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| 2006年03月22日(水) ■ |
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| 物部日記・『記録』 |
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写真を眺めていると後ろに人が立っていてすごく驚いた。 「物部君、それ何の写真?」 友人の佐々木女史だったのでちょっと安心。 「これですか? ほら、この前女子大の卒業式があったでしょう。その時の写真ですよ。この図体でかいのが私でその隣で和服着てんのが卒業する先輩。んでその隣が友さんです」 「へー、いいね」 「はい、いいですよ」 私はまた写真を眺めていた。 佐々木女史は私の隣に座って、なかなか立ち去らなかった。
五分ほど見ていた。 それでもまだ隣にいる友達に、私は呟いた。 「昔は、写真なんていらなかったし、人といた記憶だってそんなにいらなかったんですよ。でも、今はこの写真がすごく大事で、昔のことをひどく思い出したくなるんです。私も年とったのかな」 佐々木女史は携帯でメールを打ちながら何かを言った。 声が小さくてよく聞き取れなかったけれど、聞き返さなかった。
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