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2006年06月04日(日) JY: 練習試合 VALOR FC戦

Jrユース
 06年06月03日 (土) 16:00開始 鈴与三保グラウンド
 練習試合
 対 VALOR FC ※35分×2+30分
 天候:晴れ

▼試合展開
[1本目]
清水エスパルスユース
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
−−加藤−−植野−−山崎−−小澤−−
−−−−−−−−青木−−−−−−−−
−−−−深澤−− 畑 −−山田−−−−
−−−−−−関口−−櫻井−−−−−− 交代:なし

−−−−−−15−−10−−−−−−
−−20−−−−−−−−−−22−−
−−−−−−12−−06−−−−−−
−−25−−17−−19−−33−−
−−−−−−−−01−−−−−−−− 交代:なし
VALOR FC

16分、清水、ロングボールを受けた櫻井が右へサイドチェンジ。深く抉った深澤のクロスをニアで畑が叩き込んで、1−0
26分、清水、櫻井が右に捌いて深澤がクロス。ファーで山田が確保、1人抜きPAに切れ込むと小さく戻して小澤、2−0

VALOR FC      清水エスパルス
1(1) シュート 13(4) ○山田、○青木、×深澤、×青木、○櫻井、×深澤、◎畑、 ×山崎、◎小澤、×関口
               ×櫻井、×山田、×関口
0(0) 右クロス 13(6) ×石原、×畑、 ○深澤、○青木、○加藤、×深澤、×深澤、○加藤、○深澤、○加藤
               ×加藤、×加藤、×深澤
1(0) 左クロス 7(2) ○小澤、×小澤、×関口、○小澤、×小澤、×小澤、×小澤
0(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 1(1) ○青木
1(−) 犯OS数 3(−) ・関口、・青木、・深澤
1(0) ファウル 2(0) ・深澤、・関口


[2本目]
清水エスパルスユース
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
−−加藤−−小澤−−山崎−− 荻 −−
−−−−−−−−青木−−−−−−−−
−−−−山田−−大島−−関口−−−−
−−−−−− 畑 −−櫻井−−−−−− 26分:加藤→西川、山田→荒井、関口→本川、櫻井→石原 (下記参照)

−−−−−−−−長島−−−−−−−−
−−西川−−小澤−−山崎−− 荻 −−
−−−−−−−−青木−−−−−−−−
−−−−荒井−−大島−−本川−−−−
−−−−−− 畑 −−石原−−−−−− 27分:長島→水野

−−−−−−15−−10−−−−−−
−−20−−−−−−−−−−22−−
−−−−−−12−−06−−−−−−
−−25−−17−−19−−33−−
−−−−−−−−01−−−−−−−− 交代:なし
VALOR FC

15分、清水、奪取した山田が畑とワンツーし後方に戻す。青木のアーリー右クロスのDFクリアを櫻井が打ち返し、3−0
17分、清水、バックパスをGKが蹴り出すが青木がカット、ポストに入った大島と縦のワンツーでPAに抜け右足、4−0
18分、清水、畑のボレーをGK弾き、加藤のショート右CK。青木がアーリークロスを畑が走り込みながらボレー、5−0
22分、清水、青木の対角フィードを山田が戻し、青木のアーリー右クロス、関口ボレーはGK弾くが自ら押し込み、6−0
24分、清水、青木のスルーパスに畑の反応は遅れる。が、DFも釣られてボールを見失い、結局櫻井が抜けて右足、7−0
28分、清水、左から加速した大島が石原にクサビ、石原は小さく裏へ流し、駆け込んだ本川が左足でファーへ決め、8−0
32分、清水、相手FKを山崎がカット、縦に繋ぐ。ポストに入った本川を大島が追い越し突破、左20度から決めて、9−0

VALOR FC      清水エスパルス
3(0) シュート 18(11) ×畑、 ○畑、 ○山崎、×畑、 ×畑、 ◎櫻井、◎青木、○畑、 ◎畑、 ×畑
               ○関口、◎関口、×櫻井、◎櫻井、×畑、 ◎本川、◎大島、×山崎
2(1) 右クロス 16(8) ×山田、○加藤、○青木、○加藤、○山田、×青木、○加藤、◎青木、○加藤、○畑
               ×加藤、×小澤、×加藤、×西川、×西川、×石原
1(1) 左クロス 4(2) ×関口、○荻、 ×山崎、○本川
0(0) 右側CK 3(2) ○青木、○青木、△加藤
2(0) 左側CK 2(0) ×青木、×青木
1(−) 犯OS数 1(−) ・櫻井
0(0) ファウル 3(0) ・関口、・青木、・青木


[3本目]
清水エスパルスユース
−−−−−−−−水野−−−−−−−−
−−西川−−植野−− 荻 −−深澤−−
−−−−−−−−荒井−−−−−−−−
−−−−石原−−櫻井−−本川−−−−
−−−−−−大島−−関口−−−−−− 16分:櫻井→山田、関口→加藤

−−−−−−15−−23−−−−−−
−−20−−−−−−−−−−32−−
−−−−−−12−−22−−−−−−
−−08−−17−−19−−33−−
−−−−−−−−16−−−−−−−− 交代:なし
VALOR FC

