2004年02月01日(日) |
旧正月企画 5年後のエスパルスin2004+ほか |
1. 5年後の清水エスパルス(ユース歴代ベストイレブン)
−−−−−−−−平松28−−−阿部23−−−−−−−−
− 高木純26 −−−−−−−−−−−−−−太田27−−
−−−−−−−−枝村22−− 杉山浩24 −−−−−−−
− 山本真23 −−岩本20−− 池田昇27 −−市川28−−
−−−−−−−−−− 山本海23 −−−−−−−−−−
名前の横の数字は、2009年4月1日時点での年齢。ブンちゃんは翌日には、24歳だ(笑)。昨年と比較して、村松・鈴木隼・塩澤が抜けて(全員、3期生…)、太田・山本真・岩本が代わりに登場。とはいえ、入団3年目の岩本がポジションを奪うのは、現実的にはかなり厳しいとは思う。長沢がポストで阿部が裏を狙う、という攻撃には、かなり惹かれるが、さすがに自重。今年の平松の奮起には、本当に期待するよ。 もう一つ、現時点でのユース出身Jリーガーベストイレブン。
−−−−−−−−平松(清水)−阿部(清水)−−−−−−−−
−高木(清水)−−−−−−−−−−−−−−−太田(清水)−
−−−−−−−−鈴木(清水)−杉山(清水)−−−−−−−−
−村松(清水)−谷川(水戸)−池田(清水)−市川(清水)−
−−−−−−−−−−−−野澤(新潟)−−−−−−−−−−−
控え:鶴田(清水)、山本(清水)
谷川が復帰して、昨年に比べバランスは改善。阿部と山本海が新たにJ入りしたが、和田・塩沢が移籍リストに掲載されたため、今年も試合をするのはギリギリの面子だ。外人3人を補強して、枝村・山本真らを二種登録すれば、J1昇格争いには加われそうか?
2. ユースアウォーズ投票用紙 某所にて行われたユースアウォーズの、筆者の投票用紙。個人的なコンセプトは、1.所属チームが結果を出した選手を評価、2.できる限り、多くのチームから選出、3.エスパルス枠を最低1人(笑)。だが、宣伝不足のせいか(苦笑)、本家で清水の選手は、一人も選ばれず。下級生が半数を占めるチームの割りには、随分と安定した成績を収めた方だと思うんだけどなあ。 まず、本家Jリーグアウォーズと同様に、フィールドプレーヤー28人+GK3人の優秀選手賞と、3名の優秀新人賞を選出した(こちらは、某所では募集されず)。
[優秀選手賞] 山本海人 GK 85-07-10 188/78 清水Y←清水JY 松井謙弥 GK 85-09-10 187/70 磐田Y←ジュビロ掛川 西川周作 GK 86-06-18 183/82 大分Y←宇佐FCJY 一柳夢吾 DF 85-04-02 185/76 ヴェルディY←ヴェルディJY 秋葉信秀 DF 85-04-10 177/70 市原Y←市原JY舞浜 増嶋竜也 DF 85-04-22 179/69 市立船橋←千葉市生浜中 松下幸平 DF 85-07-24 179/72 静岡学園←テイヘンズJY 大河内英樹 DF 85-08-09 178/71 青森山田←名古屋FC 小林祐三 DF 85-11-15 180/72 静岡学園←上里FC 加藤広樹 DF 86-07-31 193/75 横浜Y←平塚市金旭中 高柳一誠 DF 86-09-14 171/65 広島Y←広島JY 渡邉広大 DF 86-12-04 180/75 市立船橋←ウイングス習志野 寺田紳一 MF 85-06-10 171/65 G大阪Y←G大阪JY 増田誓志 MF 85-06-19 177/69 鵬翔←宮崎市木花中 谷口博之 MF 85-06-27 182/70 横浜Y←横浜FM追浜JY 花田卓也 MF 85-06-28 168/65 東福岡←FC花鶴 中村北斗 MF 85-07-10 168/65 国見←長崎FC 鈴木修人 MF 85-08-31 171/65 市立船橋←鹿島JY 梶山陽平 MF 85-09-24 180/72 FC東京Y←FC東京U-15 大山俊輔 MF 86-04-06 179/64 浦和Y←浦和JY 前田俊介 MF 86-06-09 173/69 