独り言
i| p| f
時は戦国 ある国のある武将 彼は世界の全てを手に入れたと確信し まさに人生の絶頂に立っていた しかしある夜 思いもよらぬ敵の奇襲を受け 彼の持つものは全て一夜にして灰に変わった
―詩はそこから始まる―
あの日の口笛吹きゆけど カラスが鳴いて掻き消した
確かにあった昨日までの現実も 今では焼け落ちた跡 煙り舞う礎に縛り付けるだけか
この目が見ていた物が全てでは無かった この手が掴んだ物が全てでは無かった 風は何処へ向かって流れて行くのだろうか この想いは何処へ向かって流れて行くのだろうか
あと352夜
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