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| 2007年01月10日(水) ■ |
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| 伯爵と25のシチュエーション |
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野外でコンパ。
伯爵はあぐらをかいて背中を壁にあずける。 脱力。体の外に重心を置いて、ぼんやりと座る。
彼の太ももに頭を乗せて、寝るA。 喧騒の中で、Aの寝息を聞き取った。
「伯爵ー。Aさん寝とるがー?」 Bがきた。伯爵に体を預ける形で潰れているAを見てBは呆れたようである。 「仲いいねー」 伯爵は特に感じ入る様子もなく返事する。 「さっきまでよく喋ってたんですけどね」 色々と、謝られた。いつも迷惑ばかりかけているとか、これからももっとかけてしまうとか。そんなこと、こっちは少しも思っていないのに。 「仲いいねー」 「この人、いろんな人に謝りたいんでしょうね。別に自分のせいでもないのに、色んなことを自分から背負って」 まだ、宴は終わりそうもない。
伯爵は思う。 自分か、Aか、どちらか一人だけでも女性なら、絵になるのになあ。
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