えすぱっ子
清水エスパルスユース紹介サイト

2002年02月17日(日) 中日本スーパーリーグ 松商学園戦

02年2月17日11:50開始 トヨタスポーツセンター第2グラウンド
 第5回中日本ユースサッカースーパーリーグ
 対 松商学園高校

布陣
−−−−−−−阿部−−−−−−−

−−−岡村−−浩太−−拓也−−−

−−−−−森安−−大瀧−−−−−

−雄也−−天野−−高柳−−小林−

−−−−−−−風間−−−−−−−

交代:57分:小林→田淵(そのまま右SBに)

SBは交互に攻め上がり、残った他方が中に絞って3バックで守る。交代要員は田淵のみ。高山も仁科も渡邊も枝村も、控えGKもいない。他の選手は、怪我と受験と期末試験か?国体静岡選抜の練習とかも、ありそうだ。獅子内はVTR撮影してたけど(笑)。


▼試合展開
名古屋の乗換は不便だ。東京のように路線(東海道線とか)を表示していないのである。鶴舞駅での地下鉄乗換で、すぐ近くの地下鉄駅の案内が全くないのも驚いた。JR東海は、未だ民営化してないようだ。
片道5時間掛けて、漸くトヨタスポーツセンターに到着。素晴らしい施設。金子達仁は、何をもって、日本のサッカー施設は、貧弱なままだというのだろうか。

恐らく、相手の松商学園は、既に数試合を新人戦で消化しているだろうが、清水は久々の実践である。しかも、主力の3年生を大幅に欠き、昨年出場機会を得ている選手と言えば、新主将の浩太を筆頭に、阿部・拓也・大瀧・天野ぐらい。平均年齢も16.7歳。実際、天野・拓也以外はU-17だ。
当然、機能するはずもなく、浩太は激しくプレスを仕掛け、得意の速いリズムで試合を進めようとするも、2列目以降の追い越しが遅く、奪取してもパスの出しどころがなく空回り気味。さらに相手も、要注意人物の阿部・浩太には密着マークを付け、自由にさせない。そうなれば、後方から大きな展開をビルドアップすべきだのだが、それを担うべき大瀧が相手の速いプレスに押し込まれ、捌くだけの状態。そんな大瀧には、浩太から矢継ぎ早に、鬼のようなコーチング。

一方で、左アウトサイドの現中学生コンビは、岡村が得意の突破を見せようと開き過ぎ、他方の雄也は消極的で、2人の間に大きなスペースができてしまう。そして、ここにロングボールを落とされては、雄也が躊躇して当たりに行っては競り負けてしまい、再三、突破を許す。こんな雄也には、大瀧から盛んに、天使のような励ましの言葉。
しかし、それも空しく27分、浩太が拾ったボールを再度クリアされると清水の左サイドに繋がり、これを今牧に走り込まれてシュート、僅かに左。
だが、これを機に試合が動き出すと、相手のマークがズレはじめ、逆にペースは清水に。
30分、小林のロングフィードを阿部が頭で落とし、浩太がPA内右に侵入、ファーを左足で狙うが、これは僅かに上。
32分、浩太がキープ、ターンして振り切ったところを引っ掛けられ、左45度でのFK。大瀧の鋭いボールを、一歩速くニアに入った阿部が頭で合わせたが、ニアに外れる。

後半、岡村の位置を修正して中に絞らせると、浩太が盛んにポジションチェンジで左に開くなど選択肢が広がり、立ち上がりから一気呵成に畳みかける。
3分、阿部がバックヘッドで流し、浩太が拾って不完全な体勢ながらも左足は、GK。
4分、中央の浩太からスルーパス。阿部が抜け出すもボールの上を叩き、当たり損ない。
5分、再び小林のフィードから阿部が横にはたき、浩太がPA内に突入するが、シュートはカバーリングに入ったDFのスライディングに遭い、ゴールラインを割る。
11分、中に入った拓也のパスを受けた浩太が、右サイドからPA内に切れ込み、PA内中央の阿部にセンタリング。DFに競り勝った阿部が後ろに戻し、やや流れながら大瀧がミドルで狙うも、ゴール左。

だが、この時間帯を過ぎたあたりで、ゴール前から中盤のビルドアップまで、精力的なアップダウンを繰り返してきた浩太が、ついにスタミナ切れ。すると、中盤のパス回しに精度がなくなったのを見計らい、交代選手を大量投入してきた松商学園、アウトサイドの裏をシンプルに突くカウンターで、清水ゴールを脅かす。これを、中央CBのカバーリングに加え、風間が積極的にオープンプレーで飛び出すなど広い守備範囲を見せ、また蹴り急ぐ相手にも助けられて、どうにか難を逃れる。

最後の5分間は、突如として浩太が復活。
35分、浩太から相手2列目と最終ラインの間を横切るような素晴らしいパスを岡村に展開、岡村が左サイド突破から、後方に走り寄った浩太に戻し、ワンツーを狙うがDFがカット。
39分、拓也が深く右サイドを抉って浩太に戻し、右45度からダイレクトでクロス、GKの前で阿部が頭一つ抜け出して渾身のヘッドは、しかしバーの上に。
結局、左からのセットプレーのこぼれを拾った、大瀧のミドルが外れたところで、笛。
新生ユースの初戦は、試行錯誤の末、ドローで終わった。


▼試合結果
松商学園高校 0−0 清水エスパルスユース


▼意味のない採点
風間 翔太 6.5 思い切りの良い飛び出しを見せたが、それを繋げられればなお良い。

小林 拓矢 6.0 攻め上がる杉山拓也を後方で上手くサポート。ロングフィードも良好。
高柳 亮太 6.0 素早いカバーリングで破綻なしも、もう少し攻撃に絡みたい。
天野 数士 6.5 DFラインを統率。雄也の裏を素早くカバーし、完封に成功。
杉山 雄也 4.0 消極的で攻守に自分の良さを出せず、当たりの弱さばかり目立った。

大瀧 義史 4.5 プレスに押されて単調な捌きに終始、豊富な技術を披露できず。
森安 洋文 5.0 特に守備面で対人対応に強さを見せるが、機動的でなく消えやすい。
杉山 拓也 6.5 由緒正しい突貫系アウトサイダーとして、速さと強さで圧倒。
杉山 浩太 7.0 中盤から前線まで精力的に動き、常に中心に。主将の責任感?
岡村総一郎 5.0 前半は孤立。後半は中に絞って仕掛けるも不発。だが積極性は買う。

阿部文一朗 6.5 競り勝っても落とす場所がなかったのは、彼の責任ではないはずだ。

田淵 将天 5.0 無難に過ぎた。2回ほど裏を奪われ、被決定機につながる。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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