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2005年12月04日(日) JY: 高円宮杯 全国大会 横浜F・マリノス戦

Jrユース
 05年12月04日 (日) 13:15開始 益田陸上競技場
 高円宮杯 第17回全日本ユース (U-15) サッカー選手権東海大会
 対 横浜F・マリノスJrユース ※40分ハーフ
 天候:曇り時々雨

▼布陣
先発:                後半34分〜39分:
−−−−−−池上−−前田−−−−−− −−−−−−前田− 佐野孝 −−−−−
− 佐野傑 −−−−−−−−−柴原−− − 佐野傑 −−−−−−−−−吉川−−
−−−−−−杉山−−西澤−−−−−− −−−−−−杉山−−西澤−−−−−−
−−曽根− 望月恭 −岩崎−−狩野−− −−曽根− 望月恭 −岩崎−−狩野−−
−−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−−−−−−−柴田−−−−−−−−
控え:水野、深澤、山田、青木、吉川、佐野孝、鍋田
交代:後半27分:池上 →佐野孝
   後半34分:柴原 →吉川
   後半39分:佐野傑→青木

横浜F・マリノスJrユース:
先発:                後半:
−−−−松尾−−端戸−−斉藤−−−− −−−−松尾−−端戸−−斉藤−−−−
−−−−−−−−佐藤−−−−−−−− −−−−−−−−荒井−−−−−−−−
−−−−−−谷岡−−曽我−−−−−− −−−−−−谷岡−−佐藤−−−−−−
−−吉崎−−臼井−−清水−−北野−− −−吉崎−−臼井−−清水−−曽我−−
−−−−−−−−森本−−−−−−−− −−−−−−−−尾崎−−−−−−−−
控え:五十嵐、荒井、瀬野、中村、磨見
交代:後半00分:北野→荒井 (曽我を右SB、荒井をOHに)


▼試合展開
[前半]
横浜FM      清水エスパルス
8(6) シュート 4(0) ×前田、×佐傑、×西澤、×西澤
5(1) 右クロス 1(1) ○狩野
3(0) 左クロス 4(1) ×曽根、○曽根、×佐傑、×曽根
6(2) 右側CK 2(0) ×杉山、×杉山
2(1) 左側CK 2(0) ×柴原、×柴原
4(−) 犯OS数 1(−) ・前田
6(1) ファウル 6(2) ・西澤、・前田、×岩崎、・恭平、・西澤、×佐傑

[後半]
24分、横浜、荒井に警告 (ラフプレイ)
29分、横浜、二次攻撃、急加速した松尾が狩野を振り切って左を抉り、クロス、佐藤が恭平と交錯しながら押し込んで、0−1
36分、清水、西澤のロングスルーパスで右から抜け出た孝洋が切れ込み、PA右角前で切り返しから左足ループの美技、1−1
38分、清水、前田が左角からPA内に斜めに侵入、カットされるが佐野傑が拾って縦に抜け、角度のない位置から左足、2−1

横浜FM      清水エスパルス
10(4) シュート 9(5) ○佐傑、×西澤、○池上、○前田、×孝洋、◎孝洋、○吉川、×孝洋、◎佐傑
2(0) 右クロス 1(0) ×柴原
8(1) 左クロス 3(2) ○佐傑、×佐傑、○佐傑
0(0) 右側CK 4(0) ×杉山、×杉山、×杉山、×吉川
3(2) 左側CK 1(0) ×柴原
3(−) 犯OS数 0(−)
4(1) ファウル 5(1) ・鍋田、・曽根、・岩崎、・杉山、×佐傑

清水エスパルスJrユース 2−1 横浜F・マリノスJrユース




 雨と風で極寒の島根県益田市。11時からのガンバ対大分で猛威を振るった豪雨は小康状態になったものの、依然として強風。前半の清水は、逆風での試合となった。先発は怪我なのか望月卓がベンチからも外れ (チームには同行)、代わって狩野を右SBに起用。東海大会で交代出場で結果を残した池上が、鍋田に代わって2トップに入った。
 クラ選準優勝の横浜FMは、地元小学生も大注目、U-15代表の斉藤・端戸・佐藤らを擁する攻撃陣。メニコンカップでも斉藤が11得点で得点王&最優秀選手、端戸が敢闘賞を受賞した。「Group of Death」のグループCの中だが、横浜FMは同グループのガンバ大阪をクラ選で下し、清水もジュビロカップ決勝で破っており、予選突破を本命視される。夏の基本布陣4-4-2から、荒井を外して松尾を前線で斉藤・端戸で組ませ、攻撃的な4-3-3を敷いてきた。何故かベンチ入り5名のみで、試合に臨む。

