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2006年02月19日(日) 練習試合 Honda FC戦 (3-4本目)

06年02月18日 (土) 14:00開始 鈴与三保グランド
 練習試合
 対 Honda FC U-18 ※40分+40分+30分+30分
 天候:曇り時々晴れ

▼試合展開

1-2本目に戻る

[3本目]
清水エスパルスユース:
−−−−−−−−柴田−−−−−−−−
− 桑原尚 −渥美−−岩崎−−江守−−
−−−−−−西澤−−池田−−−−−−
−−滝戸−−−−−−−−− 佐野傑 −
−−−−− 山崎竜 −藤牧−−−−−− 交代:24分:西澤→前田 (池田をDH、前田をOH)

−−−−−−08−−24−−−−−−
−−32−−−−−−−−−−19−−
−−−−−−05−−29−−−−−−
−−06−−30−−13−−14−−
−−−−−−−−28−−−−−−−− 交代:なし
Honda FC U-18:

 3本目の清水は、2本目から出場の山崎竜・西澤を残して9人が交代。1本目のメンバーから、そっくり入れ替わったことになる。3年生3名、2年生4名、1年生4名の若いメンバーとなった。ホンダの選手が試合前、Jrユース新2年生の試合を見て、今の時期に中学3年生は試合しないだろ (だからあれは新3年か2年だ) と話していたが、自分たちが対決することになった。そのホンダは6人のみ交代、30・6・5・19・8番の5名が延べ110分プレーする。

 ホンダは1・2本目の大敗に、110分間出場メンバーが奮起。特に右SHからFWにポジションを上げた8番は、開始1分にサイドチェンジを受けてミドル、5分にドリブルから左CKを奪い、更に7分にはCB渥美のファウルを誘ってPA右角手前からFKのチャンスを掴む。6番が直接狙うが、GK柴田キャッチ。相手の勢いに飲まれて殆ど攻撃ができなかった清水は10分、ロングボールを山崎竜がバイタルエリアで長くキープ、左SH佐野傑の攻め上がりを待ってサイドに叩く。佐野傑は彼特有のタッチの細かい、だがスピードが落ちないドリブルで縦に抜けると、低く速いクロス。これを中央で待つ山崎竜、のスパをかすり、ファーでFW藤牧が軽く合わせて先制した。1−0。
 先制した清水は動きも良くなり、右SB桑原尚のダイナミックなオーバーラップなどからサイドアタックを仕掛けるようになる。けれども、1・2本目と比べてポジションチェンジや中央突破が少ないため、パスも人も前後にしか動かない。連携不足もあるが、蓄積された戦術レベルにおけるユースとJrユースの違いとも言える。山崎竜はこのレベルだと余裕でボールを持てるのだが、逆に持ちすぎて判断が遅れることも多い。ホンダはサイドから放り込まれるクロスを、落ち着いて対処。すると19分、FW24番が下がってポストになり、中央に絞ってきた右SH19番が中継して左サイドへ、飛び出た左SH32番がボールを後ろに戻し、再度受けた19番が左45度から狙ったが、GK柴田がキャッチした。

 対する清水は西澤に代えて前田を投入した直後の24分、OH前田のドリブルから山崎竜が縦にパスを入れるがDFカット、だが佐野傑が拾うと、キープして左サイドへ戻す。そこに流れた山崎竜のクロスをDFがクリアするが、カットした前田が抑えの効いたミドルシュート、GKキャッチ。しかし、OH前田とDH池田を縦に配置しつつ、両SHが大きくサイドに開いた清水は、中盤守備の厚みが失われていた。29分、左SB14番が縦にクサビのパス。左に流れたCH29番が中央に返す。受けた24番に渥美がつくが、24番はもう一つ左に小さくパスを送ると、走り込んだ8番。渥美のマークを外して放った強烈なシュートが決まり、1−1。3本目は、ホンダの健闘が光った1本となった。

Honda FC      清水エスパルスユース
5(5) シュート 3(2) ◎藤牧、×藤牧、○前田
2(0) 右クロス 3(0) ×尚希、×滝戸、×滝戸
2(0) 左クロス 4(1) ◎佐傑、×佐傑、×佐傑、×竜男
1(1) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  0(−)
2(0) ファウル 1(1) ×渥美

[4本目]
清水エスパルスユース:
−−−−−−−−柴田−−−−−−−−
− 桑原尚−望月恭 −渥美−−江守−−
−−−−−−滝戸−−池田−−−−−−
− 佐野孝 −−−−−−−−−杉山−−
−−−−−−前田−−藤牧−−−−−− 交代:21分:杉山→深澤 (深澤をCH、滝戸を左SH)

−−−−−−07−−16−−−−−−
−−33−−−−−−−−−−29−−
−−−−−−32−−24−−−−−−
−−08−−13−−03−−14−−
−−−−−−−−28−−−−−−−− 交代:なし
Honda FC U-18:

 4本目の清水は、3本目から登場した上級生6人と途中出場の前田、GK柴田を残し、山崎竜と1年生2名が1年生3名と交代。対するホンダも110分メンバー5人が退き、3・16番が再投入されたものの、若いメンバーになった (左SBの8番は、別の選手だと思われる)。