広島Y←高田FC 高萩洋次郎 MF 86-08-02 180/64 広島Y←いわき市植田中 渡邊千真 MF 86-08-10 181/72 国見←国見町国見中 枝村匠馬 MF 86-11-16 175/67 清水Y←清水JY 山本真希 MF 87-08-24 175/68 清水Y←清水JY 阿部文一朗 FW 85-04-02 182/75 清水Y←清水JY 平山相太 FW 85-06-06 190/80 国見←北九州市田原中 カレン FW 85-06-07 180/72 市立船橋←柏JY 西山貴永 FW 85-07-11 163/60 広島Y←みやぎバルセロナ 兵藤慎剛 FW 85-07-29 172/68 国見←海星中 関口訓充 FW 85-12-26 171/61 帝京←多摩JY
[優秀新人賞] 三原直樹 DF 87-06-19 171/66 ヴェルディY←ヴェルディJY 中川裕平 DF 87-07-24 177/65 四日市中央工業←西笹川中 山本真希 MF 87-08-24 175/68 清水Y←清水JY
そして、以下が実際に投票した内容。 --- MVP 平山相太(長崎県立国見高校) まあ、奇を衒っても仕方あるまい。後記する通り、決して1年を通して活躍していたわけではないが、昨年は平山の年だったと、素直に思われる。次点は高柳(広島ユース)と増嶋(市立船橋)で。
ベスト11 【 GK 】 山本海人(清水エスパルスユース→清水エスパルス 3年) 一昨年に比べ明らかにタレントが落ち、下級生の起用も増えたエスパルスが、昨年を上回る安定した成績を収めたのは、ひとえにこの男のおかげ。お茶目な飛び出しが減ったのは(観戦者としては)残念だが、反射速度を全開にした「ありえないセーヴ」が、相手に驚きを伴う失意をもたらした。トーナメント戦PK2勝と貢献したが、最後の試合はPK負けだった。
【 DF 】 高柳一誠(サンフレッチェ広島F.C.ユース 2年) 二冠を裏に表に支えた名手。安定した守備を機軸に、機を捉えて攻め上がる、オーソドックスなSBだが、特筆すべきは攻守におけるプレーの幅。守備では的確にCBのカバーに入り、中盤では第三の司令塔を務め、攻めればドリブルで切れ込んでシュートを放つ。サンフの攻撃における多彩性の象徴となった。
増嶋竜也(市立船橋高校→FC東京 3年) 意図的に隙を操る狡猾なCB。完全無欠の鉄壁を築くのではなく、味方の対応可能範囲内に相手のプレーを制限する姿は、ヤン・ウェンリーのようだ(笑)。雨中の高円宮決勝、静学の選手はシュートを打ったのではなく、打たされたと感じたのではなかろうか。布前監督去りし後でも、市船伝統の堅守は健在であった。
小林祐三(静岡学園高校→柏レイソル 3年) サイズ的には並だが、運動能力に恵まれ、対地対空の双方で圧巻の1対1を見せた。静岡国体では、CBとして高い跳ね返し能力を示しつつ、時に2人目のボランチとして「黄金」の尻拭いまでする、機動力を披露。静学の東海プリンスでの快走も、攻撃陣がいくら奔放になろうが、松下・飯塚と組むトライアングルが揺るぎなかった結果である。
【 MF 】 高萩洋次郎(サンフレッチェ広島F.C.ユース→サンフレッチェ広島F.C. 2年) 元須藤ジャパン組の出世頭。自身も高い突破力を有するが、動的なサンフでは、むしろ優雅な対角線フィードで、一発で局面を変え、自在に攻撃のリズムを操るプレーが印象的。印象的と言えば、遠目でもすぐにそれと分かる体型が、観戦する者に優しかった(笑)。今年はJ1で見られることになるのか? 上げたからには、コンスタントに起用してほしいものだ。
谷口博之(横浜F・マリノスユース→川崎フロンターレ 3年) 何故か優秀選手から外れたが、間違いなく国体MVPだろう。所属チームは谷口不在のクラブ選手権で4強になった程度だったが、個人的にJユースカップ最強チームは、谷口の戻ってきたマリノスだったと思う。強烈なミドルや洒落たパスも出せる選手だが、やはり特筆すべきは滞空時間の長いジャンプ力。エア・タニグチの異名に相応しい(?)
