2006年06月24日(土) |
プリンス東海 静岡学園高校戦 |
06年06月25日 (土) 14:15開始 エコパサブグラウンド JFA プリンスリーグU-18 東海2006 対 私立 静岡学園高等学校 ※45分ハーフ 天候:晴れ
▼試合展開
[前半] 清水エスパルスユース (〜39分) 控え:吉田、望月恭、渥美、曽根、池田、神田、佐野諒、山崎竜、藤牧 −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 望月卓 −岩本−−鍋田−−小出−− −−−−− 桑原彬 −前田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−− 桑原卓 − −−−−−−長沢−−町田−−−−−− 38分:前田→佐野諒
−−−−−−國吉−−杉浦−−−−−− −−枝本−−−−−−−−−−刈込−− −−−−−−大塚−−藤井−−−−−− −−小川−−小坂−−藤田−−山田−− −−−−−−−−船崎−−−−−−−− 交代:なし 私立 静岡学園高等学校
9分、清水、FKを繋いで望月卓を体で跳ね除けた國吉の左30度ミドルを、山崎晃がキャッチ。すぐさまパントキックを蹴ると、町田が頭で裏に流して小泉が飛び出す。PA内右、角度のないところから跳び込んだGKの柔らかく越えるシュートを決め、1−0。
静岡学園 清水エスパルスユース 7(2) シュート 3(1) ×桑卓、◎小泉、×町田 4(1) 右クロス 1(1) ○卓馬 4(1) 左クロス 2(0) ×桑卓、×桑卓 1(0) 右側CK 1(1) ○小泉 0(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS 1(−) ・桑卓 5(0) ファウル 12(2) ・桑彬、・岩本、・町田、・町田、・小泉、×卓馬、・長沢、・前田、・鍋田、×鍋田 ・岩本、・佐諒
[後半] 清水エスパルスユース (25分〜) −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 望月卓 −岩本−−渥美− 桑原卓 − 08分:町田 →山崎竜 −−−−−−神田− 佐野諒 −−−−− 17分:桑原彬→神田 −−−−−−−−−−−−− 山崎竜 − 22分:小出 →藤牧 −−−−−−藤牧−−長沢−−−−−− 24分:鍋田 →渥美
−−−−−−國吉−−杉浦−−−−−− −−枝本−−−−−−−−−−藤井−− HT:刈込→佐野、小川→奥田 −−−−−−大塚−−佐野−−−−−− 21分:藤井→小倉 −−奥田−−小坂−−藤田−−山田−− 32分:山田→岩本 −−−−−−−−船崎−−−−−−−− 41分:小倉→松下 私立 静岡学園高等学校 (〜21分)
13分、静学、國吉?の中央突破を岩本がスライディングでカットするが、こぼれたボールを杉浦がワンタッチで倒れた岩本の裏へ小さくスルーパス。そこへ枝本が飛び出し、左足で放ったシュートがファーポストに当たってゴールに吸い込まれる。1−1。 21分、静学、ゴールキックからの速攻。PA内左に流れた國吉がキープ、岩本が応対するが急加速についていけず、半身前に出た國吉が中央に流したボールを、枝本がごっつあんゴール。1−2。 38分、清水、國吉のシミュレーションで、PA内から山崎晃がFK。藤牧がヘッドで後方のPA内へと擦らすが、小川が頭で跳ね返す。尚も愚直に頭で押し返した藤牧、受けた長沢が胸トラップから反転しようとしたところを藤田がのしかかり、PK。桑原卓が速いボールを、正確に左端へ決める。2−2。 44分、静学、清水のゴールキックを跳ね返すと、中央で受けた枝本が左へ叩く。そこへフリーで流れた國吉が正確なクロスを入れ、ファーからPA内中央へ斜めに飛び出してきた松下がヘッドを決める。2−3。 47分 (ロスタイム)、静学、清水の右CKをニアで跳ね返してカウンター。左へ流れて受けた國吉が望月卓を突破して中央へグラウンダーのクロスを入れると、走り込んだ松下がGK山崎晃と1対1。が、更に右へとパスを流し、飛び出した杉浦が無人のゴールへ蹴り込むだけ。2−4。
