猫の瞑想
目次|前へ|次へ
生死の判らないパートナーをどれだけ待てるだろうか。 「キャスト・アウェイ」を見るとついつい考えてしまう。 主人公のトム・ハンクスが飛行機事故で無人島に流れ着き、 年月を経て何とか脱出に成功する。 単なる行方不明ではなく飛行機が墜落したことまでわかっているのだから、 「待つ」というのもおかしな表現かもしれない。 捜索も打ち切られ、社会的には死んだものとみなされる。 あとは自分の中でそれを認められるかどうかだ。 そうやって考えてみると、遺体を確認することがどれだけの意味をもつか、 わかるような気がする。
|