2001年12月16日(日) |
Jユース杯 決勝トーナメント 横浜F・マリノス戦 |
01年12月16日13:00開始 横浜マリノス戸塚グラウンド 第9回Jユースカップ2001・Jリーグユース選手権大会 決勝トーナメント1回戦 対 横浜Fマリノスユース
▼布陣 −−−−−長沼−−仁科−−−−−
−−−−−−−浩太−−−−−−−
−大瀧−−渡邊−−深澤−−日高−
−−−森山−−高山−−拓也−−−
−−−−−−−浅山−−−−−−−
交代:36分:渡邊→枝村(枝村を左MF、大瀧をボランチへ) 62分:大瀧→阿部(阿部をFW、仁科を左MF、枝村をボランチへ) 79分:高山→河合(そのままリベロへ) 82分:日高→篠田(篠田を左MF、仁科をFW、枝村を右MFへ)
横浜Fマリノスユース:
−−−−−北野−−蒲谷−−−−−
−−−山瀬−−谷口−−神田−−−
−−−−−−−樋口−−−−−−−
−福田−−蒲生−−栗原−−片野−
−−−−−−−千葉−−−−−−−
交代:後半26分:蒲谷→村岡、後半35分:山瀬→鈴木、後半42分:片野→松井、神田→荒井
▼試合展開 ユース年代屈指の対戦ということで、なかなかの観客。天皇杯敗退済みのマリノスサポも多かったが、会場は何となく清水フレンドリー。ジャンボパルちゃんもいた(笑)
試合は、下がってポストに入る仁科の良いサポートを受けて、浩太が小気味よくパスを回し、清水が中盤支配で優位を保って始まる。4分には深澤が右の日高にはたき、浩太が下がって受けて拓也に戻すと、フリーランニングをする日高へと縦にフィード。その折り返しから長沼の豪快なダイミングボレーは外れたが、ビッグチャンスとなった。 しかし、その直後の5分、右でポストに入った仁科のボールを奪われると、キープする左MF(山瀬)とのスイッチから左SB(福田)がオーバーラップ、深く抉ってセンタリングは、ペナルティアーク付近ノーマークのFW(蒲谷)へ。最初のシュートは高山がブロックするが、リバウンドが運悪く相手FW(北野)へ。PA内でフリーで打たれ、先制を許す。0−1。 その後、中盤優位は続くものの、サイドを抑えられ膠着が続く。むしろ横浜のカウンターから危ない場面を作られる。29分には、蒲谷に独走を許すが、1対1の場面を浅山が反応良くストップ。すると浅山のスローから日高が50M突破を見せ、右45度でFKを得る。深澤の蹴った低く速いボールを、日高が僅かにコースを変えるが、GKが掻き出す。 40分、カウンターから浩太がドリブル、仁科にスルーパスを送るも、オフサイド。43分、左で枝村が粘り、戻して大瀧がアーリークロス。日高のダイビングヘッドは僅かに届かず、前半を0−1で終えた。
後半も中盤優位を保ち、浩太を中心に素早い攻撃を仕掛ける清水。しかし、後半12分、中盤の競り合いで深澤のスライディングが深く入り過ぎ、警告。前半に同じような形で警告を受けており、退場処分となる。ここで清水は、中盤の選手ではなく阿部を投入し、仁科を左MFに下げる選択をする。イメージ的には、
−−−−−長沼−−阿部−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−− −仁科−−枝村−−浩太−−日高− −−−森山−−高山−−拓也−−− −−−−−−−浅山−−−−−−−
といった布陣に。だが、オフザボールの動きが良い仁科がいなくなったことで、長沼・阿部はポストに入るスペースを失い、競り負ける場面が目立ち出す。浩太もボランチに下がり、行動範囲・役割が限定され、そのセンスを生かし切れない。何より、浩太−仁科の縦ホットラインの消滅は、攻撃の形を失うことを意味していた。こうなると数的不利の清水は、セカンドボールを拾えずに、サンドバック状態に。 27分、左CK(神田)をファー(蒲生)で折り返し、中央(谷口)で合わせ0−2。 38分、森山の苦し紛れのサイドチェンジをカット(神田)、再び相手左SB(福田)のオーバーラップを許し、フリーでニア(北野)が合わせ、0−3。 最終的には、枝村を三度ポジションを動かして右WBにし、浩太ワンボランチで仁科をFWに上げる3−3−3で攻めるが、機能しなかった。そんな中で足を2度も吊りながら、最後まで走り続けた浩太が印象的だった。
▼試合結果 横浜Fマリノスユース 3−0 清水エスパルスユース 得点:前半05分:横浜・北野 翔(なし) 後半27分:横浜・谷口博之(蒲谷広樹:ショートパス) 後半38分:横浜・北野 翔(福田健介:左クロス)
横浜 前 後 −− 前 後 清水 4 8 SH総数 5 1 3 5 SH枠内 1 0 0 0 オフサイ 3 1 5 8 ファウル 7 6 1 3 左右CK 2 1
▼選手寸評(数値に意味はありません) 浅山郷史 5.5 センタリングに対して飛び出しを期待したい。横浜戦3試合連続3失点。
杉山拓也 5.5 対面の選手はほぼ抑えたが、後ろの選手の攻め上がりをケアできず。 高山純一 5.0 彼にはDFリーダーとしての責任も求めたい。北野に振り回される。 森山勇希 5.5 実に鋭いドリブルとフィードを見せたが、最後にマークが甘くなる。
日高拓磨 6.5 前向きの姿勢を顕示し続け、浩太からの素早い展開を可能にした。 深澤良輔 4.5 退場の原因は焦りからか。機能していたが、退場は直接の敗因に。 渡邊優希 --- 守備に奔走し中盤優位に多大な貢献。交代は怪我? 大瀧義史 4.5 左サイドでは攻守に不安定。ユースのスピードに慣れてない。 杉山浩太 6.5 得点を意識した素早い展開を指揮。後半は数的不利を必死に埋める。
仁科克英 6.0 前線で効果的に動き、中盤とのリンクマンとして機能。左では消えた。 長沼*圭 4.5 PA内の野蛮さは失ってなかったが、ポストは全く機能せず。
枝村匠馬 5.5 得点に意欲的な姿勢を見せ、効果的なパス出しを提供。 阿部文一 4.0 朗。長沼とのコンビは沈黙。サイドに流れても、つなぎきれず。 河合真二 4.0 リベロに入るが効果的でない。3失点目は背の低さを突かれた形。 篠田大輔 --- 評価なし。
3年生は、浅山・森山・深澤・日高・長沼・河合。全員出場。清水エスパルスを選んでくれて有り難う。そしてお疲れさまでした。とはいえ、昇格した浅山・深澤は、これからが勝負です。 2年生は、Jrユース時代から「史上最強」を背負ってきた世代。今年も確実に成長しており、来年も期待しながら応援していこうと思います。
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