えすぱっ子
清水エスパルスユース紹介サイト

2003年03月27日(木) 清水フェス 草津東戦・南宇和戦(寄稿)

タナカさんより再び寄稿を頂きました。有り難うございます。しかし、タナカさんが現場で観戦している試合数は、私の倍を優に越してるのでは無かろうか。

03年03月27日10:45開始 鈴与三保グラウンド
 第30回全国高校サッカー親善試合・清水フェスティバル
 対 草津東高(滋賀)戦 ※30分ハーフ

▼布陣
−−−−−八木−−谷野−−−−−

−風間−−−−−−−−−−望月−

−−−−−上埜−−村越−−−−−

−高野−−田淵−−石垣−−小林−

−−−−−−−前田−−−−−−−

交代:なし

(※管理人注)この日はダブルヘッダー。草津東の方には下級生中心のメンバーで挑んだようですが、個人的には草津東がこの組で最も実力がある気がします。真っ正面からぶつかる対決が見たかった。それはともかく、風間がフィールドプレーヤーで登場!背番号は26。これは驚いた。確かにGKがプロに上がるには、身長は絶対的な判断材料になりますが。


▼試合展開
[前半]

草津東       清水エスパルス
9(4) シュート 3(1) 上埜1(1)、谷野・八木1(0)
0(−) 左右CK 1(−) 左1
3(−) ファール 4(−) 村越・小林・望月・誰か
1(−)  犯OS  1(−) 誰か



[後半]
24分:相手のスローインから繋がれ、中央をドリブルで崩される。そのまま相手にチェックに行けず、ほぼフリーのままPAの手前からシュートを打たれると、反応する前田も及ばず先制。0−1。結局これが決勝点となる。

草津東       清水エスパルス
6(2) シュート 3(0) 村越2(0)、谷野1(0)
1(−) 左右CK 2(−) 左2
4(−) ファール 5(−) 高野2、谷野・小林・八木1
2(−)  犯OS  3(−) 望月2、谷野1



▼試合結果
清水エスパルスユース 0−1 草津東高校
 得点:後半24分:草津東


▼試合短評

足元へ繋ぐことの多いエスパとは対照的に、草津東のスペースを意識した速い展開に圧倒され、前半は終始相手に押し込まれる展開。特に目立ったのは、田淵・石垣が高山や森安のように前に出て潰すことが出来ていないために(トップの試合の様に・・笑)、DFラインと中盤の間のスペースを自由に使われ、そこを起点として裏へのラストパス・サイドを走らせるパスなどが再三出されていました。
後半は五分五分に近い展開にまで持ち直しましたが、それでも相手ペース。結局決定的な形を造ることなく試合を終えることに。

前田陽平:失点はしたものの、果敢な飛び出しでピンチを未然に防ぐなど、まずまずの出来。ただ海人と比較すると、指示がイマイチはっきりしない事が多し。(※管理人注)セーブ率は83.3%。J1トップクラスのGKでも80%にも行きませんから(黒河は75.41%)、大したものです。無論、対戦相手を考える必要はありますが、前田自身が中学生ですからね。藤枝東戦から通算すると、81.8%。

谷野紘由:特に良かったわけではありませんが、エスパルス加入のご祝儀付きで。粘りのあるポストや、クサビのボールを受けて相手を背負ったままターン→シュートまで至った形など、光るプレーも。


---
03年03月27日14:00開始 鈴与三保グラウンド
 第30回全国高校サッカー親善試合・清水フェスティバル
 対 南宇和高(愛媛)戦 ※30分ハーフ

▼布陣
−−−−−阿部−−真司−−−−−

−岡村−−−−−−−−−−柴田−

−−−−−大瀧−−高柳−−−−−

−篠田−−村越−−石垣−−雄也−

−−−−−−−海人−−−−−−−

交代:後半00分:阿部→獅子内(そのままFWへ)


▼試合展開
[前半]

07分:ピッチの外をランニングしていた森安や枝村が、僕の前を通る。僕はつい其方に目を移し「枝村、代表の方は大丈夫かな?」などと考えた次の瞬間、ホイッスルが。慌てて確認するが出番を待つ他校の生徒に視界を遮られ、まったくピッチが見えん。やっと選手達が見えたと思ったら、既に試合再開の為に定位置に戻っていた所だった。よって海人以外の誰かが得点…ああ、情けない(恥)。1−0。(※管理人注)実は海人だったりして(笑)。まあ、よくあることです。気にしない。

