猫の瞑想
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名前を呼んでもやってくることはまずない。 たいてい無視だ。 いや、耳だけこちらを向けるため、余計小憎らしい。 向こうからやってくるのは、甘えた鳴き声で擦り寄ってくるのは、 おなかが空いているとき。餌が欲しいとき。
そのわりに、私が幼稚園に行き始めたとき、 母と私のあとをテリトリーぎりぎりいっぱいのところまでついてきたそうだ。 そして私を送り届けた母が帰ってくるのをそこで待っていた模様。 一緒に行くのではなく、こっそりあとからついてくるという形だったが。 なかなか複雑なヤツだ。
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