2002年08月28日(水) |
岩下潤氏 監督代行就任 |
公式HPより。
■行徳浩二 エスパルスユース監督のトップチームコーチ就任のお知らせ
この度清水エスパルスでは、行徳浩二 エスパルスユース監督を、新たにトップチームのコーチに就任させることを決定しましたのでお知らせいたします。 またこれにともない清水エスパルスユースは 暫定的に岩下潤コーチを監督代行といたします。 ----- ゼムノビッチ−行徳体制、再び。2人が組んだのは99年ユース(池田昇平主将)で、ゼムノビッチ=総監督、行徳=監督という関係であった。
当時のエスパルスユース
この年のユースは歴代で最も安定していたチームであり、クラブユース選手権ベスト4、高円宮杯ベスト4、Jユース杯ベスト8という成績を収めている。固定されたスタメンに対して徹底的に戦術を浸透させた、フラット4−4−2は盤石を誇っていたが、選手個々については太田圭輔・高木純平の台頭以外に大きな動きはなく、育成組織としてのダイナミズムに欠けた部分もあった。 以上からも分かるように、行徳氏は選手の個人技を生かすより、チームの約束事を微調整してシステムを植え付けるのを得意としており、現在のトップのチーム状況に相応しい人物と言ってよいだろう。一方で、99年以降続くユース選手の大量昇格、ゼムノビッチ氏監督就任、そして行徳コーチ就任という一連の流れは、クラブが一貫した目的に基づいた世代交代を画策しているとも言えるだろう。こうした明確なコンセプトは、明確さが故に批判の対象となりやすいが、ユースを応援する立場としては、今後も見守っていきたい。
ユースの方は、経験が皆無に近い岩下氏に舵取りを任せることになる。そのことは不満であるが、今、体制を変えることに不服はない。 行徳氏のシステムは、クラブユース選手権で一つの完成型にまで円熟しており、しかし成熟してるが故に、今後の成長性を高く望めるものではなかった。今までジュニアユース時代と大方一緒のメンバーで戦ってきたユースだが、今後は岩下氏の目で見た選手を起用していって頂きたい。
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