未定
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2004年07月25日(日) 熱帯夜

休日前夜、夫と夜の街に繰り出す。



お酒はあまり強くない。



だけど、夫と一緒だという安心感で

滅多にしない3杯目のおかわりをする。

いつもよりおしゃべりな私。

顔には出ていないけれど充分に酔っている。



いつの間にか店は客で溢れかえっていた。

それを頃合いに私たちは店を出る。



手を繋ぎ、夜の雑踏を縫うように歩く。

繁華街を抜けるとさっきまでの喧噪がウソのよう。

人気のないビル街の隙間で私たちはキスをした。



最初は軽く唇を合わせるだけ。

何度かそれを繰り返し、それから舌をからませる。

汗ばんだ首筋に髪がまとわりつく。

夫はその髪をかき分けて唇を這わせる。



誰かに見られていたかもしれないし

誰にも見られなかったかもしれない。



ひとしきりキスを楽しんだあと

私は夫の首に手を回し




「今夜は私を好きにして」




と誘惑した。

夏の夜はまだこれから。










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