2002年03月24日(日) |
中日本スーパーリーグ ジュビロ磐田戦 |
02年03月24日10:04開始 清水市営グラウンド 中日本ユーススーパーリーグ ジュビロ磐田ユース戦
▼布陣 −−−−−獅子−−仁科−−−−−
−岡村−−枝村−−渡邊−−拓也−
−森安−−高山−−高柳−−天野−
−−−−−−−風間−−−−−−−
交代:後半06分:風間 →海人(そのままGKに) 後半26分:獅子内→鈴木(そのままFWに) 後半36分:岡村 →上埜(そのまま左MFに)
静岡選抜の欧州遠征で、主将の杉山浩太が不在。ゲームキャプテンは渡邊。司令塔不在時のビルドアップが注目かと事前予想していたが、さらに2年生の主力である阿部・大瀧・篠田が、ベンチにもいない。GKの山本海人はいたので、選抜関係ではなく、育成を狙った意図的なものと思われる。そして、ついに鈴木真司が発見された(笑)。
ジュビロ磐田ユース:
−−−−−神谷−−沼野−−−−−
−−−船谷−−−−−−大杉−−−
−−−−−森下−−渥美−−−−−
−橋本−−榎本−−峰村−−岩本−
−−−−−−−松井−−−−−−−
交代:後半00分:大杉→中村/岩本→山本、後半28分:神谷→中林
登録上は、橋本を左SB、船谷を左MFに置く4−4−2だが、清水は2トップのため、基本的にSBは交互に最終ラインに入る形。また船谷は、頻繁にトップ下の位置に入り、多くのスルーパスを供給した。 浩太と同様に県選抜欧州遠征で、笹垣が不在。だが影響は清水ほど大きくないだろう。むしろ超積極的補強した新1年生のうち、U16代表(八田・岡本・上田)がフランス遠征を控えて不在の模様。先発は、ベストとさほど実力差はないと思われるが、交代要員に不足したか。 U17代表もオーストリア遠征を控えるが、沼野・船谷・松井はフル出場。
▼試合展開 何故、静岡→新静岡→新清水は、こんなに時間が掛かるのだろうか。帰りは素直に東海道線を使ったよ…、こっちの方が安いし。
試合は清水優勢で始まる。 前半2分、獅子内のポストから脇を抜けていった岡村、そのままドリブルで刻んで、低い弾道のセンタリング。仁科がボレーで飛び込むも空振り、しかし拓也が拾ってミドルはゴールの上空を宇宙開発。 11分、再び獅子内のポストから左脇を岡村が抜けて、センタリングを飛び込んだ仁科が左足インサイドで技巧的ボレーシュート、右サイドネットに流し込む。しかし、これは微妙にオフサイドの判定。
一方の磐田、17分、清水DFのクリアを再三に渡って拾い、中央連続攻撃を仕掛けてSBが中央に寄るのを見て、船谷から清水の左サイドを上がった渥美にスルーパス。森安の反応が遅れ、フリーでセンタリング。受けた神谷、シュートに行けず、胸で落としたところを、風間に浚われる。 このプレーを境に、試合の流れは磐田へ。それまで普段と変わらない明確かつ単純な意図で素早く繋いでいたが、徐々に共通理解の欠如が露呈してミスが増えると、足下への安全なパスが増えてしまう。そうして受け手の動きが少なくなったところを、磐田に狙われ、キープできなくなる。
22分、森安が頭で跳ね返したのを受けた枝村が、ドリブルで前方突破、センタリングに仁科が右足アウトをボレー合わせるも、右に僅かに外れたのが、清水の前半最後の見せ場。 24分、先程と同じような展開で右に開いた渥美から沼野、フリーでヘッドも上に。 27分、高山がスリップ。天野がカバーに行くも浚われてシュートは、風間が体で弾く。続けざまのCKからシュートは枠内に飛んだが、ゴールライン上の渡邊が倒れ込んでクリア。 36分、船谷のスルーパスに沼野が抜け出てシュートは、風間が弾く。こぼれを交錯しながら大杉がシュートに行くが、これは右に外れ、事無きを得た。どうにかスコアレスで前半を終了する。
