2000年10月28日(土) |
Jユース杯 予選リーグ FC東京戦(A) |
00年10月28日16:30開始 夢の島公園陸上競技場 第8回Jユースカップ2002・Jリーグユース選手権大会 予選Dグループ 対 FC東京U-18
▼布陣 −−−−−阿部−−仁科−−−−−
−高木−−−−−−−−−−日高−
−−−−−隼人−−浩太−−−−−
−森山−−村松−−高山−−渡邊−
−−−−−−−鶴田−−−−−−−
交代:前半36分:高木→河合(そのまま左MFへ)
FC東京U-18:
−−−−−馬場−−海東−−−−−
−−−杉山−−−−−−高橋−−−
−−−−−石川−−伊藤−−−−−
−尾亦−−澤井− 小笠原 −富田−
−−−−−−−田中−−−−−−−
交代:後半6分:杉山→斉藤、後半15分:馬場→宮田、後半30分:富田→奥村、 後半43分:高橋→久保田
▼試合展開 清水は国体での怪我と疲労で塩沢と深澤が欠場。長沼もホームでの東京戦で怪我して以来、復帰が遅れている。怪我で国体を辞退した村松が戻ってきたものの、期間中に怪我人続出のチームでフル稼働した隼人の動きは重く、大会で怪我を負った高木に至っては試合中に悪化させて自ら交代を申し出ている。ベストに程遠い状態の清水は、4ヶ月の怪我から先月より復帰した杉山浩太と、中学生の阿部が先発することになった。
しかし、試合は東京ペース。左翼の高木が不調のため右翼に偏る清水だが、専守防衛を決めたサイドバックに手こずる。東京はCBとボランチとの連携も良く、抜いた後のフォローが徹底されている。ならばと早めにクロスを上げても、そこは長身とはいえ中学生の阿部、競り合いに勝つことができない。地上戦でもポストで捌きはするが、ゴールへと振り向くことができず怖さがない。一人、村松が調子良さそうで、右サイド奥までドリブルで攻め上がったりしてたが、単発。やっぱCBだし(笑)。 こうなると清水は中盤中央で持つ時間が長くなる。ここを狙われると、特に慌てた浩太はミスを連発。前掛かりの日高と、本来CBで最終ラインとフラットな位置を保つ渡邊とのギャップを利用され、素早い展開から馬場がここに流れてチャンスメイクする。 10分には25M程の中距離FKが清水ゴールのバーに直撃。14分、既述の位置に馬場が流れ、ブレイクした最終ラインを使ってスルーパス。海東がミドルレンジからGKの位置を見てループシュートを放ったが、長身鶴田の腕を越えたボールは落ちきらず。21分、今度はお決まりの位置に石川が攻め上がりスルーパス。2トップの間を割って高橋が中央から侵入するが、鶴田が体を投げ出して止めた。
後半に入ると現実の戦力を見返した選択を行う。まず、ポジションを変更。
−−−−−阿部−−浩太−−−−− −仁科−−−−−−−−−−日高− −−−−−隼人−−河合−−−−− −森山−−村松−−高山−−渡邊− −−−−−−−鶴田−−−−−−−
仁科を今年ブレイクしたポジションに戻し、また地味で渋い仕事を厭わない河合を中央に入れて、司令塔の隼人がゲームを創れる余裕を与える。その隼人は無理に攻め上がらずにプレスを避け、村松と共に後方からのロングフィードを軸に仕掛ける。 すると、いきなり2分、縦パスを下がって受けたFW浩太が素早く右に展開、加速する日高がサイドをぶち抜いてクロス。これはDFに跳ね返されるが、こぼれを隼人がミドルシュート。左ポスト直撃。さらに3分、逆サイドからの対角線フィードに今度は左の森山がオーバーラップ。クロスボールに対し東京DFは中央の阿部を意識するが、それは間違い。清水お得意の、クロスに逆アウトサイドMFがダイレクトで合わせるパターン。日高のダイビングヘッドが決まり、清水が先制する。1−0。 続いて16分、左サイド深い位置からのFK。蹴るのは隼人。清水選手もあまり人数を掛けず、何気ない場面に思えたが、一気に低く強い弾道で送り込むと、ゴール前の阿部に対してGKとDF数人が飛び上がってボールがこぼれる。それに浩太が素早く飛びついて、161cmのダイビングヘッド。ゴールを揺らす。2−0。 その後も東京はカウンターから良い形を作るが、最後の局面で精度を欠き、このまま2−0でホイッスル。東京の前線にアマラオやツゥットがいたら、結果は逆になっていただろう。また東京は、先制された後にサイドバックやボランチがリスクを冒すのが遅かった。それがなかったからこその善戦とも言えるのだが。
▼試合結果 清水エスパルスユース 2−0 FC東京U-18 得点:後半3分:清水・日高拓磨(森山勇希:左クロス) 後半16分:清水・杉山浩太(なし)
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