 開始早々、ホンダは左SH33番がCH24番とのワンツーでシュートを放つが、2分に清水が早くも先制。ホンダ左SB8番の縦パスをカットした池田が、その8番が上がった裏のスペースに大きくダイアゴナルフィード。右SB佐野孝が馬力を飛ばして一気に踏破、PA内でストップ&右足の切り返しでGKを左へ大きく外し、もう一度右に切り返して右足でゴールを決めた。1−0。高円宮U-15でも同じ形で得点した佐野孝、自信をつけたか? 続いて4分にも桑原尚のパスを受けて右サイドを疾走、クロスに昨年Jrユースのエース・前田がバイシクルで合わせたが、大きく左へ外れた。
 3本目の清水は下級生主体となったことで、1本目・2本目のような流動性こそなかったが、シンプルにサイドに捌いてドリブルで勝負という戦術で、全体が統一されていた。8分、CH滝戸が中央を持ち上がると、右の佐野孝に捌く。佐野孝の外を駆け上がった桑原尚がスルーパスを受けて速いクロス、ニアでFW前田が体を捻らせてファーに叩き込む。2−0。前田は桑原尚におじぎして、感謝の意を表す (笑)。次いで12分、中央の前田が右に捌き、桑原尚の右クロスはファーに流れるが、拾った左SH杉山がDFの乱れに乗じて突破。低いクロスに前田が突っ込むが、DFがわずかに早くCKに逃れた。その左CK、滝戸のキックをファーの前田、DFの背後で相手を利用して頭を合わせ、3−0。

 ホンダの方は慣れないメンバーでやってるのだろう、連携が悪く殆ど攻められない。時折、単発のミドルシュートがある程度。清水の方も第3の動きが少なく、それほど攻めているわけではないが、桑原尚が長い距離を攻め上がる分だけ変化がついていた。時間は経過して27分、前田のスルーパスは相手にカットされるが、サイドに繋いだボールを左SH滝戸 (CH深澤投入に伴いポジションチェンジ) がカット、そのままゴールを狙う。この左30度30Mロングシュートがゴール右に吸い込まれ、4−0。最後は28分、途中交代の深澤が体を入れてカットしたボールを藤牧が拾って左へ、滝戸が受けて大きく弓なりのクロスを送る。キックミスにも見えたが、ファーポスト手前に正確に落下したボールを藤牧が強さを活かして頭で押し込んだ。5−0。
 この時期の試合結果に、さして意味はない。だが3年生は強さを見せ、1年生も溌剌とした姿を披露してくれた。そして、総勢27名ものプレーを見られたのは、素直に楽しかった。

Honda FC      清水エスパルスユース
4(2) シュート 8(5) ◎孝洋、×前田、◎前田、×滝戸、◎前田、×藤牧、◎滝戸、◎藤牧
1(0) 右クロス 6(4) ○孝洋、◎尚希、×尚希、○池田、○尚希、×孝洋
2(1) 左クロス 4(1) ×杉山、×江守、×滝戸、◎滝戸
0(0) 右側CK 2(1) ×池田、○滝戸
1(0) 左側CK 2(1) ×滝戸、◎滝戸
1(−)  犯OS  0(−)
3(0) ファウル 0(0)


▼試合結果

清水エスパルスユース 15−1 Honda FC U-18
 得点:1本目09分:清水Y・町田 朋弥 (小出 洋孝・左クロス)
    1本目25分:清水Y・桑原 卓哉 (町田 朋弥・ポストプレー)
    1本目29分:清水Y・長沢 駿 (小泉 慶治・右CK)
    1本目30分:清水Y・長沢 駿 (神田 和哉・シュートリバウンド)
    2本目10分:清水Y・小泉 慶治 (山崎 竜男・ポストプレー)
    2本目17分:清水Y・町田 朋弥 (小泉 慶治・スルーパス)
    2本目21分:清水Y・町田 朋弥 (山崎 竜男・ポストプレー)
    2本目34分:清水Y・桑原 彬 (山崎 竜男・スルーパス)
    2本目34分:清水Y・小泉 慶治 (山崎 竜男・スルーパス)
    3本目10分:清水Y・藤牧 祥吾 (佐野 傑 ・左クロス)
    3本目29分:ホンダ・08番  (24番  ・ショートパス)
    4本目02分:清水Y・佐野 孝洋 (池田 康彦・サイドチェンジ)
    4本目06分:清水Y・前田 陽平 (桑原 尚希・右クロス)
    4本目12分:清水Y・前田 陽平 (滝戸 諒 ・左CK)
    4本目27分:清水Y・滝戸 諒 ※自ら奪って
    4本目28分:清水Y・藤牧 祥吾 (滝戸 諒 ・左クロス)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●町田 朋弥 (新3年・FW)
 角度のない位置から躊躇なく強シュートを放った2、3点目が特に見事。プレーから自信が漲っている。ドリブルでのチャンスメイクだけでなく、空中戦でも正確なヘディングを見せており、プレーの幅が大きく広がって、つかみどころがない。

[私撰MIP]
●桑原 彬 (新3年・右SB)
 小泉が空けたスペースに縦に走り込み、躍動感に満ちたドリブルで積極的に相手を抜きにかかる。パスを要求するなど、積極性も見せてきた。守備時に中に絞りすぎてPA横を空けるのが気になったが、これはチーム戦術上の動きなのだろうか?

●小泉 慶治 (新3年・右SH)
 ひたすらドリブル勝負のイメージが強い小泉だが、サイドで縦に抜くだけでなく、中に切れ込んで外に捌いたり、スルーパスを狙ったり、或いは下がって受けてポストになったりと、今年になって多様な役割を演じている。密かにシュートが巧い。

●滝戸 諒 (新2年・右SH→CH→左SH)
 元来の正確なキックに加え、運動量が格段に増しており、流動的な行徳サッカーにおけるワンピースになるだけの素養が身に付いているようだ。3ポジションをこなしたユーテリティー性が、その象徴的な成果。落ち着いたパス回しができている。

●前田 陽平 (新1年・OH→FW)
 昨年、ピッチで踊りまくったトリックスターは、リアルに2得点。横からのボールをピンポイントで合わせて逆サイドゴールにコントロールする、いかにもストライカーらしいゴールだった。役割次第で器用に自分を抑える「演技」の深みを見た。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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