ベンチ裏でハーフタイムの指示を盗み聞き(笑)。 行徳監督曰く「ボールを受ける際に立ち止まらずに、動いてフリーの時間を作ること」「プレスを掛ける順序。前線はコースを切るのが第一目的。奪いに行く場面を選べ」。
後半立ち上がり、監督から前半の動きを指摘されていた風間が、オープンプレーのボールをPA内に足で戻してキャッチしようとしたが、FWに寄せられ慌てて掴んでしまい、ハンド。これは監督の逆鱗に触れたらしく、即座にGK交代に。 交代直後の後半8分、磐田にPA内中央で粘られたところ、森安が後方から勢い余って押し倒してしまう。PKを沼野に決められ、0−1。磐田先制。
しかし、GKの声は神の声とは良く言ったもので、山本の自信に満ちたコーチングにより連携面の拙い選手の動きが、劇的に改善されていく。最終ライン、特に高山の動きには特筆するものがあり、空中戦も、地上戦も、自分の裏を狙ったスルーパスをも、全て撃退。己のゾーンを磐田から封殺する。 そして14分、下がってこぼれ球を拾った仁科がキープ、倒れながらも左の岡村へパス。スピードに乗った岡村はDFをすり抜け、センタリングを獅子内がヘッド。GKに弾いたボールはバーに嫌われるが、混戦の中、跳ね返りを獅子内が粘って押し込み、ゴール。同点。1−1。
その後は、清水が勢いを取り戻す。 23分、枝村の縦フィードを受けた獅子内、ステップでDFを外しミドル。枠外右上。 25分、こぼれ球を仁科がキープ、次の瞬間に体勢を直し、突破。PA内右にDFを引き連れて侵入すると、DFに潰されながらも右足一閃。GKが弾いたボールは獅子内がDFと交錯、そのこぼれ球を拓也。これは大きく左へ。 35分、拓也の中央突破で得たFK。枝村のボールは跳ね返されるが、拾った鈴木がPA角左45度から左足。GK、逆を突かれて届かずも、ファーサイドに逸れた。 最後は、高山のミドルをゴール前の拓也が頭で逸らすも、GKが的確に掴んだ時点で笛。若いメンバー中心ながら、後半持ち直してのドローは健闘と評価したい。
▼試合結果 清水エスパルスユース 1−1 ジュビロ磐田ユース 得点:48分:磐田・沼野 成吉(PK) 54分:清水・獅子内善雄(なし)
▼選手寸評 16風間翔太 4.5 DFと呼吸が合わず。特長のはずの判断力・足下の技術で課題。
17天野数士 5.0 巧い選手。巧いのだが…無駄が多い。身体能力を生かすべき。 04高柳亮太 6.0 上がる周囲の裏を破綻無くカバーリング。高柳の積極性も見たい。 20高山純一 7.5 別次元。 18森安洋文 6.0 守備や周囲との判断に課題を残すも、局地戦では強さを発揮。
07杉山拓也 6.5 ドリブルは鋭い。守備も改善。あとはロングキックの安定度だ。 06渡邊優希 6.0 飛び出しやドリブルを多用する新境地に挑戦。パスはズレた。 24枝村匠馬 5.5 司令塔。巧みにキープし大きく展開するも、受け手と呼吸が合わず。 15岡村総一郎 5.5 ドリブルは十分に通用した。だが、それ以外の選択も必要だ。
13仁科克英 6.5 副司令塔。遺漏無く技術は高い。ゴール前で合わせる技術は絶品。 09獅子内善雄 5.5 身体能力では全く負けていない。周囲と意図が噛み合わず。
21山本海人 7.0 低くて澄んだ、よく通る声。 26鈴木真司 6.5 周囲と連携不足も、単独突破・キープ・シュートと切れ味鋭利。 03上埜健太 ---
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