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1999年12月19日(日) Jユース杯 決勝トーナメント ジェフユナイテッド市原戦

02年12月19日(日)13:01開始、ジェフユナイテッド舞浜グラウンド 観衆290人
 第7回Jユースカップ1999・Jリーグユース選手権大会 決勝トーナメント1回戦
 対 ジェフユナイテッド市原ユース

▼布陣
−−−−− 鈴木浩 −高木−−−−−−

−−深澤−−−−−−−−−−太田−−

−−−−− 鈴木隼 −吉崎−−−−−−

−−村松−−池田−−佐野−−白石−−

−−−−−−−−梅村−−−−−−−−

交代:45分:白石 →菊地 (そのまま右SBに)
   73分:高木 →杉山浩(そのままFWに)
   83分:梅村 →鶴田 (そのままGKに)
   85分:鈴木隼→仁科 (仁科を左MF、深澤を左ボランチに)
   87分:吉崎 →天野 (天野を右SB、菊地を右ボランチに)

ジェフユナイテッド市原ユース:

−−−−− 佐藤寿 −−山岸−−−−−

−−−−関根−−徳住−−中後−−−−

−−−−−−− 佐藤勇 −−−−−−−

−−赤木−−沢村−−杉山−−今井−−

−−−−−−−−高木−−−−−−−−

交代:後半19分:赤木→杉田、後半21分:中後→工藤、後半25分:関根→石井


▼試合展開

 舞浜駅を降りながら、TDLの喧噪から離れるのは、なかなか愉快なものだ。
 高円宮杯ベスト4の3チーム (磐田・平塚・清水) が同居する死のグループを、どうにか2位で潜り抜けた清水は、アウェイでのトーナメント緒戦となった。迎え撃つ立場の市原は、トップに合流した阿部勇樹こそ欠場したものの、U-18代表の佐藤寿人・勇人兄弟を中心に、優勝候補の誉れも高い。その阿部は、VTR撮影するチームメイトと高台に登っての観戦 (笑) 。

[前半]
 開始早々、いきなり市原。一度外に開き、急に中に動いたFW佐藤寿にDF陣が釣られ、空いたアウトサイドに、左MF関根が侵入、佐藤寿はそのままスピードで池田・佐野を振り切って中央に走り込む。そして、センタリングが入ると、追いつかれる前に胸トラップからのボレーシュート。素晴らしいオフザボールの動きだったが、梅村が横っ飛びで、何とか弾いた。
 その後は中盤のプレス合戦となり、気の抜けない展開に。清水は、2トップ浩介・高木が、中央から最終ラインに対してドリブルで挑む。というより、サイドに良いボールが供給されず、得意の形が作れない。我慢の時間に、先に焦れたのは市原。中盤の細かいパスから、浩介が上手くDFの間を抜け出すと、これに慌てたDF沢村が後ろから足を引っ掛けて倒してしまい、PK。そして沢村は一発退場…。少々厳しい判定に思えるが、清水としては、またとないチャンス。が、太田のPKは、GK高木に弾かれた。
 しかし、実力伯仲は数的有利で大きく崩れた。清水の圧倒的な攻勢が始まる。市原の攻撃は、ロングフィード一辺倒になるが、小柄な佐藤寿の特性を活かせず、また2トップと組む1年生FW山岸は電信柱以上の役目は果たせなかった。清水に似つかわしくない頑強なCBコンビ、池田・佐野が重厚な壁となって、聳然と跳ね返す。まあ、清水の1年生・深澤も、まるで機能的でないのだから、他人のことは言えまい。
 MFでは、特に吉崎が屈強なフィジカルを生かし、小柄なジェフっ子を蹂躙。引いて守る相手に対し、一度ボールを最終ラインに戻して誘い出すと、佐野を中心に精度の高いフィードを両サイドに配給する。
だが、その後も浩介が何度か上手く抜け出すのだが、シュートは悉く枠外。クロスに対しは、長身ながら競り合いに負け、良いポジションに入れない。まるで安永のようだ(笑)。こんなところまで、トップを見習わなくて良いのだが。

 27分には、高木とワンツーで太田が抜け出しクロス。飛び込んだ浩介のシュートは、やっぱりGK正面。これが前にこぼれてしまい、混戦からガドリング砲のようにシュートを浴びせるが、全て弾かれ、最後はPA外からミドルを狙うも、DFに当たり空の彼方へ。何故、あれが入らない…(苦笑)。
 このまま前半終了かと思われた43分。右アウトサイドで太田が、足下でボールを転がしながら様子見、と思うや、瞬時、自身のクイックネスを爆発。アレックス級の最初3歩の速さで、DFを置き去りにする。折り返したボールを、ついに浩介が枠内に蹴りこみ、遅すぎる先制点を得た。

[後半]
 後半開始早々は、またも市原が清水の集中力欠如を襲う。同じように左MFからのクロスを、ポジションが被った池田・佐野の前をダッシュしてファーの裏に抜けたFW佐藤寿が合わせ、狙い澄ましたシュート。梅村の伸ばした手も届かず、しかし、これはポスト。
 切り替えた清水は、その後は好機すら与えることなく、右サイドを太田が跋扈。58分には、こぼれ球を拾った太田が、勢いをそのままにカウンター。右アウトサイドを深く抉り、2トップもスピード豊かに最終ラインを押し込むと、センタリングは、ファーに2列目から上がってきた隼人。勢いを抑えたコントロールされたシュートがゴールに吸い込まれ、2点目。さらに79分。それまでフィジカルで負けて何もできなかった浩太が、相手GKのキックミスをDFから掠い、ドリブルで持ち込み柔らかいパス、フリーの浩介のゴールをお膳立て。
 その後は、さらにJrユースの選手を送り込み、3−0で勝利を飾った。が、数的有利を利した感が強く、前線のシュートの精度、動くFWへの守備の対応を反省しなければ、今後は厳しい試合が待っていることだろう。


▼結果
ジェフユナイテッド市原ユース 0−3 清水エスパルスユース
 得点:前半43分:清水・鈴木浩介(太田圭輔:右クロス)
    後半13分:清水・鈴木隼人(太田圭輔:右クロス)
    後半34分:清水・鈴木浩介(杉山浩太:ショートパス)


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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