11分:南宇和のカウンター。ハーフラインを越え、中央から右サイドへ展開。ボールを受けた右サイドの選手に篠田が並走するが、足の速いこの選手を止められず、ゴールライン付近まで突進される。南宇和右サイド選手はスピードに乗ったまま、GKとDFの間に低く速いクロスを送ると、ニアで村越の前に入った相手FWが滑り込みながら合わせる。1−1。(※管理人注)南宇和といえば、愛媛FC・石橋総監督が率いて旋風を巻き起こしたことがありましたが(ユースの和泉監督は南宇和時代の教え子)、愛媛FCユースの西川には昨年、随分と苦しめられました。伝統的に、こういったドリブラーを輩出する素地があるのかもしれませんね。

14分:相手側のエンド中央で競り合いを制したエスパ。右に開いていた柴田にパスが出ると、柴田はクロスを選択。フワ〜と大きいクロスはファーに流れると阿部が頭で捕らえ、前に出ていたGKの頭上を越え、ゴールに吸い込まれる。2−1。

27分:中盤に引いてきた阿部が、大瀧からのクサビのボールを受けると高柳に落とす。高柳はしばしボールをキープすると、相手SBとCBの間に生じていたギャップを突いていた阿部にロブのパス。ボールを受けた阿部は、そのまま前を向き左足を一閃。ゴール右側に決まる。3−1。

29分:終了間際、守備に戻った阿部が相手と交錯、右足を痛めた様子でピッチの外へ自ら出る。

南宇和       清水エスパルス
3(1) シュート 6(5) 阿部3(3)、岡村・誰か1(1)、真司1(0)
4(−) 左右CK 0(−)
1(−) ファール 6(−) 阿部・真司・岡村・篠田・雄也・誰か1
0(−)  犯OS  1(−) 真司1


(※管理人注)目を引くのは、枠内シュート率の高さ。阿部は、やはり生来のストライカーだと実感させられる。大外れする場面も目に付きますが、彼は10M前後の距離のコントロールが非常に上手い。


[後半]
28分:右サイドを深くえぐろうとしていたエスパの選手と相手DFが競り合い、ボールがこぼれる。それを拾った柴田が、PAの中にスピードの乗った好クロスを送ると、PA内で獅子内が相手DFと1対2の状況。獅子内は胸でトラップ後、相手DFと競り合いながらも強引にシュートに持っていく。シュートは相手DFに当るが、上手い具合にコースが変わり、そのままゴールマウスへと吸い込まれる。4−1。(※管理人注)獅子内は精度が課題ですが、こうした積極性が最大の美点ですね。

南宇和       清水エスパルス
3(2) シュート 2(1) 獅子内1(1)、誰か1(0)
1(−) 左右CK 1(−) 右1
2(−) ファール 4(−) 高野2、岡村・誰か1
1(−)  犯OS  0(−)



▼試合結果
清水エスパルスユース 4−1 南宇和高校
 得点:前半07分:清水
    前半11分:南宇和
    前半14分:清水・阿部文一朗(柴田和也・右クロス)
    前半27分:清水・阿部文一朗(高柳亮太・スルーパス)
    後半28分:清水・獅子内善雄(柴田和也・右クロス)



▼試合短評

前半は両チーム共良くプレスがかかり緊迫した展開だったが、少しづづエスパが支配率を高める。そしてチャンスを効率良くものにしたエスパが得点を重ねる。後半、阿部の抜けた後はやや決め手を欠き、両者中盤での潰し合いに終始。やや南宇和のペースだったが崩すまでには至らず、結局両チーム共チャンスの数も少なく、傍観者にとっては暇な展開だった…。

篠田大輔:失点場面にも顔は出しましたが、全体的には良い出来でした。ポジショニングなどを含め守備はソツなくこなし、安定感十分。またタイミングの良い攻め上がりで攻撃にアクセントをつけることに成功。

柴田和也:“新1年生で”ということも含まれてはいますが、そのプレーは今後の成長次第で、お家芸であるサイドアタックの強力な武器になる可能性があると思わせるのに、十分な内容でした。

注記:枝村・森安・杉崎は別調整。


 < 前  目次  後 >


ひかる。 @H.P. [MAIL]

My追加