04分、清水、相手ゴールキックを石原がヘッドで跳ね返すと関口がそのまま抜け、GKとの1対1を右足で沈める、10−0
12分、清水、荻の縦パスを櫻井が受け、大きく右へ展開。サイドに開いた関口が突破、クロスをニアで大島ボレー、11−0
15分、清水、飛び出た関口がループを狙うがバー直撃、跳ね返りをDFが頭でGKに戻そうとするが櫻井が奪って、12−0
16分、清水、大島が右に捌き石原がクロス。DFがニアでカットしたが、近くの関口がすかさずファーへ蹴り返し、13−0
19分、清水、荒井、大島、本川と斜めのパスを繋いで縦に進み、最後は山田が左斜めに出したスルーパスから大島、14−0
26分、清水、山田が左からPA前横断ドリブルを見せるや、シザースでスルーパス。抜けた大島がターンシュート、15−0

VALOR FC      清水エスパルス
1(0) シュート 13(8) ×大島、×植野、◎関口、◎大島、○石原、×櫻井、×関口、◎櫻井、◎関口、○加藤
               ◎大島、×大島、◎大島
3(0) 右クロス 7(3) ○石原、◎関口、○西川、×西川、×石原、×石原、×西川
1(1) 左クロス 5(0) ×深澤、×本川、×深澤、×加藤、×深澤
0(0) 右側CK 2(0) △石原、×石原
0(0) 左側CK 1(1) ○石原
0(−) 犯OS数 1(−) ・西川
0(0) ファウル 0(0)


清水エスパルスJrユース 15−0 VALOR FC

 クラブ選手権静岡大会でPK戦の末に2位に終わり、惜しくもTV放送出場権を逃したJrユースは、同大会9位で惜しくも東海大会出場権 (8位まで) を逃したVALOR FCと練習試合を組んだ。田代・柴原は、U-14エリートプログラム参加のため不在である。結果は15−0の完勝だったが、個人的に注目したのは、クラブ選手権静岡大会で東海大会出場を決めた準決勝以降に採用された、4-1-3-2システム (中盤ダイヤモンドの4-4-2) だった。

 この学年は初めて見た1年生の時から、連動してスペースをつくり、飛び出し、パスを出せるチームだった。執拗で愚直なサイドアタックは清水下部組織の代名詞になっているが、とかく今年に関していえば、ポストプレーとスルーパスで中央突破を目論む方が有効かもしれない。この試合、岩下監督はタイミングをズラした飛び出しの連鎖、FWやOHが縦幅を広げてスペースをつくる動き、縦のポジションチェンジなどを口うるさく指導していた。選手もそれによく応え、計100分という長い試合を「もうバテたのか!」という岩下監督の檄の下、最後まで走り回った。今後の完成が楽しみである。
 戦術の鍵を握るのは、青木・鍋田・畑ら清水第八SC出身選手になりそうだ (ちなみにGKの長島もそう)。特にワンボランチを担う青木の重要性は高い。守備で体を張り、運動量も豊富だが、「ミドルパスを駆使する浩太」といった選手であり、確かにそれを用いて中盤の底から組み立てもできるが、より前でゴールに直結するパスを見たいところだ。青木が守備に忙殺されるようでは、このシステムの完成は難しい。怪我で離脱中の鍋田だが、戦術マイスターの彼はクロスに合わせるよりもポストプレーが得意なだけに、更に活きることと思う。トップ下には柴原が入りそうだが、下がって受けるのが好きな畑が柴原と縦にポジションチェンジし、ゴール前にスルーパスを通すスペースを作れるかがポイント。しかし、このポジションでは関口や櫻井も好調で、そう簡単に定位置を譲るまい。

 山田と加藤の焼津西少年団出身の2人も重要だ。守備が計算できるようになった加藤は豊かな走力と精妙なクロスで、ここぞにダメを押す存在。強く、巧く、そして誰より走る山田は、4-4-2のSHよりも広いスペースと攻守に多くの役割を任されている。というより、山田のサイドに攻撃が偏りすぎるのは、むしろ課題。2本目などは山田と加藤が共に同サイドにあり、酷く右サイド偏重になった。バランスを維持するには、もう一人のSHの活躍が必要だが、比較の対象が山田なだけに、なかなか難儀な問題だ。この日、山田と同時起用されたのは深澤と関口だが、この日トップ下とFWで凄まじい得点力を発揮した大島の他、滝戸・田代あたりも候補になるだろう。
 一方で守備では従来からの傾向ではあるが、逆に相手にスルーパスを通される場面が何度かあった。運動能力とクリア精度の双方に秀でた山崎の活躍で大事には至らなかったが、修正が必要だろう。しかし、そのために青木が中盤の底に固定されて攻撃参加できないようでは本末転倒であり、青木が前に出たときにSHがそのスペースをカバーできるか。山田は計算できるだけに、結局もう一人のSHがキーポイントだろう。既に候補者の名を列挙したが、この多士済々の中から誰が台頭してくるのか、胸を膨らませて待ちたい。


▼個人的好印象選手

青木 達也 (DH): 力強く体を張ったプレーでフィルター役となり、同時にスペースを立体で把握するパスで5点に絡む。
加藤 喬大 (RB,FW): 機を見た攻め上がりは長い距離を走って、馬力に溢れている。攻撃のダイナミズムを体現する。
畑 直樹 (OH,FW): もう3点は獲れた気もするが、バイシクルにスコーピオンと空中で踊りまくるエンターテナー。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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