2005年09月17日(土) |
練習試合 暁秀高校戦 |
05年09月17日 (土) 16:30開始 鈴与三保グラウンド 練習試合 対 暁秀高校 ※40分×3 天候:晴れ
▼布陣 先発: 2本目22分: −−−−−−長沢−−町田−−−−−− −−−−−−藤牧− 山崎竜 −−−−−
− 桑原卓 −−−−−−−−−小泉−− −−滝戸−−−−−−−−−−神田−−
−−−−− 佐野諒 −柴田−−−−−− −−−−−−池田−−高野−−−−−−
− 佐野克 −石垣−−岩本−−渥美−− −−江守−−鍋田− 桑原彬−桑原尚 −
−−−−−−−−前田−−−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−− 交代:1本目39分:前田 →吉田 (そのままGKに) 2本目10分:町田 →山崎竜 (そのままFWに) 2本目22分:上記参照 3本目18分:高野 →小出 (神田をCH、滝戸を右SH、小出を左SHに) 3本目22分:山崎竜→篠田 (そのままFWに)
暁秀高校: 先発: 2本目27分: 3本目: −−−−−−11−−17−−−−−− −−−−−−−−26−−−−−−−− −−−−−−05−−26−−−−−− −−−−28−−13−−07−−−− −−−−−−28−−17−−−−−− −−−−24−−13−−21−−−− −−−−−−−−08−−−−−−−− −−11−−21−−14−−07−− −−−−−−−−27−−−−−−−− −−12−−22−−33−−34−− −−−−22−−08−−33−−−− −−20−−33−−34−−16−− −−−−−−−−01−−−−−−−− −−−−−−−−01−−−−−−−− −−−−−−−−01−−−−−−−− 交代:2本目06分:13→14 2本目27分:12→21、34→26 (上記参照) 3本目00分:上記参照 3本目20分以降:略
▼試合展開 [1本目] 開始から清水のペース。CB岩本ら最終ラインの起点となるロングフィードから、主に左サイドを切り崩いた。6分には、CH佐野諒が左に捌いたボールから、中へ切れ込んだ左SB佐野克がライン際に開いた左SH桑原卓へ再び捌く。桑原卓は中央に低く戻し、そこに飛び出した佐野諒がドリブルでキープ。背後に桑原卓が回り込んでバックパスを受け、もう一度佐野諒とのワンツーでPA内突入、シュート。GK弾くも、更に佐野諒がボレーで詰める、がGKが再び弾いてゴールならず。清水は桑原卓の万能性と佐野克の突進力を武器に、最初の20分に左サイドだけで5本のCKを奪った。 しかし、この6分の場面以外は時折FW長沢がポストで絡むくらいで、CHの攻撃参加が少なく、第3の動きに乏しい。また、CB石垣・岩本は強力な守備力でしばしば中盤まで上がって相手を潰したが、100%の確率で競り勝つわけではなく、こぼれ球を拾われた後のDFラインの修正…CHやSBのカバーリングにも、課題を残した。清水の攻撃に慣れてきた暁秀は、FWが競った後のこぼれ球を左MF28番らが積極的にシュートすることで、リズムを持ち直す。清水も21分、桑卓のスローインからFW町田が胸トラップでDF2人の間に分け入って突破し、低い左クロスにCH柴田が走り込んでダイレクトで合わせたが、枠上。ただ、単発の印象は否めない。
目先を変えようと、佐野克や石垣が右サイドへのサイドチェンジを試みるが、なかなか右からは崩しきれず。その間に34分には、CKからのカウンターで石垣・岩本・佐野克が上がった隙を狙われ、FW17番が受けて中央をFW11番が突破、右サイドに捌いたボールは幾分流れたが、右MF7番のクロスにマークにつききれず、PA内で28番がボレー。が、当たりが良すぎてGK前田の正面。清水は37分に、自陣からの右SB渥美のロングFKを受け、長沢がスルーパスを送る。抜け出した桑原卓より前にGKが飛び出したが、抜け目ない男・町田が果敢に食いついてボールカット、桑原卓が戻したボールを長沢がPA外からループ気味に狙うが、枠上に外れた。 39分、前に出た後で定位置に戻る途中の石垣が、小さく浮いたこぼれ球を見失ったか、マークを外してしまう。暁秀17番が粘っこく頭で繋ぎ、11番が飛び出したが、これはPAぎりぎりで我慢したGK前田が確保。しかし、このプレーで手首を痛めた前田は、大事をとって吉田と交代する。動揺の見られる清水は相手の攻勢を許し、ロスタイムのCKで28番がPA中央で思いっきりフリーに。だが、これも運良くGK正面を突き、0−0で1本目を終えた。
