えすぱっ子
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2003年02月15日(土) 中日本スーパーリーグ U-18 松商学園高校戦

03年2月15日11:59開始 杭瀬川スポーツ公園サッカー場
 第6回中日本ユースサッカースーパーリーグ(U-18)
 対 松商学園高校 ※40分ハーフ

▼布陣
−−−−−真司−−田淵−−−−−

−岡村−−−−−−−−−獅子内−

−−−−−上埜−−真希−−−−−

−篠田−−森安−−石垣−−雄也−

−−−−−−−海人−−−−−−−

交代:後半00分:篠田→高野(そのまま左SBへ)
   後半23分:田淵→望月(獅子内をFW、望月を右MFに)


▼試合展開

朝6時起床、睡眠時間3時間。…いや、夜更かししてるのが悪いんですが。
大垣には新幹線から東海道線新快速で、11時前に到着。近鉄に乗り換える前に荷物をコインロッカーに預け、地図とメモ帳を購入すべくコンビニを探すが、見当たらず。近くの大型スーパーにも地図はなく、仕方なく歩く。結局、駅から300M程の距離でローソン発見。
いろいろ探したために時間に余裕がなく、猛烈に早歩き。近鉄は1時間に1本だ。2kmほど進んだ途中でバス停を見つけて、時刻表を確認。1日に5本程度しかないぞ? だが運良く、あと5分ほどで来るようだ。乗ると、運転手の他に乗員不在。停留所2つ分700Mほど乗って、すぐに下車。残り10分強。走る。あとは大橋を渡るだけ。車道と歩道は一旦分かれ、川の付近のみ道を広げて歩道が合流する形のようだ。そのまま脇を進むと、あれ線路? 踏切もないじゃん! 知らん。余裕のない人間は礼節は知らんのだ。水路を飛び越え、線路を横切り、あとは走るだけ。橋を登り切ると、オレンジのユニが。助かった。ここまで苦労して試合中止じゃ、目も当てられん。

時間はなく、前半は橋の上から観戦。それなりに見やすいが、トラックが走り抜けるとかなり振動するぞ。大丈夫か? 背番号は集合写真のものから変更。困ったものだ。阿部を風邪、大瀧を修学旅行、枝村を怪我で欠いての布陣。よりによって主力3人とは。確認してないが、恐らく高柳も怪我かと。縦の大黒柱が1本抜けた状態。
受験にも関わらず合流した真希・石垣・高野は、私立入試組だろうか? グラウンドは夏芝の上に荒れ気味で、ところどころでイレギュラーする。また風が強く、清水は前半に風上に陣取った。

[前半]
序盤から風上の清水が優勢。攻撃は専らサイド、特に左からの展開で、深く抉ることも多かった。まず5分、ワンツーで抜け出した篠田の左クロスから左CKを得る。真希のキックはニアで誰にも合わず、中央の森安がボレーを放つが足を合わせただけ。威力無くGKキャッチ。
松商も8分、清水左サイド、まだ浅い位置からFK。エリア内に放り込んだボールを森安が競り合うがボールは上空へ。石垣が戻りながらクリアするが弱く、FWが15M程からボレー。だが、そこは海人、横っ飛びで見事にキャッチ。サイドを抑えられた松商は、早めにロングフィードやアーリークロスを入れることが多かった。
10分、岡村が派手な切り返しでマークを振り回し、田淵とのワンツーで抜け出すがオフサイド。視野が狭い印象はあるが、岡村は終始キレのある切り返しで松商を苦しめる。体ができたことで、強引な潰しにも耐えられるようになった。続けざまに、今度は右サイドで雄也がオーバーラップしてクロス。これはDFがカットするが、拾った真希が簡単に横にはたいて右角度50度から獅子内が25Mミドル。上に外れる。

その後、暫く攻撃が単調で読まれる場面が続いたが、24分に田淵が着実な足下にトラップ、体を張ってDFをブロックし、サイドに流す素晴らしいポストプレー。岡村が受けて真希とワンツー、PA内切り返してマークを外しシュートを放つが、ファーポスト上空。田淵のポストは正確で上手くサイドに人を引き出しており、攻撃に厚みが出てくる。
だが、30分、前掛かりになった隙を突かれて、左(清水右サイド)からの展開で逆サイドのFWへクサビ。FWがダイレクトに横へ流すと、石垣が振られて雄也との間を突破される。すかさずシュートに行くが、その時には既に至近距離に海人。シュートコースを塞ぎ、前にこぼれたボールを自ら確保。盤石の守備で高いラインを後押し。
そして31分、海人のゴールキックを中盤で確保すると縦に展開。田淵がダイレクトで戻したボールを上埜が右に流し、獅子内が右45度から25Mミドルシュート。低く速いボールがニアポストを掠るように決まる。1−0。それぞれが何度か狙っていた形が、鮮やかに成功した。

先制点を得て、清水は完全に中盤を支配。上埜を軸に、テクニカルに相手を翻弄する。35分、左サイドでボールを持った岡村が鋭く切り返し、中央に戻す。受けた上埜が加速、PA内に突入すると、急停止から切り返し。だが、そこにDFが追い付いてCKへ。真希のキックは、誰にも合わず。
37分にも、獅子内の早めの右クロスに、中央で反応した真司がスルー。完全に意表を突いたプレーに岡村も感じきれず、やや前に行き過ぎてトラップに手間取り、再度折り返そうとしたボールはDFにブロックされる。CKはクリアされるが、上埜が拾ってミドル。だが、これは大きく外。

