示し合わせたかの様に、また雨が降る。しとしとぽつぽつざーざーばしゃばしゃ六月は雨。毎日、憂欝を抱えたまま過ごしている様。また、雲の動きに捕われてしまった。逃げ道は無いと知り、仕方なく打開策。「雨を好きになろう。」それだけで少し楽になったよ。夜の街が一際輝いて見えた。熱を持った体が癒されていく。雨の音がやさしく響く。俺は素晴らしい言葉を教えてもらったんだ。「雨は降るがままにせよ。」これ以上、何を言う必要がある?