静岡学園 清水エスパルスユース 13(7) シュート 8(4) ×長沢、○長沢、×長沢、○神田、×神田、○長沢、◎桑卓、×長沢 0(0) 右クロス 3(0) ×卓馬、×神田、×卓馬 5(5) 左クロス 1(0) ×竜男 0(0) 右側CK 1(0) ×神田 3(0) 左側CK 1(0) ×桑卓 1(−) 犯OS 0(−) 8(2) ファウル 14(2) ・長沢、・長沢、・桑彬、・岩本、・桑彬、×小出、・神田、・小泉、・神田、・藤牧 ・長沢、・長沢、・藤牧、×竜男
試合展開は、むしろ理想的なものだった。先制点を奪い、その先制点を49分間守り続け、その間、静学に膨大な無駄走りを強いた。静学は前半から下がってボールを受ける動きと、それと入れ替わって後方の選手が前に出る動きを徹底しており、スタミナ面で清水を上回る彼らでも、酷暑の中でこれを続けるのは不可能である。清水は優位な立場にあった。
だが、自分たちの優位性に確信をもてないのが今の清水である。同点1分後の14分、佐野諒が持ち上がり、最後は桑原彬のスルーパスで抜け出した長沢がPKをもらいながら、それを決めることができなかった。長沢は名古屋戦 (A)、U-19代表と3回連続してPKを外しているが、それ自体はいい。世界でもPKを苦手とするストライカーは多いし、ましてまだ筋力が十分でない長沢である。問題なのは20分、神田、岩本、佐野諒と細かく繋いで桑原卓がドリブル突破、右にはたいて神田がDFの裏を横切る完璧なスルーパスをファーの長沢に通した場面。長沢は強烈なシュートをファーに外してしまったが、決定機をコントロールシュートで簡単に決めるのが長沢の良さのはず。自分の特徴を見失ってるように思えた。 その1分後に勝ち越しゴールを許し、この場面で小出が足を痛めて交代。24分には鍋田も担架に乗って交代し、1分後、小泉が相手陣内のファウルで警告を受けると、その異議で退場になってしまう。過信と自信喪失が錯綜して空回りするチームは、多大な労力を掛けて攻め続けて同点に追いつく意地を見せたが、最後は完全に足が止まったところを2点叩き込まれ、2−4で敗戦した。上位の静学・グランパスとの対戦で1分3敗・得失点差−7と大きく負け越した以上、ここからの巻き返しは難しいだろう。次節の浜名戦は、長沢、小泉、岩本、佐野克 (恐らく) が出場停止である。
だからこそ、残りの試合を無駄にしてはならない。今の清水は課題が目に付く、完全型にはほど遠いチーム。W杯を見て分かるとおり、今のサッカーは前の選手を追い越す動きとミドルシュートが不可欠だが、空中戦も含めて常に基準点となる長沢がいながら、彼を追い越す動きが少ない。逆にスピードに乗って飛び出してくる後方の選手を、DFラインで止めるのは至難の業であり、ミドルシュートへの対応を含めて中盤の守備に不満が残る。貴重な公式戦の場を最大限に活かして、次に繋げてもらいたい。クラブ選手権で決勝まで進めば、高円宮杯出場権を手にすることができるのだから。
▼試合結果 清水エスパルスユース 2−4 私立 静岡学園高等学校 得点:前半09分:清水・小泉 慶治 (町田 朋弥・スルーパス) 後半13分:静学・枝本雄一郎 (杉浦 恭平・スルーパス) 後半21分:静学・枝本雄一郎 (國吉 貴博・左クロス) 後半38分:清水・桑原 卓哉 ※PK 後半44分:静学・松下 綾太 (國吉 貴博・左クロス) 後半44分:静学・杉浦 恭平 (松下 綾太・ショートパス) 警告:前半31分:清水・前田 陽平 前半36分:清水・鍋田 圭吾 前半39分:清水・岩本 大 後半13分:静学・奥田 秀吉 後半25分:清水・小泉 慶治 後半25分:清水・小泉 慶治 後半33分:清水・長沢 駿 後半37分:静学・國吉 貴博 後半38分:静学・藤田 将史 後半44分:静学・松下 綾太 退場:後半25分:清水・小泉 慶治
▼選手寸評 [私撰MVP] なし [私撰MIP] 神田 和哉、鍋田 圭吾 [相手方好印象選手] 枝本雄一郎、大塚 光司
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