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2005年05月11日(水) ■ |
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人は己のやり方を通すしかないのだから |
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自動販売機で缶入り紅茶を飲んだ。 私は飲み物の中でも葉っぱを煮込んで出したものが大好きだったりする。 緑茶もそうだし紅茶もそう。特に砂糖もレモンもミルクも入れない濃く淹れたストレートティが大好きだ。なんといういかあの苦味がいい。『甘い』や『しょっぱい』は取りすぎると飽きるが『苦い』『すっぱい』はなかなか飽きない。というか飽きるほど摂取できないわけだけれども。 そんなこんなで私は紅茶(ストレートティ)を買ってみた。ひんやりとしたスチール缶。うん、この暑い日にはこういうのがとてもおいしい。プルタブをひねると炭酸ガスの逃げるぷしゅという音。うん、心地よい音だ。そして唇に近づけてみて……
マズッ
……。缶を口から離す。
マズッ
なんだ、これ? なんで甘いんだ?
紅茶なのに、甘い。 甘いのに、紅茶? いやいや、世の中には甘い紅茶だってあるだろう。 けれど、私が買ったのはストレートと表示されていたのだぞ? コーヒーで言うところのブラック、焼酎でいうところのロック。握り寿司で言うところのわさびありではないのか?
しかし内容表示のところには、『砂糖 香料 紅茶 ビタミンC』と書かれている。
なんじゃそりゃ なんで紅茶なのに紅茶より砂糖が先に表示されてるんだ、おかしい。こんなの詐欺だ。ジャロに訴えてやる!
そんな風に憤慨する私に、後からやってきた佐々木女史は言った。 「コーヒーのブラックにも砂糖入れるやん」
そりゃそうだけどさあ……僕が飲みたかったのは、こんなものじゃなかったんだよ!
「物部くん、飲まへんならちょうだいや」
いえ、いただきます。
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