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海老日記
管理人(紅鴉)
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2005年06月02日(木)
強い、というのはいいことなのか?


 今日は朝倉で目を覚ます。

 高知大学生ならわかると思うが、高知市内にあるキャンパスを朝倉キャンパス。隣の南国市の何もない辺鄙なところにあるのが物部キャンパス。私は農学部生なので物部で生活しているわけだがちょっとした理由から昨日は朝倉の学校内で朝を迎えることになったのだが、それが結構ひどかった。
 私が雨露をしのいだ部屋は窓が壊れていて虫が入り放題。おかげで一時間に一回は目が覚めて体中をかきむしった。とにかく蚊が多い。私はそれまで人類の天敵はコックローチだと思っていたがこいつらの方がはるかに邪悪だ。

 おかげで睡眠不足。しかし昼から授業があるので電車に乗って家に帰らなければならない。私は時計を見る。
 今の時間は七時。逆算すれば十一時くらいの電車にのれば間に合うよな……。

 今の時間に電車に乗れば通学途中の学生群に突っ込んでしまうことに。
 余裕を持って座席に座りたい私はわざと一時間くらい遅れて電車に乗った。

 



 一時間後。なぜか乗車率二百パーセントくらいのワンマン電車が来た。
「なんだありゃ?!」
 こんな田舎町で『すしずめ』の電車に出会えるなんて思わなかった。なんでこんなに人が乗っているのだ? しかも全員高校生ではないか。
 かなり無理して体を押し込み入ったはよいものの、これがきつい。特に私のような体格の無駄にでかい人間には堪える。

 一体何が起きたのか。高校生達の会話を聞くと、どうやら今日はどの学校も二時間目で終わったらしい。終わったからって一目散に電車に乗らなくても。
 君達には寄り道という文化はないのか、と心の中で突っ込むが、口にはしない。ただ今つり革から手が滑ったら私の肘の真下にいる女の子の頭が割れるなあなんてひどいことを考えていた。
 やっとこさ半分まで到着すると途中乗換えがあり、隣の乗り場へと移る。
 そこに在った電車には、さっきよりも多くの人が乗っている。
 

 どうやって乗せたんだあんな数。

 辛くて電車を一時間遅らせた。次の電車も満員だったが、さっきに比べればまだマシ。思わず立ったまま寝てしまった。
 おかげで次の授業はぎりぎりぎりぎり。


 電車に乗るだけでこんなに体力を消耗させるとは思わなかった。
 結局人の敵は人なのかなあ、なんて思ったり思わなかったり。