悠 −
−−−−−−中田−−保田−−−−−−
−− 岡 −−樋川−−伊藤−− 原 −−
−−−−−−−−四宮−−−−−−−−
横浜F・マリノスジュニアユース追浜

 開始前、畑→関口

 前半00分、追浜、RB原が縦に蹴り込んだロングボールに対し、山田の裏をとったFW丸山が右からPA内へ切れ込むと、ゴールエリアに小さくパスをお膳立て。そこにフリーで突っ込んだ榎本がゴールに叩き込み、2−3。
 前半01分、清水、交代: 荒井→山崎 (上記参照)
 前半05分、追浜、中盤で横にパスを回してCH山田と青木のプレスをかわすと、大きく空いた山田・青木とDFラインの間…バイタルエリア…に丸山が下がってCH保田から縦パスを受ける。と、反転スルーパス。丸山を追い越していったOH小野悠が裏へ抜け、GKとの1対1を沈める。2−4。
 前半07分、清水、深澤のロングスローをPA内で鍋田がDFと競り合い、中央のFW関口の足下にこぼれる。関口は反転シュートを狙うがブロックされ、こぼれ球はPA外へと転がった。そこに待ち受けた青木が右足一閃、一直線にゴール左へ突き刺さり、3−4。
 後半03分、清水、交代: 大島→田代

追浜        清水エスパルスジュニアユース
3(2) シュート 2(2) ○柴原、◎青木
0(0) 右クロス 0(0)
1(0) 左クロス 1(0) ×柴原
0(0) 右側CK 1(0) ×青木
1(0) 左側CK 3(0) ×青木、×青木、×柴原
0(−)  犯OS  1(−) ・関口
2(1) ファウル 4(0) ・柴原、・小澤、・関口、・山田

 濡れたボールコンディションを考慮してか、開始からOH小野悠、DH中田が積極的にミドルを狙っていた追浜が、その勢いのままに先制。その後も奪ってからサイドに開くFWへ素早く繋ぎ、強引でもシュートで終わることで、清水に攻撃の機会すら許さない。9分、右サイドの小野悠を起点に右に流れてきたOH渋谷が戻し、中田の縦パスから小野悠からシュートを放ち、13分にはLB岡が際どいミドルを放つ。が、清水は最初のチャンスに得意のサイド展開から同点。以後、サイドからの崩しを意識する清水と、シュートで終わるのが第一の追浜が、それぞれ個性を出しつつ展開は拮抗。24分、横浜が左に開いた榎本を起点に小野悠がミドルを放てば、清水は27分、CH荒井のミドルで得た右CK、石原のキックをGKパンチングで逃げるが、青木のロビングから鍋田がボレーで狙った (共に枠外)。
 後半になると更に膠着、3分に小野悠の直接FKがゴールマウスを襲うが、横浜もセットプレー以外でシュートチャンスがない。サイドで起点をつくるが、シュートのなかった清水は18分、試合通算2本目の枠内シュートで勝ち越してしまう。清水は攻めてもクロスやミドルで終わるようになり、逃げ切りを図る。ボールポゼッションの主導権は追浜に大きく傾くが、重心を低くした清水はゴール前のDFライン+ボランチ2枚が厚く、結局セットプレーとミドルしかない。そのまま終わるに見えた33分、中田が強引に放ったミドルがDFに当たってGK長島の逆を突き、同点に。シュートを撃てば何かが起こる、序盤から繰り返した愚直さが報われた瞬間だった。

 延長の頃には試合開始時の雨空が晴れわたり、強い日差しが2試合連続延長戦の清水の選手を苦しめる。肉体の体力以上に精神面の体力が厳しかったようで、延長開始1分前に集中力を欠いた対応で失点。ついに主将の山崎を投入してベスト布陣を整えるも、久々にコンビを組んだ青木・山田が、岩下監督が再三注意する同じ高さに並んでプレスしてしまい、大きく空いたバイタルエリアで起点を作られ、点差が2点に開く。青木のミドルで意地を見せたが、最後は体力が尽きたところ、自ゴールから一番遠いサイドにボールを運び、キープする追浜の試合巧者ぶりに反撃の機会を許されず、3−4で力尽きた。


▼試合結果

清水エスパルスジュニアユース 3−4 (延長) 横浜F・マリノスジュニアユース追浜


▼選手寸評

[私撰MVP] 青木 達也
[私撰MIP] 柴原 誠、畑 直樹
[相手方好印象選手] 榎本 大希

 得意のミドルで大会初得点を決めた青木は、この日も中盤の底で体を張った守備を見せた。残念ながら大会優秀選手の撰からは漏れてしまったが、このポジションは激戦区なので仕方がない。慣れ親しんだ山田とのコンビを離れ、安定度では一段落ちたかもしれないが、浩太の視点と枝村のキックを併せ持つ急所を狙ったロングパスは、今後に大きな期待を抱かせる。柴原はこの日も守備では周りに負担を掛けたが、両足のインもアウトも使い分けるキックで、ここぞの場面で必ず期待に応えて見せた。ここぞの場面だけでなく、常に自ら仕掛ける切込隊長でもある (だから、守備ができないほど疲れてしまうのだが)。畑は不思議な空間把握能力と巧みなトラップで屈強な相手DFを惑わしつつ、FWらしいリアルな2得点。「鍋田だろ」という下馬評に反して、まんまとMIPをせしめた。
 追浜の榎本は、動き出しのタイミングと質が非常に優れた選手。全ての面で平均を上回る万能選手だが、飛び抜けた特徴はない。しかし、自分の優位な状況をつくって勝負してくる。2001年ぐらいまでの柳沢を思い出させる。



 


adidas CUP 2006 第21回日本クラブユースサッカー選手権 (U-15) 大会 個人的ベストイレブン

−−−−−−榎本−−鍋田−−−−−−
−−−原口−− 宇佐美 −−矢島−−−
−−−−−−−−茨田−−−−−−−−
−− 岡 −−金子−−小澤−− 原 −−
−−−−−−−−長島−−−−−−−−

長島 潤  91.07.05 179/69 清水エスパルスジュニアユース (清水FC)
原 広樹  91.05.04 166/50 横浜F・マリノスジュニアユース追浜 (FC野庭)
小澤 蓮  91.11.01 173/60 清水エスパルスジュニアユース (清水FC)
金子 智大 91.09.05 174/65 柏レイソルU-15 (前川少年SC)
岡 直樹  91.04.15 173/55 横浜F・マリノスジュニアユース追浜 (横浜F・マリノスプライマリー追浜)
茨田 陽生 91.05.30 172/58 柏レイソルU-15 (柏レイソルU-12)
矢島倫太郎 93.01.09 165/60 浦和レッドダイヤモンズジュニアユース (新宿SSS)
原口 元気 91.05.09 173/60 浦和レッドダイヤモンズジュニアユース (江南南SSS)
宇佐美貴史 92.05.06 174/53 ガンバ大阪ジュニアユース (京都長岡町SS)
鍋田亜人夢 91.05.01 172/57 清水エスパルスジュニアユース (清水FC)
榎本 大希 91.05.25 172/62 横浜F・マリノスジュニアユース追浜 (横浜F・マリノスプライマリー追浜)


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