独り言
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2005年09月11日(日) 童話・原案/幸せの住みか

僕は郵便屋さんに尋ねた
「幸せの住みかは何処なの?」

すると彼は僕の胸の辺りを指差し
「そこだよ」
と言いながら
ポケットからミルク味の飴を取り出す

そして
「君の幸せにお届け物だ」
と差し出し
笑顔と自転車で坂道を下っていった

僕は
「ありがとう」
と見送りながら
心の中で
「僕が欲しかったのはこんな答えじゃない。綺麗事なんてもううんざり」
とつぶやき
精神論を数学的観点から分解し再構築する方法を探していた

次に訪れる郵便屋が出来ればミルクティー味の飴を持っている事を神に祈りながら


あと354夜


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