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海老日記
管理人(紅鴉)
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2005年01月30日(日)
僕達は、君と出会う


 友人のゆうさんとスーパーマーケットに行く。スライスされていない、ブロックベーコンが売られているのを見たためだ。その話をするとぜひ食べてみたいというゆうさんを連れて私は自転車にのった。
 適当にぶらつき、野菜が高いとか、やきうどんは作れそうとか、豆腐が安いとか、もやしは見る気もしないとか、今夜はカレーだねとか、取りとめの無い台詞を交わらせる私とゆうさん。それはなんでもない、ただの買い物だった。

 それを見つけるまで。

 何かが通路に倒れている。
 どうやら子供が引っ掛けたか何かして落ちた商品の一つに過ぎなかった。ビニールのパックに包まれた、店員が見つけたら拾ってもとの棚に戻す。それだけの、見て通り過ぎたらいいものを、
「あ」
 私は声を出して反応してしまった。
 ゆうさんが私の視線を追う。
 そして、彼もまた気付く。
「落ちてるね」
 私の意を汲んだゆうさんは、それを拾ってしまった。
 ただ、棚に戻すだけ。けれど、それが問題だった。
「これ、どこの棚?」
 ゆうさんが聞く。
「ここに落ちているってことは、この左右の棚のどこかじゃありませんか?」
 そういって私も左右を見るが……、果たしてどこかわからない。
「ゆうさん、それ何て名前の商品ですか?」
「『ごまだれ』」
 いや、だからごまだれ味の何ですか?
 覗き込むと、それはソースらしい。
 私は自分の左側にあるソース売り場を探す。



 ……ない。


 何故? ソースはソース売り場に置いてあるものではないのか?
 ゆうさんは試しに一つ向こう側の棚を探す。
 もちろん、ごまだれなんてない。
「もしかして、やばいもん拾ったかな」
 ゆうさんが笑う。
 私も笑うしかない。
 

 その後、ごまだれはソース売り場の一番上の棚、私の真後ろに於いてあることに気付くのだが……



 つまり、今回はオチがない。