 試合開始から押し込まれた清水は、クリアしようにも風で押し戻されてしまい、波状攻撃を受ける。ボールが伸びてくるため、クリアが逸れてCKを与えることも多い。7分、斉藤のシュートをGK柴田が弾いて佐藤の左CK、清水がドンピシャで合わせるが、GK柴田が枠上にディフレクト。その後、更に左右1回ずつCKが続くが、何とか難を逃れる。すると、その後の横浜は、押し込んだ清水相手に3トップのスピードを活かすスペースを失い、攻め倦ねてしまう。
 清水は前線の前に立ちはだかる横浜CHを越えられず、攻撃の糸口すらなかったが、26分に佐野傑の左クロスを池上が落とし、前田がダイレクトでミドルを放って、ようやく初シュート (枠上)。これを機に西澤や曽根らが前に出るようになり、やや押し戻す。横浜も松尾のドリブルや、後方から佐藤・吉崎らの攻撃参加で打開を図ると、終了直前40分、横浜陣内からのFK。ロングボールを想定して下がった清水DFに対し、細かく繋いで右に開いた斉藤へ、斉藤は佐野傑を振り切ってPA内に侵入、とスピードを落とす。誘いに乗った佐野傑がプッシングの判定を受け、PK。蹴るのは斉藤本人。だが、右を狙ったボールをGK柴田が見事にキャッチ。劣勢の清水が、なんとかスコアレスで折り返した。

 後半は清水が順風。ボールが容易に前線まで届くようになり、横浜DFラインが下がって生まれた中盤のスペースで、西澤・杉山が支配力を振るう。10分、曽根の左スローインから佐野傑、曽根と繋ぎ、前田が仕掛けて戻したボールを佐野傑のミドルは、GK正面。13分、GKのキックミスを西澤がダイレクトで空のゴールに打ち返したが、少し上。19分、曽根の左スローインを佐野傑、池上、佐野傑と繋ぎ、戻して前田がミドルもGK正面。攻勢ながらサイドを崩す場面が殆どなく、守備組織を維持したままの清水・臼井のCBに、跳ね返される展開が続いた。
 その間に向かい風の状況に慣れた横浜は、ロングボールが風で押し戻されるのを逆に利用。裏に出したボールがラインを割らずに減速するのを、速さのある3トップに拾わせる。特に左の松尾は加速性能に長け、先にボールに追いつき、切り返すと思わせて縦に再加速するパターンで、狩野ら清水DFを置き去りにした。後半序盤にも右サイドから曽我のフィードで松尾が独走、1対1からのシュートが僅かに左へ外れるプレーがあったが、24分、裏に出たボールを追った荒井が、GK柴田と衝突。柴田は治療の時間を要し (荒井に警告)、これで流れを変えられると思ったが、29分。クリアボールを拾った松尾が前述のパターンで狩野と岩崎を抜き、最後は佐藤。GK柴田はこれも抑えるも、ラインを割ったとの判定で先制点を奪われる。

 太田監督は直前の27分、池上に代えて佐野孝を投入。今後、想定されるパワープレイに池上の高さは必要に思われたが、28分にクリアミスを拾った柴原のスルーパスから、佐野孝が抜け出す。これは力なく右に外れるも、36分、佐野孝は自陣からの西澤のロングスルーパスから、再び縦に抜けだして同点弾。高さでなく速さを活かした太田監督の采配が、ズバリと当たる。同点の余韻が残る2分後の38分、前田のドリブルを止めたのに安心したのか、こぼれ球を拾った佐野傑に対し、横浜DFの反応がルーズ。清水が逆転した。
 逆転後の清水にも、36分の佐野傑のアーリークロスに合わせた吉川の右足アウトサイドボレー、40分に杉山から繋いで再び西澤のスルーパスから佐野孝がシュート (枠外) と好機はあったが、より得点に近づいたのは横浜。39分、斉藤のスルーパスから端戸のシュートは、GK柴田キャッチ。42分 (以後ロスタイム)、右サイドから曽我のフィードで端戸が中央を抜け出す、土壇場の超決定機。だがシュートは、GK柴田のワンタッチもあって左に逸れる。続く佐藤の左CKをファーで谷崎が合わせるが、枠左。44分にも左CKを与えるが、これはファーに跳ね返して試合終了。混戦が予想されるグループCで、大きな勝点3を得た。


▼個人的好印象選手

 柴田 直紀 (GK): 身体能力を活かした鋭い反応とキャッチングで、大きな仕事をやってのけた。スローの狙いも良かった。
 曽根大二郎 (左SB): 対面のU-15代表斉藤を封印し、横浜の片翼をもぐ。佐野傑に対する適切なフォローで、攻撃にも貢献。

[相手方好印象選手]
 清水 皓平 (CB): 小学生の「松田」の声も頷ける守備の要。恵まれた体格で潰し、跳ね返し、時にCBながら攻撃参加も。



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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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