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新米福祉屋的日記◎はっぱ
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2005年3月ついに5年在籍した大学を卒業しました!
社会人になっても体をはって笑いをとる涙なしでは語れない日々を送ります…
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2005年01月11日(火)  ノロウィルスと友達の涙

号泣しながら友達が電話をかけてきました。
はじめから声にならない声というかただ事じゃない雰囲気でこれまでも
失恋だとか悩み事だとかでこうした電話はあったものの今日のはこれまでの
どれでもない声でした。

彼女は地方のとある高齢者施設のデイサービスで働いています。
ノロウィルスという感染性胃腸炎が高齢者の施設で問題になっているけれど
彼女の働く施設でもそれが発生して現場はハチャメチャの状態とのこと。
もちろん、福山の施設のように通報に遅れがあったわけでも死亡者がでた
わけでもないのだけど、マスコミはそんなことは関係なく、ノロウィルスを
出した施設をひとくくりにしてみてきます。
ノロウィルス自体で亡くなったわけではなく、吐しゃ物を詰まらせて窒息死
してしまった(つまり介護ミス)ということはその施設の問題なのに、社会
ではノロウィルスを出した施設というだけで悪のレッテルを貼ります。
ウィルスを出した後の対応如何がその施設の誠意だと思うのだけど、福山の
ように明らかに事後処理が悪質なケースと、すぐに保健所に届け出て適切
な事後処理を行っている施設を混濁させることは、無用な不安をあおるだけ
で誰の得にもならないのになぁ・・・と思います。
(もちろん福山のケースも報道で見聞きしているだけなので本当のところは
わかりませんが)

この状況が自分の力ではどうにもならないことに対するジレンマ、仕事はス
トレス要因でもあるけれど同時に高齢者と接する仕事がストレスを減らすこ
とでもあったのにその場を失われていること。
きっと全国のノロウィルスを出した施設職員のみんなが感じてるであろう
苦しみを彼女は号泣しながら、涙ぐみながら、時には客観的になりながら
電話の向こうで話してくれました。
一番辛いのは家族さんや、利用者さんなんだ、それをわかっているだけに
余計に無力な自分が情けなくなるのだそうです。
保菌者が完全にいなくなるまではサービスを再開することはできない。
でもサービスを待ってる家族がいる、利用者がいるとなると他施設に移管
するしかなく、これまで親しくしてきた利用者と離れなくてはならない。
利用者の方も慣れ親しんだ施設や職員から離れて新たな環境に移される。
家族にお詫びの電話や訪問をする毎日の中で彼女はこんな気分になったそうです。






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そんなわけないのにそこまで追い詰められて、ここ2週間は固形物は食べられず
水分しか受け付けなくなってしまったということ。
高齢者が大好きで高齢者福祉の仕事がしたくてしたくてしている仕事なのに
利用者の方の人気者でいつも楽しそうに仕事をしていたのに、ノロウィルス
一つでここまでになってしまうんやなぁと身につまされました。

今回のことで初めての施設に行かされて精神的に不安定になっている利用者
の方がたくさんいるということでそれが辛くて仕方ないんだそうです。
「デイサービスはその人の人生にとって大切やってずっと思ってきたけど
今回のことで、大切どころやなくて人生狂わすんやって思った」って言って
て今回のことで影響を受けてるのは入所の方じゃなくてむしろ在宅の方なん
かなって思ったのでした。

エタノールで手を洗いすぎて消毒負けで皮膚がやぶれてる彼女の手が目に
浮かんで、なんだととてもせつなくなった電話でした。

2003年01月11日(土) 大出血(≧д≦)!



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