松商学園      清水エスパルス
2(2) シュート 5(2) ○森安 ×獅子 ×獅子 ◎獅子 ×上埜
3(0) 右クロス 4(0) ×雄也 ×田淵 ×雄也 ×獅子
2(0) 左クロス 3(0) ×岡村 ×篠田 ×岡村
0(0) 左右CK 3(1) ○真希 ×真希 ×真希


[後半]
後半は風下となる清水。苦境が予想されたが、序盤はまずまずのペースで進む。6分、真司のポストを受けた獅子内が、軽く外にスライドして右35度ほどの角度からミドル。逆サイドを狙った綺麗な弾道だったが、枠の上に外れる。
だが、序盤から狙っていた松商のサイドへのロングフィードが、風に乗って徐々に効果を増しはじめる。下級生、特に石垣・高野は、試合勘の問題かユースのスピードに戸惑ったのか、ボールを見てから反応する傾向があり、マークを離してしまう場面が目に付いた。左右に対応に追われ、森安がカバーしきれない。ならば、海人の出番である。
7分、雄也が目測を誤り、クリアを「かぶる」。だが、その右サイドの裏までを海人がケア。余裕に乏しく、とりあえず高く蹴り上げたボールを石垣がフォローするが、松商FWが空のゴールを狙って(実際は海人は戻りつつあったが)強引にシュート。慌てたボールは宇宙開発。

12分、松商のDFラインでのボール回しを見切った岡村が、中盤から猛ダッシュで右SBへのパスをカット。そのまま20M程突破してPA内に侵入、シュートを放つが勢いを制御しきれず、ボールはファーポストの上空へ。
13分には再び海人が、右サイドの裏に飛び出しクリア。このボールを競り合う松商、やはり強引にゴール前へ送り込むが狙いは定まらず、既に戻っていた海人は足でトラップし、平然。
相も変わらず魅せるGK、海人。次は、本家ファンタジスタの出番。14分、獅子内からのサイドチェンジを、真司がダイビングボレー。だが方向は逆、中盤に戻す。前のスペースを狙っていた岡村と呼吸がズレたが、すかさず中盤から上埜がフォロー。トラップから30Mミドルは勢いが弱く、GKキャッチ。

試合はますます中盤が空き、展開が速くなる。ならばと15分。右(清水左サイド)からPA手前へとボールを運ぼうとする松商の攻撃を、戻ってきた真希がカット。瞬間ターンして左の岡村にパス。岡村が溜めて戻すと真希は、対角線フィード。ダイナミックな展開を披露する。受けた獅子内のシュートは枠を捉えたが、GK横っ飛びで軌道を変えた。
20分、相手の縦フィードに対し一瞬ボールを見て足を止めた高野が、マークを外される。慌ててカバーに入った森安が抜かれ、PA内に突入して45度の位置からシュート。今度は海人が横っ飛びで軌跡を変え、CKに逃れた。
以後も素早い展開が続き、25分、中盤で奪取した上埜から速攻。20M余りの中央突破からスルーパスを狙うが、通らず。32分は逆に松商、右クロスをFWが逆サイドに頭で落とし、受けた選手が突破を仕掛けるが、雄也が足下への深いスライディングタックルで豪快に取り返す。39分、真希のダイアゴナルフィードで抜け出した岡村が、DF3人を切り返しで振り回してセンタリング。獅子内がダイビングヘッドでさらにファーへ流すが、真司に合わず。以後、ロスタイムは殆ど無く、新チーム初勝利を得た。

松商学園      清水エスパルス
3(2) シュート 4(2) ×獅子 ×岡村 ○上埜 ○獅子
3(0) 右クロス 1(0) ×真希
5(0) 左クロス 1(0) ○岡村
3(1) 左右CK 0(0)


帰りは近鉄に乗って市街中心へ。ホテルで直ちに観戦記を載せようと思ったが、接続に失敗。ちょっとスネて、某氏に大量の観戦記を携帯メールで送る(笑)。夕食を探したが寿司屋ばかりで、海なし県の岐阜で寿司もなんだかなーと思い、ココイチでカレー600gを喰らう。カレーもなんだかなーなのは、言うまでもないが。何にしろ満腹。満足。


▼試合結果
清水エスパルスユース 1−0 松商学園
 得点:前半31分:清水・獅子内善雄(上埜健太:ショートパス)


▼選手寸評
山本海人  7.0 リベロとして裏をケアする一方、枠内シュート阻止4回。二種登録追加を!

杉山雄也  5.5 前半は果敢に突破に挑戦、守備も安定してたが、後半はバテたのかNG。
石垣勝矢  5.5 クリアに弱かったり初動が遅かったりは、ユースレベル初体験の故か?
森安洋文  6.0 良く綻びを繕っていたが、考えすぎて感覚で動けていない印象が。意図的?
篠田大輔  6.0 守備は良くない。だが、クロスの「質」は独特の武器になりつつあるか。

獅子内善雄 6.5 失敗も多かったが意欲的。シュート5本はチーム最多。右MFが良かった。
上埜健太  6.0 柔軟なタッチにキレのある突破。フットサル的でプレーが小さいが面白い。
山本真希  5.5 ロングフィードは見せたが、突破力や潰しの持ち味が出ず、体が重い印象。
岡村総一郎 6.5 体を使った競り合いが強くなり、突破に迫力が出てきた。次の課題は視野。

鈴木真司  5.5 本日の意外性は抜群。だが本来の動きはポストだけでなく、突破力も不満。
田淵将天  6.5 体を上手く使った安定したポストが光る。その質だけならブン以上かも。

高野美臣  5.0 石垣同様、ボールを見てから動いてしまう傾向が。1対1でもやや苦戦。
望月祐甫  5.0 後半はチーム全体が悪かったが、それにしても目立たず。守備も今一歩。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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