山本真希(清水エスパルスユース 1年) 初めてエスパルスを見た人で、彼を1年生だと判別できる人はいまい。枝村と組み、展開力と機動力、更に得点力をも兼備した現代的なボランチコンビ(行徳・築館両氏は、普通に「ボランチ」の名称を使ってます)と、随所で称賛を受けた。が、個人的には右SBが最終到達ポジションとの思いは変わっていないので、そちらで選出。
【 FW 】 平山相太(長崎県立国見高校→筑波大学 3年) スターシステム本格発動が心配な、高校選手権の顔。インハイでは今一歩(※でも、アシスト王だったらしい)、国体は不発、高円宮では怪我に泣き、1年を通じて活躍したとは言い難いのだが、ワールドユースと高校選手権の爆発で、一気に話題の中心となった。ただ高いだけでなく、トラップやシュートの基本が確かな「怪物」だが、マスコミという怪物に潰されないよう、祈るばかり。
兵藤慎剛(長崎県立国見高校→早稲田大学 3年) 国見二冠の原動力だろう。不在だった国体での緒戦敗退が、その影響力を裏付ける。高校選手権でも、徐々にペースを上げるにつれ、チームの調子も急上昇した。飽くことない運動量と正確なトラップで、単純な放り込みも効果的なロングフィードに変え、ボールを持てば迫力ある突破で、最悪でも得意のセットプレーに持ち込む。国見の戦術に欠くべからざる選手。
カレンロバート(市立船橋高校→ジュビロ磐田 3年) 素材の素晴らしさと比較すると、今ひとつの感もあるのだが、まあ彼だろう。サイズを感じさせない瞬発力による、強力なドリブル突破とシュートが武器。やや正確さに欠ける点が、やきもきさせるが、逆にここぞという時に決めてくれる。高円宮決勝のミドルは、シュートの質、場面、重要性、どれをとっても昨年のベストゴールだろう。
関口訓充(帝京高校→ベガルタ仙台 3年) 秋以降に振るわなかったため、印象が薄れてしまったが、プリンス関東・インハイで準優勝になった帝京の顔。切れ味鋭いドリブルと、そこから放たれるシュートは、乗っているときには手の付けられない。一方で、消えやすいのが難点だが、結果を残すだけの特別な何かがある選手なのだろう。
−−−−−−−−平山−−−−−−−−−
−−− カレン −兵藤−−関口−−−−−
−−−−−−谷口−−高萩−−−−−−−
−−高柳−−増嶋−−小林− 山本真 −−
−−−−−−− 山本海 −−−−−−−−
サンフレッチェ広島ユースに敬意を表する4−2−3−1。次点はGK松井、DF渡邊広、MF中村、FW前田俊。CBとFWに集中する一方で、ボランチ、特に守備に長じたタイプは、人材に乏しかった。中村・山本真・鈴木修ぐらいか。サイドの人材不足は、相変わらず。CB兼任のSBは、それなりにいたけれども。
新人王 山本真希(清水エスパルスユース) いや、文句なしでしょ? そもそも上位成績チームで、中心選手として活躍した1年生は、彼ぐらいしかいないし。既にチームで最も走れて、苦しいときほど頼りになる選手だが、ドリブルやシュート、パスの精度は、まだまだ荒削りで、成長の余地を残す点も楽しみだ。
ベストコーチ賞 石渡靖之(市立船橋高校) 最有力のゴリさんに、反旗を翻します(笑)。布先生が去った今年の市船を、「もう駄目だろう」と評する声も多かったが、大きなプレッシャーを見事にはね除け、結果を残した。だが、布先生の残した人材を守ったのではなく、随所に攻撃的で、大胆な石渡色を出した点を、高く評価したい。今年は更に手腕が求められる年になるだろう。その期待値も込めて、石渡氏を推す。
最魅力的チーム賞 鵬翔高校 恐らく最多得票を集めるであろうサンフユースを推すと、また「この賞は「タイトルに縁がなかったけど、魅力的だったチーム」を表彰する意図で作られているのだが〜」と、愚痴を言われてしまいそうなので(笑)。とはいえ、シンプルだが効果的に長短のパスを使い分ける縦に速い攻撃、積極的な両SB、無謀に高い最終ライン、決定力のないFW(爆)と、魅力に溢れた素敵チームなのは確か。興梠くんもいるし。高校選手権で、去年私がこの賞に推した星稜に負けたのは、なんだか運命的だ(苦笑)
ベストバウト賞 「Jユースカップ2003 予選Dグループ 横浜F・マリノス×清水エスパルス」 私が見た試合は、基本的にエスパルス関連しかない点は、ご了承を。途中でマリノスが10人になってしまったのが、画竜点睛に欠くが、5つのゴール、どれもが素晴らしかった(染宮のPKは、ちと微妙)。大量に点が入りながら、海人・飯塚にも、それぞれビックセーヴもあった。築館×安達奇声対決も見(聞き)逃せない。さらに大瀧左SBという、築館ファンタジーも炸裂(笑)、しかも機能(爆)。負けた方が事実上の予選敗退決定、という状況が作り出した、好勝負だった。 次点に、清水×国見@高円宮杯と、広島×宮崎@国体を。広島×国見@高円宮杯が最多得票かな、と予想するが、静岡から連日観戦した人間としては、両者のコンディションの違い過ぎて、賛同できない。3種を含めて構わないなら、清水×横浜@クラセンとか、清水×瓦斯@高円宮杯とか、2種を上回るグッドゲームも多かった。
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