閉めきった部屋の中ゆりかごは微動だにせず煙草の煙が描きだす抽象画はギリギリのシルエットを僕に突き付ける開けられない遮光カーテン付けられない蛍光灯染み付いたトマトソース慢性的な痛み音の無い世界痛み無音…音君は誰?…まぁいいさ、君が誰だろうと。あっ、ちょっと待ってくれよ。君に聞きたいことがあるんだ。「…君は虹を見たことがあるかい?」「もしあるなら少し詳しく話してくれないか?」…それぐらい俺は退屈に見初められちまったって事だよ。