暁秀高校 清水エスパルス 5(3) シュート 7(3) ×長沢、○桑卓、○佐諒、×石垣、○石垣、×柴田、×長沢 4(2) 右クロス 4(2) ○克彦、×小泉、○小泉、×渥美 1(1) 左クロス 3(1) ×克彦、×桑卓、○町田 1(1) 右側CK 1(1) ○桑卓 1(1) 左側CK 7(4) ×小泉、○小泉、△小泉、○小泉、×小泉、○小泉、○小泉 0(−) 犯OS 0(−) 8(3) ファウル 0(0)
[2本目] 出だしは長沢のポストプレーを起点に、何度か町田がいやらしい動きを見せ、清水の優勢。その時間帯の4分、桑原卓のドリブルはカットされるが、クリアを石垣がハーフライン付近まで前に出て取り戻し、そのまま左ライン際をまったり持ち上がるが、暁秀、誰がマークに行くのか混乱したのか、みすみす見逃す。ようやく何人かが反応したところ、PA外中央へ折り返し、と町田がダイレクトでスルーパス。長沢が綺麗に裏へと抜け出し、飛び出すGKの脇を抜けてニアに突き刺した。1−0。清水が先制する。 これで清水が勢いに乗るかに見えたが、8分に長沢のポストから右SH小泉が回れ右で中に入りつつクロス、大外から桑原卓が突っ込んだ程度 (枠左) で終了。CH2人が、運動量が落ちたのか、担当範囲が広すぎるのか、恐らく双方の理由で攻守に後手になってきた。一方の暁秀は、高さのない清水の右サイドにロングボールを集め、反攻の糸口を探る。13分、左寄り距離35Mで佐野諒がファウル、FKに対して石垣がクリアミスを犯し、ファーに流れたボールを追った渥美もクリアミス。中盤中央のボランチ8番にフリーでボールが渡り、ミドルを放たれるが、GK吉田が落ち着いて対処する。19分にも柴田のハンドでほぼ中央30MのFK、28番のシュートは枠内をうかがうが、これもGK吉田が処理した。
暁秀攻勢のまま清水は、行徳監督の「走って出ろー!」の怒号が響く中、メンバーほぼ総入替 (上記参照)。率直に言ってメンバーが落ちた清水、流れの中の1対1を潰しきれなくなり、26分に8番からのクサビを11番が粘って左に捌くと、PA左角から28番がフリーでミドル、GK吉田、横っ飛びで弾く。暁秀は更にSBを交代させ、3−4−3にして攻勢を強めた (上記参照)。だが、一瞬の隙の27分、CH高野から50M級の低いクサビはDFにカットされるが、CH池田がそのトラップに食いつき、すぐさま奪い返す。中に絞ってきた左SH滝戸に縦パスを送ると、リターンを受けてPA内へ。DFに囲まれつつ縦に突進し、クロスと誰もが思ったところ、左足。ボールは逆サイドネットに転がっていた。2−0。 ところが、試合再開直後、滝戸?のファウルで暁秀は中盤右サイドからのFK。長いボールをPA内左に送り込むと頭で折り返し、11番が一人GK吉田の至近距離に飛び出して押し込んだ。2−1。先発に5人もいた180cm選手が退いた穴を、狙われた格好だ。その後も暁秀の攻勢。高野・池田のCHが中盤の底で粘ることで決定的な形こそ許さないが、彼らにしても攻撃への切替の際にミスが多く、ボールを支配できない。それでもPA内で体を張り、ミドル2本に抑えてリードを守りきった。
