えすぱっ子
清水エスパルスユース紹介サイト

2002年10月09日(水) トップ:AFC-CL ニューラディアント戦(H)

浩太ベンチ入りと聞き、居ても立っても居られず、早退して新幹線に飛び乗りました。
乗り間違えました。結局、新横浜で40分待ち。
静岡駅を降り、背広革靴でダッシュ、タクシーへ。運ちゃんにジャーナリストと勘違いされましたが、面倒臭いので否定せず(おい)。彼はU-21のケンタの解説が人情味溢れて好きらしい。俺は嫌いだ、とは言えなかった。
開始10分頃に到着。観戦5分後…タクシー使う価値はなかったな、と。
俺は自己満足の独善的プレーを見に来たんじゃないぞ、アレックス。平松は相変わらずドリブルのためのドリブルだし、市川はアーリークロスばかりだし、2人が上手く互いに使い合った札幌戦の面影もないじゃないか…。閑話休題。

それでは、本サイトの趣旨に合わせて、ユース出身選手の感想を。


高木純平・村松潤(三期生)
圧勝劇の演出者。この2人はセットにしてでしか語れないでしょう。
前半は中盤をフラットに並べる4−4−2で村松はボランチに入っていたのですが、アレックスの動きが独り善がりなせいで、2人のプレーも単発的でした。それが後半になってアレをトップ下に上げ、右:平松・中央:戸田・左:村松という古典的ダイヤモンドに組み直したことで、左サイドが一気に蘇りました。
後半開始直後、翼くんと岬くんのようにワンツーリターンで左サイドを崩し、最後ライン直前で純平が入れたセンタリングを、左45度から村松が枠内に放った強烈ボレーが、この試合の流れを決定づけたといえるでしょう。

とにかく攻撃パターンが豊富。
裏で受けるかポストにして戻すか、中に切れ込むか外に開いてセンタリングか、大きく分けて4つのパターンを、受け手・出し手を頻繁に入れ替わって選択していく。個人で見ても、村松のクロスは予想以上に伸びてクリアしづらいし、純平はスピードがある上に左右二択を不自由なくこなすものだから、対応しきれない。
なんとクリエイティブ
2年前のユースを懐かしく思い出して、誇張抜きで泣きそうになりましたよ。右の平松・市川がそれぞれ破壊力がありながら、実に読まれ易く、点差が開くまで相手の物量作戦の前に潰されていたのとは好対照。

純平の守備の応対に格段の進歩が見られたり、村松が精力的に動き回ったりと、課題を確実に解消していたのも、見ていて頼もしかった。そう考えると、村松がMFで純平がSBというユース時代とは逆の組み合わせにも、(当たり前なんですが)目的あってのことなのだなあと、感心しました。
純平は開始から再三に渡って長い距離を駆け上がり、その走力を改めて思い知らされたり。センタリングの精度も高かったしね。
村松はキックの多彩さだけでなく、スペースを三次元で掴む視点が素晴らしかった。あとは出し手の気づくのが遅く。無駄に終わりそうな場面でも、簡単にランを中止しないようにすれば、完全に脱皮しそう。

あと、この2人に洒落た相性を急募!いくらなんでも「JUN+JUNコンビ」は、カッコワルイと思う。


塩沢達也(三期生)
塩沢らしかったのは、後方からの純平の浮き球パスを、背走しながらでカカトで受けて左スペース前方に流し、切り返してセンタリングを合わせた6点目のアシスト。
そして浮き球に体ごと飛び込んで、相手オウンゴールを誘った7点目。
さらにガッツポーズしながら、オウンゴールとアナウンスされた瞬間のズッコケっぷり
ただ、思い切りの良さは出ていた一方で、もう一つの持ち味である「スペースを作り出す考えられたフリーランニング」という点で物足りなさも残りました。どうもボールに集まりすぎるというか。同期に先行された焦りがあるんでしょうが。単純に個人能力を比較すると、明らかに太田の破壊力に劣りますので、塩沢には遠回りでもボールから遠い位置でのオフ・ザ・ボールの動きに、原点回帰してほしい。


杉山浩太(五期生)
今日は顔見せ。前線だけで何とかなる時間帯に1ボランチとして投入されたので、簡単に繋ぐ役割に徹していました。柔らかいダイレクトパスとか判断の速さとか、何気ない浩太らしさは披露してましたが。
味方CKで最終ラインに残ったのが、村松と浩太というのが、本日最大のファンタジー
浩太に出番を譲った谷川・隼人・深沢が、気になるところ。


ちなみにモルジブのチーム、個人能力は日本のユースレベル以下ですが、フリーの3人目を生かしたボールの落ち着かせ方など、規律が徹底されて予想以上に良いチームでした。


 2002年10月9日の日記: 幸せでした


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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