2002年08月25日(日) |
サテ:サテライトリーグ 横浜F・マリノス戦 |
02年08月25日15:00開始 2002 Jサテライトリーグ Bグループ 第15日目 対 横浜F・マリノスサテライト
ゼムノビッチ・ラザロニ両トップ監督が、ハーフタイムに談笑する御前試合。互いにアレックス・中村という中心選手が移籍濃厚・移籍済みなだけに、存分にPRしたいところ。 しかし、今日の清水のトップチームは、午前中に三保で練習があったはず。相変わらず、マメな方だ。ゼムノビッチという監督は、ユース総監督時代から結構マイナーな試合でも目撃されており、フットワークの軽さと、無類のサッカー好きを伺わせる方である。
▼布陣
−−−−−−横山−−山崎−−−−−−
−−−−−−−−ジュニ−ニョ−−−−
−−村松−−鈴木−−−−− 高木純 −
−−津田− 高木和 −谷川−ペツェル−
−−−−−−−−羽田−−−−−−−−
※恐らくフラット4−4−2なのだが、一人戦術的に孤立した選手がいた。
交代:後半19分:山崎→塩沢(そのままFWへ) 後半22分:鈴木→太田(谷川をボランチ、ペツェルをCB、純平を右SB、太田を右MFに)
横浜F・マリノスサテライト:
−−−−−−−−田原−−−−−−−−
−−−−木島−−−−−−平瀬−−−−
−−後藤−−金子−−永山−−佐藤−−
−−−−數馬−−那須−−栗原−−−−
−−−−−−−−下川−−−−−−−−
交代:後半00分:永山→飯田、平瀬→外池、後半21分:田原→森
▼試合展開 [前半] 横浜 清水 2(0) シュート 4(1) 純平×、山崎○、純平×、ジュ× 1(1) (FK) 4(4) ジュ○、鈴木○、ジュ○、ジュ○ 1(0) 右クロス 3(0) ペツ×、隼人×、純平× 1(0) 左クロス 3(0) 村松×、村松×、ジュ× 0(0) 左右CK 4(1) ジュ×、ジュ×、隼人×、隼人○
[後半] 横:右サイドを佐藤がぶち抜いてシュート、羽田が反応するが外池が詰めてゴール。 清:太田の突破から得たCK。ジュニーニョから、中央でペツェルが強烈な高さで決める。
横浜 清水 8(4) シュート 6(4) 横山○、塩沢○、横山○、ペツ◎、横山×、太田× 5(1) 右クロス 2(1) 横山×、太田○ 2(0) 左クロス 3(1) 津田×、津田×、谷川○ 2(1) 左右CK 3(1) ジュ×、ジュ◎×、ジュ×
※(FK)は、FKから直接ゴールを狙った(と私が判断した)もの。公式記録とシュートの数が異なるのは、恐らく、ここの判断が原因。
▼試合結果 清水エスパルスサテライト 1−1 横浜F・マリノスサテライト 得点:後半35分:横浜・外池大亮 後半36分:清水・ペツェル(ジュニーニョ)
▼選手寸評 ユース出身選手を中心に。ちなみに対象はプロ選手なんで、批評は容赦しません。
谷川烈 機を見て飛び出し、中盤のプレスとビルドアップに参画した。広くフィールドを見渡せており、ポジションの関係もあるが最後まで運動量が落ちないなど、トップでも通用する土台はできている。だが、CBとして跳ね返し能力は不満。時折、集中力が途切れる点も相変わらず。
太田圭輔 真夏の疲弊しきった中で途中出場した点と、相手の力関係は十分に考慮する必要があるが、このレベルなら3・4人は軽く抜いていく。純平から修正されまくり、結局一度も効果的でなかった守備面と、スペースへの動き出しの少なさは気になるが、使い方を限定すればアレックスの「代役」も可能であろう。そう、スーパーサブとして。
村松潤 後半はバテきったスタミナ面は大いに不安だが、前半は精彩を放った。平瀬・佐藤を抑えた守備、スペースへの動き出し、ドリブルの威力、広い戦術的視野…。特に後方の香車系SBである津田との関係は出色で、実に上手く使い、創造性を発揮した。ただ、両者が揃ってトップ起用されるのは考えづらく、練習機会の少ないトップの選手とも連携を築けるかは未知数である。
鈴木隼人 全然伸びてない。上のレベルでは、動きながら捌けなければ話にならない。止まりがちの上にパス出しの判断が遅く、得意のロングキックの精度も落ちた気がする。このレベルで細かいパスを繋いだり、守備で体を張ったりしても、参考記録なのだ。
高木純平 精力的にフリースペースへ動き出しを見せたが、一番近いジュニーニョは見えてないし、他の選手もキックの精度が悪く、無駄走りに終わっていた。だが、トップなら、そうした視野の狭い選手ばかりではない(はずだ)。相変わらず技術は確かで、このレベルなら対面の相手ぐらいは確実に抜き去る。ユース時代から成長したのは判断の速さで、抜き去った後も持ち過ぎることがなくなった。最大の改善点は守備面。後藤をほぼ完全に抑えきった。最後、木島に振り切られるなどスタミナ不足を露呈したが、アレックスの「穴埋め」はできるだろう。
塩沢達也 プロでは波のある選手は使えない。単純なミスが多く、消える時間は長すぎる。塩沢の良さは圧倒的な個人技とクイックネスにあるのだから、このレベルで部分的にしか通用しないのなら、トップでは相手にならないだろう。個人的に好きな選手なので、サテでさえ横山・山崎の控えというのが不満だったが、妥当な評価。仁科は昇格させるべき。
ユース以外の選手では、津田和樹。身体能力系の選手なので、トップで通用するかは微妙だが、堅実かつ積極的で良かった。課題は村松と同様、連携面とスタミナ。ジュニーニョは、どうにかならんのか。10M四方しか見渡せていない選手が、司令塔を務めているのは、大いに問題。押していた前半に得点が生まれなかったのは、確実に彼の責任。突破力のない選手だが、早めにFWかサイドかにコンバートした方が良い。山崎は、小笠原(鹿島)より年上だと考えると、もう少し危機感を持つべきだと思う。
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