暁秀高校 清水エスパルス 9(5) シュート 4(2) ×克彦、◎長沢、×桑卓、◎池田 0(0) 右クロス 5(1) ×町田、○小泉、×小泉、×渥美、×神田 3(1) 左クロス 0(0) 1(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 1(0) ×滝戸 0(−) 犯OS 2(−) ・神田、・藤牧 5(4) ファウル 8(2) ・石垣、・岩本、・小泉、×佐諒、・克彦、×柴田、・滝戸、・桑彬
[3本目] 序盤は2本目の流れのまま、暁秀のペース。2分には、高野から左SB江守へのパスの意思疎通が乱れたところ、暁秀FW5番に奪われてフリーでミドル、GK吉田正面。だが、7分に江守のアーリークロスをFW竜男がスルー、大外の右SH神田が走り込んでのボレーがGKに弾かれたあたりから、流れが変わった。その右CK、池田から竜男のヘッドはバー、更に10分、江守へのファウルから高野のFKに、競り合った後のこぼれ球を竜男がシュートはGK、更にリバウンドをFW藤牧のヘッドは再びバーに阻まれる。ワンタッチあって、池田の左CK。中央へ低く沈み込むボールを、藤牧が起立したまま体を倒し、丁寧に頭を合わせた。3−1。 すると、押し込まれていた時間帯にも良い動きを見せていた高野・池田・神田の3人を軸に、清水が中盤をガッチリと支配する。18分、左SH小出が入った後は、同期の復帰を祝うように池田のサイドチェンジと、神田のボールの落ち着かせ方が冴え渡った。小出もそれに応え、22分、江守のパスを受けて素晴らしいサイドチェンジ、これを右SH滝戸が落とすと、FW篠田が戻して右SB桑原尚のアーリークロス。滝戸が頭から飛び込んだが、ゴール左に外れた。そのゴールキック、清水のDFラインが跳ね返すと、藤牧が裏に流して篠田。いとも簡単にゴールを盗んでみせた。4−1。 その後も息の合った連携を見せる小出・池田・神田に、藤牧も回転の速いターンシュートを見せるなど終始清水がボールを支配し、そのまま試合を終えた。
暁秀高校 清水エスパルス 3(1) シュート 11(4) ○神田、×竜男、○竜男、×藤牧、◎藤牧、×滝戸、×鍋田、×滝戸、◎篠田、×神田 ×藤牧 5(0) 右クロス 2(1) ○尚希、×神田 1(0) 左クロス 8(2) ○江守、×小出、×小出、×江守、×小出、×江守、○小出、×小出 1(0) 右側CK 2(1) ○池田、×池田 2(1) 左側CK 1(1) ○池田 0(−) 犯OS 1(−) ・藤牧 4(3) ファウル 2(0) ・池田、・江守
▼試合結果 清水エスパルスユース 4−1 暁秀高校 得点:2本目04分:清水・長沢 駿 (町田 朋弥・スルーパス) 2本目27分:清水・池田 康彦 (滝戸 諒 ・スルーパス) 2本目28分:暁秀・11番 (???? ・ショートパス) 3本目10分:清水・藤牧 祥吾 (池田 康彦・左コーナーキック) 3本目24分:清水・篠田 悠輔 (藤牧 祥吾・スルーパス)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●1本目:佐野 克彦 (2年・左SB) 驚いたのは非常に声を出すようになったこと。静岡選抜で高校勢と揉まれた影響だろうか。プロで成功するには精神面こそ重要なので、貴重な変化だと思う。プレー面では従来のフィジカルを活かした攻守に加え、意欲的なサイドチェンジが目立った。
●2本目:長沢 駿 (2年・FW) 聞いていたほど空中戦が強くなったとは思えなかったが、相変わらず足下のボールに対するポストプレーは一級品。むしろ感じたのは体格のバランスが改善されて、スピードが出てきた。この日も裏への飛び出しから1得点。課題はシュート精度。
●3本目:池田 康彦 (2年・CH) 3本目は池田が奪って神田が捌く役割分担、そして小出へのサイドチェンジと、同期と相乗効果をもたらしていた。ただ、レギュラーを掴むには今の柴田が担っているボールを落ち着かせる役目…「蹴る・止める」技術を、もっと磨かないといけない。
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